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1. スカーフェイス
《ネタバレ》 トニー・モンタナというこの男の魅力がよかった。
この男は成り上がりたいという欲求だけ強く持っているのだが、
成り上がってみたら、何をしてきたのか、すっかり分からなくなってしまい、
半ばやけくそになってしまい、そのやけくそを周りに伝播させながら、自分自身も後戻りはできず死んでしまう。
登場人物全員の疲れ方や、みんなやけくそになって
みんな死んでしまうというストーリー自体、みもふたもなくてよかった。
それにしても、あのラストシーンはちょっとやり過ぎだと思った。[DVD(字幕)] 7点(2015-11-29 17:36:11)《改行有》
2. 素晴らしき日曜日
黒澤明の映画を幾つか見た中で、とても異質だと思った一本。
浮かれたり、沈んだり、恋人とどうしてもすれ違ったり、
そういう生活における、あたりまえの、だけど、捨ておいておけないような問題を、
こういうふうに描いた映画は、他にあまり見たことがなかった。
だけれども、正直に言って、映画として見ると冗長で、
この作品の出来を見た限りでは、小説にこそ任せておくべき領域なのじゃないかと感じた。
個人的には気に入ったものの、あまり人に薦められる映画ではないな、というのが本音。[DVD(邦画)] 5点(2015-11-29 17:27:05)《改行有》
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