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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 素晴らしき戦争 《ネタバレ》 リチャード・アッテンボロー監督作品とは相性が悪いらしい。 戦争に対して皮肉を込めているのか分からないが、見ていてもいまいち何を言わんとしているのか、何を楽しめばいいのか分からない。 分からないからこそ140分がとても長く感じるし、苦痛にもなる。 あと歌が多すぎる。[DVD(字幕)] 2点(2024-04-29 18:32:03)《改行有》 2. 砂の女 安部公房という作家が原作・脚本を担当、そこにあの『切腹』でも音楽を担当した武満徹が効果的な音楽を提供している。 岡田英次はアラン・レネ監督の『二十四時間の情事(ヒロシマモナムール)(1959)』を観た時に初めて知った俳優だが、アラン・レネの作品自体が趣味に合わなかったということも手伝って、あまり良い印象は持っていなかった。 しかし、本作『砂の女』においてはかなりの個性を発揮しており、その印象は“なかなか味のある俳優だなぁ”というものへと変わった。 そこに対するのは、私の年代の人達にとっても比較的著名な岸田今日子である。 もちろん、私が知っている彼女は“おばあちゃん”な岸田今日子。 こんなに若くて妖艶な彼女に出会ったのは、今回が初めてである。 まずオープニング・タイトル(キャストとスタッフ等の表示)からしてインパクト大。 この時点で、本作に対しただならぬものを感じてしまった。 それは、強いて言葉で表現するならば、 “オープニングでキャスティング等が表示される度に、ハンコ(印鑑)がガツンガツンと表示され、そこに独特の効果音が重なる・・・” というものなのだが、なかなか言葉では伝えにくい類いの演出なので、興味を持たれた方は一見して頂きたい。 かなりサスペンス的要素が強い作品であり、その点だけでも十分楽しめるのだが、最終的には人生哲学的なテーマにまで話が及んでいくという、広範な守備範囲を持つバランスのとれた逸品である。[ビデオ(邦画)] 7点(2021-05-31 15:47:45)《改行有》 3. スエーデンの城 “モニカ・ヴィッティが最も美しく撮られた作品”と誰かが評していたが、まさにその通り! ただでさえ美しいモニカが、本作ではことのほか美しさと色気を撒き散らしている。 この作品は、モニカの美しさを、ただただ堪能すれば良い作品なのだ。 スエーデンの孤島に存在する、とあるお城で繰り広げられる怪しい貴族の物語。 そのお城にはモニカ・ヴィッティ演ずる美しき女性が住んでいる。 ヴィッティはこのお城の主である暴君の妻だが、訪れる客人をことごとく誘惑する。 そんな美しき人妻に誘惑されれば、男なんぞひとたまりもない。 一瞬にして恋に落ちる主役のジャン=ルイ・トランティニャン。 しかし彼は妻と関係を持ったことが暴君の夫にバレて命を狙われることに。 孤島のお城という逃げ場の無い場所で命を狙われ、絶対絶命のトランティニャン。 さて、その結末はいかに?! とまぁ、話の展開はこんな感じであるが、ここから先は少し余談を・・・ 監督のロジェ・ヴァディムは、稀代のプレイボーイとしても知られた人物。 彼が今まで付き合ってきた女性はブリジッド・バルドーやジェーン・フォンダ、そしてカトリーヌ・ドヌーヴだ。 その名前を聞けば分かるとおり、女性に関してはかなりのメンクイ。 そしてセンスもいい。 そんな彼に主役に見出されたヴィッティも、これら二人の女優に負けず劣らず美しいが、本作の後にヴィッティとヴァディムが交際したという話は出ていない。 ロジェ・ヴァディムもさすがにヴィッティは口説けなかったのか?! それとも、アントニオーニの影響か?! それは当の二人にしか分からない・・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2011-03-19 01:07:48)(良:1票) 《改行有》 4. スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 奴隷解放者を善、帝政ローマを悪とする、勧善懲悪なお話。 そしてスケールの大きい映像と音楽、沢山のエキストラ。 まさにアメリカ映画の極みである。 話の中身としては、3時間半という長い尺のわりには薄い。 要するに、善人たる奴隷解放運動者たちが頑張るが、結局、既得権益を持った権力者たちに封じ込められてしまうという流れで、面白くもなければ、かといってつまらないわけでもなく、ただ「長い」という印象ばかりが残った。 あ、あと、ヒロインが特に美しくないというのも印象に残った。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-11 00:50:16)《改行有》
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