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1. 青春デンデケデケデケ
大林宣彦のベストワン。ところで、寺の息子役、大森嘉文はデータベースで調べると、これ一本しか出てないようですが、こんな素晴らしい役者、どうしているんだろう?
─追伸:大森嘉文は大森嘉之の名で、「トキワ荘の青春」、「難波金融伝」などなど、出演作多数なのがわかりました。そりゃ売れっ子になるでしょうね。10点(2004-08-01 05:26:01)《改行有》
2. 世界大戦争
黒澤明の『生きものの記録』(1955)といい、『ゴジラ』(1959)といい、これ(1961)といい、当時拡大し続ける超大国の原水爆競争に、いかに人々が恐怖を抱いて暮らしていたかが、よく伝わってくる。それに今と違って、当時の日本人はまだずいぶん真面目に生きていたということ。この映画は、想像のフィクションとはいえ、そうしたことの時代の良い証言だ。そういう意味で、これは抜きん出た一作といえると思う。それになにより、これを見終わると、今自分が平穏無事に生きていること、それだけでも贅沢なことなんだと、あらためて感じさせてくれるところ。逆説的ながら、ここが素晴らしい。[DVD(邦画)] 9点(2012-02-02 02:05:32)(良:1票)
3. ゼイリブ
《ネタバレ》 第二次大戦中の日本でも、街のいたるところに「ぜいたくは敵だ」とか「欲しがりません勝つまでは」といった標語が掲げられていたという。「産めよ殖やせよ」といったスローガンもあった。この映画のように、巧妙に人々の潜在意識下にスローガンを刷り込ませているような政策が、ひょっとするとわれわれの知らないだけで、すでに国家によって実施されているかもしれない。異星人による侵略、というのは、話を面白くみせる「B級映画」の手法なだけで、権力側の操作による国民のひそかな支配というテーマは現実味がある。ところどころ遊び心もあって(たとえば、プロレス出身の役者によるプロレス流格闘シーン)、ジョン・カーペンターでは一番好きな作品。ブルース調の音楽がいい。[DVD(字幕)] 9点(2006-10-01 04:54:34)
4. ゼブラーマン
変にリアルなところと、チャチでお馬鹿な荒唐無稽が混在する、大人の絵本。それも現40代あたりの世代のためのおとぎ話か。私はこんなん嫌いじゃないですなあ。弱ったらしい、周りから見下げられる主人公が、ひょんなことでヒーローに変身するという大筋は、『悪魔の毒々』の路線。あれは若者向けでしたが、これは中年向け。しかし、よくまあこんなん制作サイドが作るのゆるしましたなあ。それを讃えて、8点。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-31 15:16:34)《改行有》
5. 世界の中心で、愛をさけぶ
TV版と比べて、主人公たちに好感がわかず、うじゃじゃけた感じがして、こちらも突き放して観ることができる。こちらのほうがある意味現実的なのかもしれない。なので、TV版を観てどうしようもなくやるせない気分をひきずりながら、すぐあとでこの劇場版を観ると、「なぁんだ、本当はこんなんだったのか」と思うことができて、救いになる。けれども、こちらはもう一度みたいとはとうてい思わない。[DVD(字幕)] 3点(2005-08-29 06:56:16)
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10 | 17 | 8.37% |
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