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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい 《ネタバレ》 かなり好きです。 プロの暗殺者とFBIが入り乱れるバトルロワイアル的展開にずっと興奮しっぱなし。 暗殺者の紹介シーンも良かった。 『最高の二人組みだ。ある組織を壊滅させている。』に始まり、『破壊屋』の異名をもつアコスタ。北斗の拳から出張してきたかのようなトレモア兄弟。変装の達人で天才暗殺者ラズロ・スート。 どいつもこいつも個性的でイカしたキャラばかりです。 対するはFBI捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)とカラザーズ(レイ・リオッタ)とその他大勢。 どちらかというとサイコパスなイメージのあるレイ・リオッタが、あえて真面目な捜査官。レイ・リオッタがわりと早く退場しちゃうのがもったいなかったけれど、エレベーター内での激闘は個人的に名シーン。アコスタと同乗したときに、まだ戦わないだろうと思っていたら、突然始まる殺し合い。この出し惜しみの無い容赦の無い感じがたまらないです。 トレモア兄弟が海辺で三人組を瞬殺するシーンも凄い。 この2つのシーンで、いつ誰が殺されてもおかしくないという緊張感ができあがったように思います。 レズッけのある女スナイパーの長距離射撃も見所。まじでかっこいいです。なにせ撃たれた人間がふっとびます。 いろいろ批判のあるストーリーですが、個人的には好きでした。 暗殺者たちのバトルに気をとられて深く考えずに見ていたので、まさかそんなからくりがあったとは驚きです。 まず息子ということにも驚きですが、息子の心臓を手に入れて自分に移植するためだったとは。心臓が欲しいとは、言葉通りの意味だったのですね。 そしてスパラッザの正体に二度びっくり。 殺し屋とFBIによる殺し合いだけでも十分面白いのに、それに加えてストーリー的面白さも用意されている。 ストーリーもアクションも全く手を抜かず、面白さを追求した極上のエンターテイメントです。[DVD(字幕)] 9点(2021-07-25 16:46:16)《改行有》 2. スカイ・ハイ(2005) 《ネタバレ》 こーゆー学園ヒーローもの、大好きなんですよ。よって採点はかなり甘め。 わかりやすいながらも、道徳性を含んだストーリー。この辺りはさすがディズニー。 汎用性の高い能力を持った『ヒーロー組』。マニアックな能力の『サイドキック組』。個人の性格や人格、努力が入り込む余地は無く、『才能』のみで『勝ち組』と『負け組』に二分される社会。スーパーヒーローである主人公の父親でさえ、その社会通念に支配されています。それに対し、主人公や幼馴染の女の子は、『力』がありながらも、その決まりきった慣習に疑問を投げかけるわけです。『本当にそれは正しいことなのか。』『そもそもヒーローとは。』ってね。 最終的にこの作品では、『力を持つもの=ヒーロー』という図式を崩していきます。ヒーローとしての資質は、その心のあり方が大事なのだと。そして終盤の戦いでは、サイド・キック組が一見役に立ちそうにない能力で活躍します。つまり、どんな才能を持っているかより、持っている才能をどう活かすかが大事だと教えてくれているんですね。そーゆー結論を押し付けがましくない程度に、エンタメにポップに表現しちゃうディズニーはやっぱイイ。 まあいろいろ言いましたが、こーゆー作品はもう難しいこと抜き。『楽しい』か『楽しくない』か。それが大事。そーいった意味では、『スカイ・ハイ』は間違いなく楽しい。見ていてずっとわくわくします。色彩豊かでバラエティに富んだ極上のエンターテイメント作品です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-07-22 04:08:06)(良:1票) 《改行有》 3. スコア 《ネタバレ》 地味で爽快感には欠けるが、中盤からクライマックスにかけての緊張感がたまらない作品。 映画のほとんどがロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンのやりとりで進められます。 エドワード・ノートン演じるジャックがニック(ロバート・デ・ニーロ)を裏切るのは予想がつきますが、それを含めても面白いです。 ストーリーは真新しいものではありません。 金庫破りのプロが、マックスからの依頼で、得体の知れないやつと組まされ、三千万ドル相当の品を盗み出します。 ジャックは警備システム全般を担当、ニックが潜入+強奪を担当。シンプルかつ簡潔。フィールドも限定的です。 だからこそわかりやすく、緊張感がひしひしと伝わってきます。 ジャックは知的障害の清掃員を装っているため、職員からはまるで警戒されず動き放題。そのジャックの面倒を見ているダニーおじいさん。このダニーに、作戦の準備をしているジャックの姿を見られそうになるたびに、緊張がはしります。 この辺りの演出、そしてエドワード・ノートンの演技が抜群にうまいのです。 新感覚、新しいジャンルの映画が次々と創作されていく中で、こういう手堅くて硬派、でもエンターテイメントとして見応えのある作品に出会えるのは得した気分になります。 『隠れた名作』って言ってもいいんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 8点(2016-11-11 01:35:00)(良:1票) 《改行有》 4. スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 え?館長って挙手制なの?ってところで、「ああ、この映画は肩の力を抜いて気楽に見るものだ・・」と思いました。 オープニングがなかなかシリアスな入りでしたので、なんだかめっちゃ真面目な感じで見てました。 ちなみにオリジナルのスタートレックは未見。今作がスター・トレック初挑戦です。 スター・トレックを見たことがなかったので楽しめないんじゃないかと、正直あんまり期待はしていませんでした。ですが、初見の人でも楽しめるような作風で、予想以上に良かったです。オープニングでいきなりひきこまれました。 で、ストーリーはというと・・・やれやれ、また過去改変ものかと・・・。SFっていうだけで、やたら過去や未来をいったりきたりしがち。あまり好きではないんですよね。ただ、今作はかなりわかりやすいストーリーにしてありましたから、まだ見やすかったです。 要は未来のスポックがロミュラン人のネロから逆恨みされて母星を破壊されちゃうお話。で、ネロはそれだけだと腹の虫がおさまらず、連邦政府は皆殺しじゃ~、まずは地球からじゃ~っ、ブラックホールで全部消し去ってくれるわ~。って感じ。 で、まあそれを阻止しようと・・・。 それ以上にお話しが広がるわけではありませんので、決して面白いとかのめり込むタイプのストーリーではなく・・・。 ただ見方を変えれば、ストーリーが単純だからこそ、難しく考えず、迫力ある映像に没頭できるという良さもあります。 そう、この映画、見所は多い。 まずオープニング。ワープ後、待ち伏せされて襲撃されるとこ。氷の惑星で謎の生物に襲われるとこ。 どれも違った迫力、魅力があり、こーゆーアトラクション的楽しさを満喫できるのもSFの醍醐味のひとつだなぁ、と思う次第です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-07-02 13:34:28)《改行有》 5. スペル 《ネタバレ》 コメディタイプのホラーとしては及第点。しっかり怖がらせながらも、鼻血ブーや悪霊のダンスでちょっと休憩。びびらせすぎない、悪ふざけし過ぎない。シリアスとユーモアのバランスが良い。これが中途半端と受け取られる場合もあるでしょうが・・・。 個人的にはしっかりホラーとしてドキドキしながら鑑賞し、それなりに楽しい時間を過ごしました。 ただ、『怖がらせる』というよりは『びっくりさせる』ことでそれを怖さと錯覚させるちょっと卑怯な感じ。そもそもアメリカ製のホラーはお化け屋敷的演出が多いんですが、今作は特にその傾向が強いように感じられます。 それから、グロいのは平気なんですが、気持ち悪いのはちょっと苦手。おばあさんの登場シーンとか。ハエinノーズとか。ハエinマウスとか。生理的な嫌悪感が半端ない。 批判を並べちゃいましたが、そんなことを含めながらも見ている間はずっと面白い。理屈抜きで楽しめる感じ。あまりに理不尽すぎる逆恨みに、運が悪すぎる主人公をずっと応援できたのが良かった。 他の人に呪いを押し付けることもできない主人公。大口案件を潰したライバルにさえ情けをかける主人公。気は強くとも根は優しい。そんな主人公が『ブス』という批評がある中、私はちょっと好みのタイプだったりするわけで。うん、かわいい。そんな主人公が死の呪いをかけられちゃうあまりに理不尽すぎる導入。そしてあまりにひどい数々の仕打ち。ラストくらいはハッピーエンドで終わっても良かったんじゃないかと思うわけです。こんな心優しいチャーミングな女性を地獄に落としてバッドエンディングにするような映画かね。バッドエンドが受け入れられる映画とそうでない映画がありますが、これは完全に後者。 あとついでに言うと、ボタンの入った封筒が車の中に置き去りになっちゃっているのは容易に想像できるわけですが、てっきり彼氏にボタンをあげたことになって、彼氏が犠牲になっちゃうのかと思っていましたが、そうならなかったのは逆に驚きです。[DVD(字幕)] 7点(2020-10-01 12:08:38)(良:1票) 《改行有》 6. ストレンジャーズ/戦慄の訪問者 《ネタバレ》 理不尽サスペンス。ファニーゲームに近いかも。 恐怖は深夜のノックから始まる。単純で、いつでも誰にでも起こり得るからこその恐怖がある。 最初、女が訪ねてきたとき、玄関の明かりが消えていて顔が見えない。その後は徹底してマスクで顔を隠し、まったくその正体を明かさない。そして声も出さない。徹底しています。 クリスティンとジェームズが捕まったとき、ついに3人はマスクを取ります。もう顔を見られても平気だから。顔を見せることで、これから二人の身に起こるであろう惨劇を示唆。この辺の演出が凄くうまい。まさに戦慄の訪問者です。 3人が、マスクを外さず、声も発さないので、その感情は全く見えません。3人が『得体の知れない何か』に記号化されることで、人でありながら『人ならざるもの』の恐怖を纏うことに成功しています。単純で小規模な設定ながら、大変見応えのあるサスペンススリラーに仕上がっています。 いくらでも逃げられそうな状況なのに、あえて家の中に戻ってくる不自然さ。リヴ・タイラー演じるクリスティンの行動に幾度と無くイライラ。ラストの子供の手をつかむサプライズも、せっかく作り上げたこの映画の完成度をぶち壊しているので蛇足。 『家から離れられない必然性』『二人の行動の整合性』これがもう少しあれば、より見応えのある作品になったかもしれません。[DVD(字幕)] 7点(2019-11-02 01:27:08)(良:1票) 《改行有》 7. スリザー 《ネタバレ》 田舎町。隕石。寄生型エイリアン。これにゾンビテイストを加えたお約束満載のB級まつり。エンドロール後のオチにいたるまで、そこには80年代ホラーのお約束がつまりまくっています。いいよね、こーゆーの。好きです。楽しい。 さて、コメディ風味にしてはいますが、なかなか凶悪なエイリアン。自分以外の生物は『兵隊』『エサ』『繁殖係』の3タイプに分類ですか。10億年も生きているだけあって、完全にシステム化されています。 出てくる人たちが良い人ばかりでしたので、容赦のない脚本の犠牲になっちゃってちょっとかわいそうでしたね。 怖さはほとんどなく、悪趣味なシチュエーションと映像を楽しむマニア向けムービー。もちろんグロホラー初心者向け作品とも言えます。個人的には、最初に犠牲になっちゃう女性のおなかに触手ぶっさして、なんかやってる悪趣味の極みな映像がつぼ。ついでに言うとこの女性の末路を見て、この映画を見て良かったと思うサイコな私。 ビジュアルやテイストもそうですが、音楽や効果音が80年代テイストでクラシックな味わい。こーゆー作品って似たようなのいっぱいありますが、それがわかっているからこそ逆に楽しめちゃいます。 最後に不満をひとつ述べるなら、街に戻ったら街が全滅してたって、いくらなんでも早業すぎません?車で移動していたのに、それを追い抜いて街を全滅させたってのはちょっと無理が・・・。それにせっかくなら、街が全滅するまでのその過程をしっかり見せてほしかった気もします。まあ、その分上映時間をコンパクトにまとめられたわけですから一長一短ですね。[DVD(字幕)] 7点(2019-06-16 20:59:44)《改行有》 8. スネーク・フライト 《ネタバレ》 正統派B級パニックムービー。愛すべきB級作品としてきっちり仕上がっています。 有名な俳優はサミュエル・L・ジャクソンくらい。あとはどっかで見たことあるけど、この人だれだっけ、っていう人ばっかり。でもそれが良い。舞台はほとんど飛行機の中だけ。で、蛇が襲ってきたから飛行機の前方へ避難。バリケードが崩れたから、今度はファーストクラスへ避難。今まで安全だった場所が少しずつ侵食されていくのって好きです。 ショッキングなシーンやグロいシーンが全く無いわけではありませんが、比較的抑え目。けど『蛇』『咬まれた人の救助』『飛行機の墜落』が同時進行で起きるので、結構スリリング。絶望的であればどんなシチュエーションでもハラハラします。ですので、ホラーの初心者から慣れた人まで、皆に楽しんでもらえるような、良いバランスに仕上がっています。コードがいっぱい。これはきっと蛇と見間違う恐ろしさってのを狙っているのでしょう。他にも子供が描いていた絵がヒントになって蛇の種類が特定できるなど、細かい部分の作りこみが丁寧。B級低予算ムービーではおざなりにされがちなディテールも丁寧に作られているのが好印象。ちっちゃい伏線でもつながると気持ちが良いもんです。 結構人は死んじゃいますが、生き残っている人も多いのが救い。死んじゃった人たちは気の毒だけど、それがバカップルだったり、性格の悪いオヤジだったりするので、嫌な気はしません。新婚夫婦はちょっとかわいそうでしたけどね。 サミュエル・L・ジャクソンが飛行機に穴開けちゃうとこだけがありえなさすぎて引きます。[DVD(字幕)] 7点(2019-03-21 15:26:03)(良:1票) 《改行有》 9. ステルス 《ネタバレ》 評価の低さにあまり期待はしていなかったのですが、思っていたよりだいぶ楽しい映画でした。 とにかくデーハーでスピード感のある映像盛沢山なので、それを見ているだけでも面白いです。 プロットやストーリーに関しては、完全フィクションとして割り切って見ることにしているので、つっこみどころがいっぱいあっても気になりません。でもつっこみを入れるのは楽しいので、ひとつだけつっこんでみようかな。とりあえず北朝鮮に戦闘機で乗りこんでミサイル打ち込んでヒーロー面するって、すごいねあんたたちの倫理観! まあ、他にもつっこみたいところは山ほどあった気がするのですが、忘れました。そんなことがちっちゃなことに思えちゃうくらい、このSFの世界を満喫した気がします。 でもこの作品って、映画好きの人のためというより、ゲーム好きの人のための作品かも。空中の補給線にドッキングするなんて発想、まさにゲーム。『マクロス』やら『ガンダム』やらを連想しちゃいますね。中学、高校の頃はかなりいろんなゲームやっていたので、なかなかつぼで面白い演出です。 映画としてはどーかな。無駄なシーンやエピソードはあった気がしますね。タイでのバカンスなんてまるまるカットしても差し支えないんじゃないかな。おそらくあのイベントで、主要3人物に感情移入してもらおうってことなんでしょうけど、必然性のないイベントでは感情移入できないのです。よって、不要なエピソード。あれのせいで少々序盤がかったるい。 ただそれ以外は見所満載。空中戦やミサイルどっかーんの映像のみならず、カーラ大尉の脱出映像もすごい迫力。個人的にはエンターテイメント作品として合格点あげたいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-05-02 16:01:00)(良:1票) 《改行有》 10. スタスキー&ハッチ 《ネタバレ》 2004年という年代に、こんなコテコテの『刑事バディもの』を撮っちゃっているのが嬉しい。どうやら元ネタがあるみたいですが・・・。私はオリジナルを知りませんが、知らなくても全然楽しめます。 『刑事バディものあるある』は、ほとんどつめこまれているんじゃないかな。 あるある①はみ出し者がコンビを組まされる。 ②おバカな面と、すげー頭が切れる面を併せ持つ。 ③必ず1回は仲違いする。 ④必ず1回はバッジを返す。 ⑤必ず1人は仲の良い子供がいる。 ⑥必ず1人は変な協力者がいる。 ⑦ドリフのような子供でも楽しめるエロシーンがある。 唯一無かったのはヒロインの存在くらいでしょうか。 シンプルながらもストーリーが真面目に作ってあるので、そのギャップで、劇中に散りばめられた小ネタが楽しい。どれも小粒なんでクスクスとずっと笑っている感じですが、『2匹のドラゴン』だけは別格でしたね。思わず声あげて笑っちゃいます。2人が大真面目だから余計におかしい。 ラストも予定調和ではありますが、すっきり爽やかハッピーエンドで後味良し。 大作ではありませんが、安心して見ていられると共に、懐かしさを感じることができる粋な作品です。[DVD(吹替)] 7点(2018-04-13 14:57:16)《改行有》 11. S.W.A.T. 《ネタバレ》 あまり評価されていないみたいですが、普通に面白いです。ただみなさんのコメントを読んで凄く納得。なるほど。『予告』。多くの人に酷評される映画には、やはりそれなりの理由があるものですね。 映画の中身はと言いますと、サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル、ミシェル・ロドリゲスの3人がはまり役です。型破りながらも頼りがいのある上官。クールなキレ者。武闘派の女性隊員。それぞれ良いキャラしています。惜しむらくは、後半、その個性があまり活かされなかったことでしょう。登場シーンはなかなか良かったんですがね。 同じようなことが、悪役グループにも起こっています。いっちばんわかりやすいのがアレックス。登場シーンで叔父の首を一瞬で切るシーン。迫力があって凄みを感じます。こいつはただものじゃないって感じです。おおっと、まさかのテールランプ切れで逮捕だ。いったいどうなるんだ・・・。で、ずーと囚われのお姫様状態で、結局そのまま刑務所ですか。なんじゃそりゃ。と、思われても仕方がありませんね。 ストーリー自体も、前半と後半で関連が薄いのが気になるところです。『鎮圧』や『突入』タイプの訓練シーンに対し、『護衛』と『追跡』の実戦。せっかく訓練に尺をとったのに、それを活かさない展開にしたのは不思議でしょうがないです。 T.Jの裏切りに関しては、確かにその雰囲気を上手いこと醸し出してはいたのですが、明確な動機がないので、もやもやとした気持ちは残りますね。ギャンブルの最後もいまいち。 などなど、気になる点は多々あれど、じゃあつまんないかと言われると、『いや、結構面白かったよ』と言える作品。 いや、むしろこれぞエンターテイメントなのかもしれないですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-06 05:00:34)《改行有》 12. スタンドアップ 《ネタバレ》 『がっつり法廷もの』を想像していたのですが、予定とは少し違う内容でした。 一人の女性が労働者としての正当な権利を獲得するまでの『プロセス』を、職場、友人、家族を通して描いたものですね。 見応えのある作品です。その一方で、精神的にやや疲れる作品でもあります。なにせ、全体の8割は、主人公のジョージ・エイムズと共に四面楚歌状態を体験しなければならないのです。見るときには気力が必要。くたくたになります。 もちろん、その抑圧された空気は、後半のカタルシスへと一気に昇華されるので、後味は悪くありません。 やや卑猥な発言や、ちょっとした落書きなどは、個人的にはイタズラ程度で済まされそうなもの。後半はエスカレートしてきますが、それもジョージーの過剰な反応が招いたものという気がしないでもありません。ですが、それでも後半のジョージーに対する仕打ちは相当なもので、絶対に許されるものではありません。 ややヒステリックで、『自分だけがかわいそう』なジョージーが感情を抑制できずに、周囲を傷つけるため、前半はジョージーにも共感できません。父親も同様です。 だけどストーリーが進むにつれ、過去の真実、父親の本心が明らかになり、いつの間にかジョージーたちに同調している自分がいます。 ボビー・シャープの心変わりが唐突だったり、ジョージーの家庭を壊す要因となった高校教師はそのまま放置されたりと、もやもやしたり気になったりする部分は結構あります。 そういった点をふまえたうえで、ラスト、法廷で皆が立ち上がるシーンは心にぐっとくるし、いつの間にか泣いていたので、やはり良い映画なんだと思います。[DVD(字幕)] 7点(2017-05-12 08:52:33)(良:1票) 《改行有》 13. スパイダー パニック! 《ネタバレ》 『パニックもの』としても『サバイバルもの』としても大変良いですね。 『田舎町』で起きるモンスターパニックというのが、昭和のB級ホラーを彷彿とさせてよいです。 古き良き時代のホラームービーを、最新のCGを使ってハイクオリティなものへと仕上げてくれているのが、嬉しいじゃないですか。 産業廃棄物に汚染されたクモ達が、巨大化し街を襲うという、ストーリーはいたってシンプル。そしてごくごくありふれたもの。ですがそれが良いんです。 『そーゆーのが、久しぶりに見たいんだよね。』って方にはうってつけの映画です。 『ショッピングモールへ逃げ込む』という舞台設定。店にあるもので装備を整え徹底抗戦。ゾンビ世代には嬉しいノリ。 こーゆーのが、結果がわかっていてもわくわくするのです。 また、ジェイソンのコスプレしている人がいたり、所々で歴代のホラー映画への愛を感じさせてくれる作品。 『新しさ』や『深さ』を求める人にはまるで向かない作品ですが、昔のホラー映画を何度も見ちゃうような人であれば、まちがいなくはまる作品です。 まあホラーと言いながら、全然怖くはないので、少々かったるい感じはしますけどね。[DVD(字幕)] 7点(2017-03-31 12:04:59)(良:1票) 《改行有》 14. スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 エンターテイメントとしては結構小難しい作品ですね。 もちろんわかる人は難なく楽しめるのでしょうが、私のような小市民がこの映画を楽しもうと思ったら、頭から煙り出しながらでないと無理です。 この作品のストーリーは大きく2つ。 ミュアー(ロバート・レッドフォード)とビショップ(ブラピ)の過去のエピソードを巡る回想シーン。 中国当局に監禁されたビショップをミュアーがCIA本部にいながらにして助け出す現在のシーン。 前者はドラマ性が強く、後者はサスペンス色が強い。 前者はドラマ要素が強いためわかりやすく、とっつきやすい。また、ブラピの魅力全開なので、面白い。引き込まれます。 それに対し後者の『現在』を描いたストーリー。これがわかりにくい。 ミュアーが何をしようとしているのだろうと、わくわくしながら見ることはできますが、はっきり言って結論が出るまではさっぱりわかりません。で、難しいわりには、結果を見た後のインパクトは弱い。 結局CIAは、ビショップが何か重大な任務で動いていたのかどうか、それをミュアーに確認したい。ミュアーはすべてを話してしまうとビショップが見捨てられてしまうため、情報を小出しにし、その間にマスコミにリークすることで、『アメリカ政府』VS『中国当局』の図式を作ろうとする。そしてアメリカ政府の司法取引を利用して救おうとしていたのでしょうか。 ところがそれが寸前で失敗。仕方がないので、ミュアーは強硬手段に。 違っていたらごめんなさい。簡単に言えばこんなストーリーかと思います。 面白いストーリーだとは思うのですが。やはりわかりにくいのが難点か。 今何やっているのかわからないと、緊張感も生まれないですし。 そもそも今回の騒動の事の発端はミュアーにあります。ビショップの行動も愛ゆえとはいえ、自己中心的なものであり、プライベートなものでもあります。よって一応のハッピーエンドではあるものの、爽快感は得られにくい結末というのが個人的な感想です。 作戦名を聞いたときにビショップが涙ぐむのは感動するんですけどね。[DVD(字幕)] 7点(2016-10-16 07:06:25)《改行有》 15. スナッチ 《ネタバレ》 確かに、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にテイストが似ていますね。 別々の場所で始まった物語が、少しずつ絡み合い、最終的に一つの結論へ到達する。この手法は面白いですよね。 最後がどう帰結するのか、読めるようで読めないですし。 一番読めなかったのは、パイキーグループの逆襲。てっきり『アビー&トニー』、『ボリス』、『ソル&ビニー』、『ブリックトップ』の四つ巴戦になると思っていたので、意外な帰結ではあります。 こーゆーパターン、テイストが好きという人は、ここでのレビューを拝見するだけでもたくさんいます。それは何故か。 映画でもマンガでも、『正義VS悪』よりも、『悪VS悪』のほうが、絶対盛り上がるからでしょう。言うなればこれは、『悪人たちだけの天下一武闘会』。これでアツくならなきゃ男じゃないね(笑)。 とまあそーゆーことですから、『ベニチオ・デル・トロの早期離脱』『トニーの情け無い最期』『アビーの帰国』。コメディの視点で見れば面白いのかもしれませんが、天下一武闘会を期待していたものとしては、期待が大きすぎただけに、拍子抜けした感のほうが強いです。 何も期待せずに見ていれば、もっとはまれたかもしれません。 何しろ、テンポの速さとアクの強さは天下一品。見ている間は全然退屈はしないですから。 でもこのキャストと監督で期待するなってのは無理な話。見る前の期待値って大事です。 それにしても、『犬』=『パイキー』、『ブタ』=『ブリックトップ』を象徴するものだと思えば、犬がブタの人形食っちゃったのは、ラストのオチを暗示させたりしていて、なんか面白いかも。 まあ何にせよ、『スナッチ』は娯楽のみを追及した作品。映画に意味を求める人にはほんと向かない作品。これぞジェットコースタームービーです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-18 08:47:12)《改行有》 16. スチュアート・リトル2 《ネタバレ》 前作の良さを継承しつつ、今回は『空』という新しい舞台を飛び回ります。 それは飛行機だったり、風船気球だったり、本当に夢があります。 ストーリーは相変わらず子供向けであるものの、ちょっとした仕掛けがしてあったりして、大人でも楽しめる内容かもしれません。 むしろ、『子供向けだから』という先入観をもって見てしまうからこそ、まんまと騙されちゃったりするわけです。 前作で友情が芽生えたスノーベルもしっかり登場。今作ではスノーベルは完全にお笑い担当です。それはそれで結構楽しい。 そしてNEWキャラのマーガロとファルコン。 ファルコンは悪いやつですが、良い感じの悪者キャラで、大変好感がもてます。個人的には今作で一番好きなキャラかもしれません。 マーガロは言わずもがな、今作のヒロインとして大変魅力的なキャラに仕上がっています。 しかもマーガロは、擬人化に成功しつつ、『小鳥の仕草』も完璧に描写されていて、まれに見る完成度の高さです。そのディテールのこだわりに感心しきりです。 新旧のキャラが入り乱れての、冒険ありバトルありロマンスありの大変楽しい作品です。 話は変わりますが、私はアニメとアジア系以外は基本字幕派です。で、そーなると、本作のような『半分CGアニメ』みたいな作品は、どちらで観たものか判断に迷うわけです。とりあえずいつも通り字幕で鑑賞。いつもどおり、満足のいく鑑賞です。 でもちょっと気になったので、見終わった後に少しだけ吹き替えバージョンも観てみます。 しまった、凄く良いです。個人的には、吹き替えのほうがこの作品の良さが120%引き出せている気がします。 字幕が悪いということではなく、吹き替えが良すぎます。 この作品に限って言うと、断然吹き替えがオススメです。[DVD(字幕)] 7点(2016-04-13 08:19:48)《改行有》 17. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 エピソードⅠ~Ⅲの中では一番良かったように思います。 雰囲気やストーリーが好きなのは個人的にⅠなんですが、ⅡやⅢが本来のスターウォーズの姿なのでしょう。 特に、ヘイデン・クリステンセンの演技・殺陣が前作より格段に良くなったことで、彼の葛藤、悩みが痛いほどに伝わってくるのが良いですね。 そして今作は、ジェダイの騎士が何故いなくなってしまうのか、その過程が衝撃とともに描かれる、この悲しいエピソードが最大の見所かもしれません。 旧三部作を知らないにも関わらず、ジェダイの騎士たちが次々と裏切りによって倒されていくのは胸が苦しくなります。 コマンダー・コーディーが、ケノービに落としたライト・セーバーを渡して、『これが無いと困るでしょう。』と爽やかな笑顔とともに渡すシーン。その直後、パルパティーンから連絡を受けて、即ケノービを撃ち殺す命令を下すコーディ。この絶望への切り返し。この即裏切り行動をとる切り返しが最も端的にクローン兵士の恐ろしさを感じさせて素晴らしい。これからジェダイの騎士たちに何が起こるのか、その惨劇を予感させる見事な演出と言えます。 ラストで、レイアとルークがそれぞれの育ての親に預けられたとき、一刻も早く続きが見たくなりました。 このシーンがあることによって、悲劇から生まれた一筋の希望を感じられて救われます。 それにしてもアナキンは、パドメを救いたいがためにすべてを犠牲にしたと言っても過言ではないのに、パドメ亡き今どうやってモチベーションを持続させるのか疑問です。ただエピソードⅡで帝国制の構想をパドメといちゃいちゃしながら語るシーンがあったので、それなりに自分の理想に近いかたちの平和構想を実現できた、とも考えられますね。 まあ何にせよジェダイの騎士がライトセーバーをぽろぽろよく落とすことを除けば本当によくできているのではないでしょうか。 ヨーダもまず初めに、『ライトセーバーを落としそうになったら、フォースを使ってすぐ回収!フォースをいつ使うの?今でしょ!』ってことを、まず最初に教えるべきだと思いますね。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-08 13:10:34)《改行有》 18. スパイダーズ 《ネタバレ》 こんなにわかり易いジャンルもなかなか無いですね。 『街中で突然大きなクモが出てきてパニックになる様子を見たい人』=『私』。つまり私にとって最高の映画でした。 上品な料理ばかり食べていると、時々マ○クが食べたくなる。そういった意味では大変貴重な作品。こーゆー作品も絶対に必要です。 ここから、完全空想レビューです。 『え、そんな展開にしちゃうんですか?今までのサスペンスホラーの雰囲気壊れちゃいますよ』 監督『そうかもしれん。これをやってしまえば、俺の監督生命は終わるかもしれん。だけど、大きなクモが町で暴れ、町中がパニックになる、見てみたくはないか?』 『み、見てみたいっす・・!』 監督『だろ?だったらいっちょ俺達の手で宇宙グモを大暴れさせてやろーぜ!』 『よーし、いっそ、これぐらいのサイズにして、新聞社ぶっ壊して登場ってのは、どーですかね監督!』 監督『はっはー、いいぞ、調子出てきたじゃないか!』 『女記者もランボーみたいにしちゃって、最後は目からレーザーでも出しますか!』 監督『ばか。調子に乗るんじゃない!・・・ロケットランチャーくらいにしておけ。』 『か、かんとくぅー。い、一生ついていくっすー。』[DVD(字幕)] 7点(2015-11-30 01:09:14)《改行有》 19. スポット 《ネタバレ》 デヴィッド・アークエット演じるスミス・ゴードン。いいんですけど、何回もうんこふんづけたり、ペットショップでいつの間にかすごいことになっていたりと、一人コントの無理矢理感が半端ないです。 まあ子供と犬がそろってしまうと、何でも面白く見れてしまいますので、この作品も例にもれず終始暖かい笑いにつつまれながら鑑賞しました。 この作品って、ハチャメチャなようでいて、意外とドラマとコメディのバランスが絶妙だと思います。そのためか、ぬるいストーリーのわりには最後まで面白く見れますね。 それぞれ笑いのつぼは違うのでしょうが、個人的にはマイケル・クラーク・ダンカン演じるマードッグの、11号への溺愛ぶりが笑えて仕方が無かったです。ですから、最後11号が主人公たちを選んじゃったのがちょっと安易でもあり、意外でもありました。個人的にはそこはやはりFBI捜査犬として、もといた場所にもどる選択をしてほしかったですね。[DVD(字幕)] 7点(2015-11-05 01:04:46)《改行有》 20. スターシップ・トゥルーパーズ3 《ネタバレ》 『2』は論外なので、個人的に『1』の正統な続編はこっち。 『しょぼい』と評判は聞いていたのですが、確かにしょぼい。とくにCG。低予算にしては頑張っているほうなのでしょうか。 前半から中盤くらいまではまだ全然面白かったのですが、ラストに向けて低予算のしょぼさばかりが際立ってしまう有様。とくにクライマックスのつまらなさは致命的。一番盛り上がるべきところで一番盛り下がっちゃってます。 『1』の1/5程度の予算で、『1』と同じスケールのものを作ろうとしちゃった。だから無理が出ちゃったんじゃないかな。いっそ『1』のスピンオフ的な作品にしちゃったほうが面白いものができたのではないだろうか。『1』があれだけ面白かったんだから、『別の惑星』『別の基地』における『また違う勇者達』のストーリーを描けば、予算に見合ったものが作れたのではないだろうか。かといって『2』みたいに全くの別物にしちゃうのは問題アリですけどね。 中盤までは正直そんなに悪くないと思います。ロク・サンでの攻防なんか、これぞスターシップ・トゥルーパーズという感じが出ていて楽しい。ジョニー・リコや頭脳バグなど、『1』でおなじみのキャラが出てくるのも嬉しい。そして個人的に好きなのが地球連邦のCM。ウィットに富んでいて、CMがくるたんびに『キタキタ!』って思っちゃいます。 よって中盤までが7点くらいで、終盤、ラストが4点・・・まあ全体的には贔屓目に見ても6点くらいですね。 『1』のファンであればそれなりに楽しめる内容になっているとは思いますが、『2』『3』は作らないほうが良かったとも思えます。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-03-19 14:24:54)(良:1票) 《改行有》
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