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プロフィール |
コメント数 |
565 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。 ※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。 ※管理人様、お世話になっております。 ※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。
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1. スケアクロウ
《ネタバレ》 ケンカ騒ぎを起こして逮捕される酒場のシーンなど、途中ところどころであまり巧い具合にいってないと思われる場面があるのですが、本作は冒頭と最後のシーンが素晴らしいのです。まず何も無い荒野に湧いたようにジーン・ハックマンが不器用に登場する。遠巻きから様子をとらえた映像で見せ、今度はそこに待っていたようにアル・パチーノが登場する。道を挟んで遠かった二人の距離が一本のマッチで縮まる…。空から降ってきたようにポツンと現われる二人にはどこか寓意的な感じが漂っていて、これから始まる二人の道中に何らかの意義が存在するように思わせる作りになっています。さらにこの友情形成において人間不信のハックマンがパチーノを信頼した理由が〝最後のマッチをくれたから〟というのが完璧です。そして、ここで終りなの?!と衝撃を受けたあのラスト。なけなしの金まで使ってしまう遣る瀬無い結末も、往復切符を買い、靴をバンバンたたく響きが心に染み入り強烈な印象を残すのです。二人のあまりに厳し過ぎる船出を思うと〝カカシ男〟たちに幸あれと祈りたくなります。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-19 18:43:22)(良:2票)
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