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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 ド派手なコスチュームに身を包み、顔は丸出し。スーパーマンとしての特殊能力を活かして彼女を口説いたり、人助けをした後も「もう大丈夫だよ」とわざわざ顔を見せて一言付け加える事が多い。クリプトン星人はかなり自己顕示欲が強いと見た(笑)。 そして、正義のために力を使う自分と、その正義そのものの価値観をまったく疑う事なく絶対化している点など、良くも悪くもアメリカを象徴するヒーローでもある。 それはともかく、スーパーヒーロー映画の元祖的作品という事で見れば、全体的には丁寧な作りで、特撮も手が込んでいて、今でも充分に見られるレベル。今さらリメイクしなくても良いくらい。変に小難しくしたりするよりは、コレくらい単純明快な方が良い。 ただ賛否ある「地球を逆回転させて時間を戻す」っていうのは、さすがにちょっとやり過ぎ。多分、実際やっても時間は戻らず、未曾有の大災害が起こると思う(笑)。 それと個人的には一作目なんだから、少年期や青年期のエピソードがもっと欲しかった。 [地上波(吹替)] 6点(2006-08-21 23:41:50)《改行有》 2. 砂の器 個人的にミステリーに関しては、島田荘司由来の新本格嗜好なので、松本清張に代表されるような所謂「社会派」はあまり好きになれない。 「差別問題」や「偏見」に対する異議申し立てとしての意味合いは大きいものの、あまりにもテーマが重々し過ぎて、ミステリーやサスペンスとしてのカタルシスや娯楽要素はまったくない。そう言う意味で、あえてこのテーマを「推理もの」というジャンルで扱わなくてはならない必然性が分からない。ここまで主張性を含めたいならドキュメンタリーでやった方が早い。むしろ、こういう形でハンセン氏病を扱う事に疑問が残る。 入手した情報による点と線の結び方も強引で、論理的な推理部分はほとんど無い。それ以外は旅先の風景の叙情性でもっているようなもの。時間が長いのも辛い。4点(2005-03-23 23:30:52)(良:2票) 《改行有》 3. スティング 《ネタバレ》 詐欺師たちが仲間のために一致団結して、ギャングのボスに一泡吹かせるという、まさに悪人が悪人を騙すという、勧善懲悪ならぬ勧悪懲悪のような痛快な内容。コメディ寄りのため、どうしてもご都合主義的な部分も目立つが、そんなことをあまり気にさせないテンポの良い脚本構成がウマい。とにかくボスを騙すことを最優先させているので、余計な寄り道が無くてイイ。8点(2004-07-20 02:47:50) 4. スター・ウォーズ 実は今まで食わず嫌いで見てなかったのですが、見てみてビックリ。面白いです(笑)。正直言って、単純でご都合主義的なストーリーやチープなキャラデザ等、気になる部分は多いのですが、それでも最後まで飽きずに見れてしまうのですから、やはりこの作品の持つ力はスゴイものだと思いました。優れた名作に共通するものとして、「世界を感じる」というのがあると思いますが、この作品がまさにそれです。今の技術から見ればチープな着ぐるみや特撮なのに、そんな違和感を上回ってしまう確固とした「世界」があります。もし安易にCGを使えていたら、多分この雰囲気は出なかったでしょうね。もし当時リアルタイムで見ていたら10点です。 7点(2003-11-01 20:17:34)
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