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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. センター・オブ・ジ・アース(ブレンダン・フレイザー主演) 《ネタバレ》 まさにジェットコースタームービー。いや、アトラクションムービーか。 ストーリーは単純明快。地球の中へレッツゴー。地底探検?そして脱出。ただそんだけ。 ショーンの父であり、トレバーの兄であるマックスの存在。それが多少のドラマ性をもたせているものの、やはり添え物程度の扱い。メインストーリーは地底に行ってからで、そっから先はひたすら『間欠泉に乗って地上へ』を合言葉にひたすら突き進むのみ。地底の温度がほっとくと活火山の影響で90℃を超えてしまうので、蒸し焼きになる前に脱出するというタイムリミットつき。ですがこの時間制限も添え物程度の設定で、効果的とは言えません。 やはりこの作品の見所は『ありえない地下世界』。これにつきます。『地底の海』『巨大磁石の浮かぶ岩』『凶暴な魚』『巨大水棲生物』『巨大食虫植物』『恐竜』これを子供の頃に戻って純粋な気持ちで楽しむ。これはそーゆー映画です。そして私はこーゆー演出、映像が大好き。なのでトロッコに乗ってからエンディングまで、もうこの世界感にどっぷりと浸るのでした。 この年代の作品にしては映像がチープで作り物感満載なのも逆に味があります。 無駄なエピソードを一切省き、子供が飽きないように作られているテンポの良さが実に良い。 ただ、最初の感想に戻りますが、これは『映画』というよりは『アトラクション』でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2020-01-27 12:20:23)(良:1票) 《改行有》 2. 11'09''01/セプテンバー11 《ネタバレ》 【イラン】・・・子供達にとって見たことがない出来事は無いものと同じ。彼らにとっての『世界』は周りの日常のみ。そしてその日常の中にも等しく『死』が存在することを表現できている。映画としてのパワーは足りない。5点。 【フランス】・・・聴覚障害の女性とそのラブストーリー、その世界とテレビで起きている出来事の対比が凄まじい。7点。 【エジプト】・・・最も多角的な視点で物事を捉えている。『民主主義の国は国民にも責任がある』というのは正論だが、その正論をもってテロを肯定することはできない。6点。 【ボスニア】・・・ちょっとよく状況がつかめない。予備知識が必要。3点 【ブルキナファソ】・・・貧しい国では、遠い国で起こるテロより、喫緊で切実な課題が山ほどある。そんな国では、テロの首謀者ですら、子供達の夢や希望をかなえるための対象となってしまう。6点 【イギリス】・・・予備知識が必要。2001年9月11日のテロでは被害者であるアメリカも、1973年9月11日では加害者で、他国民の命を大勢奪っているという痛烈なアメリカ批判。ただ、それをこのタイミングでするのはどうかと思う。表現方法も、映画というより説明不足なニュースのよう。4点 【メキシコ】・・・断片的に切り取った映像、ニュース、被害者達の声を媒介に、圧倒的な臨場感と存在感を生み出すことに成功している。改めて同時多発テロの凄まじさを感じる。8点。 【イスラエル】・・・マスコミ批判?ちょっと何が言いたいのか最後までつかめなかったが、タイプ的にはイランに似ているのかも。説明不足。5点 【インド】・・・アメリカ在住のイスラム教徒が半年にわたって受けた迫害の物語。実話であり、わかりやすく、テロのまた別の側面を知ることが出来る。8点 【アメリカ】・・・言葉が出ない完成度。涙が出てくる。20点。 【日本】・・・異色作。ラインナップに入っているのが日本として恥ずかしい。ラスト、『聖戦ナンテアリハシナイ』って言っちゃった。言っちゃったらダメじゃない?2点。[DVD(字幕)] 7点(2016-04-15 00:06:34)《改行有》 3. セイブ・ザ・ラストダンス 《ネタバレ》 ジュリア・スタイルズってキルスティン・ダンストに似ています。この手の容姿って、日本人からすると決して美人には見えないのですが、向こうのほうでは美人のカテゴリーにちゃんと入るみたいですね。 ただジュリア・スタイルズは『声』が大変魅力的なので、役柄と合うとかなりはまります。そういった意味ではこの作品の『サラ』は完全にはまり役。弱さと強さを併せ持つ繊細なキャラクターを見事に演じきっていたように思います。 ストーリーは、不幸な事故から母と夢を一度に失ってしまった少女の再生の物語。特筆すべきものはありませんが、だからこそ心に染み入るストーリーになっていて、落ち着いた味わいのある映画に仕上がっています。 また主人公を支える父親、恋人のデレク、デレクの姉シェニール、脇を固める人物が大変暖かく、好演、好印象です。 トラブルメーカーのマラカイや、いかにもな恋敵のニッキーなんかはちょっとつくりものっぽいキャラ設定ではありますが、この二人がいなければ平坦で味気ない作品になっていたかもしれません。 最終的にはマラカイを救うことはできません。『あなたたちは周囲の人間を傷つけていることに無頓着すぎる。』という姉の発言から始まる問題提起も、根本的な解決を見るわけではありません。 ただそれでもデレクは医学部に、サラはジュリアードにそれぞれ進学を決め、サクセスストーリーに大切な充足感で満たされることができます。傑作とまでは言い難いですが、爽やかな余韻を残す良作です。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-19 13:51:39)《改行有》 4. セブンデイズ 《ネタバレ》 ちょっと豪華な火曜サスペンス劇場といった雰囲気。吹替えで見ちゃったのでなおさら。 『誘拐された敏腕弁護士の娘ユニョン』『犯人の要求はある人物を無罪にすること』で、その人物は連続強姦魔。前科ありで、しかも強姦した相手を殺しちゃってる鬼畜。こいつがどう見てもクロ。そしてクズ。この人物を僅かな日数でどうやって無罪にするのか。娘はどこなのか。二つの事件、調査を同時進行で行うので、サスペンス要素はてんこ盛り。それなりにハラハラできます。 ところが途中でちょっと中だるみ。なぜでしょう。次々出てくる容疑者との追いかけっこに、ちょっと疲れちゃったのかもしれません。また、『娘を誘拐した犯人』と『連続強姦魔を無罪にしてほしいその動機』が途中で読めちゃったので、中盤以降は答え合わせをするような気持ちで見たのも緊張感を削いだ一因かも。 『どうせ娘は殺されない』とタカをくくっていたので、トランクケースに入れられていたのにはビックリ。 最後まで見て、ユニョンを誘拐した犯人に同情する気持ちもなくはないです。ですが殺された女性にも『ドラッグ』『私生活の乱れ』などの落ち度があり、そんな子供に育てたのは親の責任。にも関わらず完全な被害者づら。で、無関係な人間の幼い娘を誘拐。あまりにも身勝手で、やはり同調はできないですね。[DVD(吹替)] 6点(2019-09-12 10:29:16)《改行有》 5. セブンティーン・アゲイン 《ネタバレ》 『17歳の頃に戻って人生をやり直す』、タイムスリップ、もしくはバタフライエフェクト的映画かと思っていたのですが、体だけ17歳に戻るという設定。つまり、周りは何も変わらないわけです。だから、『自分の人生やり直す』とか、『未来を作り変える』とか、そーいった話ではない。 いじめられっ子の息子を助ける。息子の才能を伸ばす。娘とクズヤローとの交際をやめさせる。奥さんとの関係をやり直す。『人生失敗した』と思っていた男が、『実は失敗なんかしていなかった。大切なものを手に入れていた。』と気付くまでの物語。 体裁はコメディタッチでポップで楽しく。でもその中身は、真面目で道徳的なホームドラマ。 連続ビンタのシーンでは笑いを誘い、手紙を読み上げるシーンやクライマックスでは感動の涙を誘う。笑いと感動のバランスがとても良いですね。 ただ、あまりに毒がなさすぎで、パンチに欠けます。その分、カタルシスも弱い。弱いものいじめのスタンが、結局懲らしめられないまま放置ってのも、消化不良の一助となってしまっています。 決して悪くはない作品。でも、『何か惜しい。何か足りない。もう一押し。』って感じが残ります。 後味はすっきり爽やか。良い感じです。 でも営業トップの職場をやめて、高校バスケのコーチ就任だと収入は激減なんじゃ・・・と、余計な心配をしちゃいますね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-07-10 14:12:34)(良:1票) 《改行有》 6. セレニティー 《ネタバレ》 全くの予備知識ナシで鑑賞。もうスターウォーズのパクリかと思うくらいテイストがそっくり。それとも『スペースオペラ』というジャンルは似るものなんでしょうか。SWと違うのはカンフーの達人が出ることくらい。 リバーのよくわからない超能力は『フォース』みたいだし、同盟軍のリーダーはダースベーダー的立ち位置。マルコムはまんまハン・ソロだしね。 まあ、面白ければパクリでも何でも構わないのですが、最初の1時間がとにかくワケがわかりません。こーゆー世界観を0から構築するような映画は、もう少しわかりやすくしてほしいものです。 テレビドラマシリーズの完結版とは存じませんでしたが、だとしても、最初の30分くらいで『どんな世界で』『どんな人たちで』『どういうパワーバランス』なのかをわかるようにしたほうがいいです。 リーヴァーズだかリーバイスだか知らないけど、このアーマードゾンビみたいなクリーチャーは結構良かったですね。ホラーとSFは意外と相性が良いです。そんで、『ミランダの秘密』ってのが、まさに『イベント・ホライゾン』と同じ演出。でも好きな演出なのでOK。 なので、なんだかんだ言っても、序盤はともかく中盤以降、飽きはしませんでしたね。終盤はSFの高揚感と、サスペンスホラーの緊張感を立て続けに堪能できるので、特に良い。 ただ映画として最初から最後まで面白かったかと言えば、それはどうでしょう。マルコムの元カノらしき人は、その存在価値を疑うほど中途半端な役割だし、ウォッシュの死は後味の悪さを残します。ドクターは死んだかと思えば生きているし、ジェインは後半見せ場なし。 個性的なクルーをたくさん用意したのはいいが、それぞれの魅力を十分に引き出せていない感じがします。 リバーは『フィフスエレメント』を彷彿とさせるキャラ設定。もう終盤は『全世界への中継』なんてどーでも良くて、リバーがいつ無双モードになって、アーマードゾンビたちを蹴散らしてくれるのか、それだけを楽しみに見ていました。 結果、無双モード、ご馳走様でした。なかなか良かったです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-05-11 03:09:54)《改行有》 7. 世界最速のインディアン 《ネタバレ》 う~ん、長い、長いですよ。どう考えても要らないシーンやエピソードが多すぎるよ。こんなに尺が必要だったのか、はなはだ疑問です。 『レース会場へ行き、レースに参加することがいかに大変だったか。』それが伝わってくるから、ラストも感動する。それはそうかもしれません。ですが、その大変さは演出で見せてほしいものです。ただ尺を長くし、無用なエピソードを詰め込むだけでは、さすがに芸が無い。私は前半で疲れちゃいました。 ただ淡々と続く『出来事の羅列』。進まないストーリー。人と人との触れ合いは表面的。もう言っちゃなんだけど退屈。 ラスト盛り上がるのですが、『やっと着いた。早くレースやってくんないかな。』って思いに心が支配されちゃってて、今いち感動には至らず。やっぱ『テンポ』『リズム』『スピード』『バランス』は大事だと思います。 良かった点は、出会う人が皆親切で、心がほっこりすること。 ただしラブホに案内したタクシー運転手と花を10ドルで押し付けた女は意地悪でしたね。 アンソニー・ホプキンス演じるバート・マンローのいたって自然体な人柄も抜群に良かったです。 『人間の魅力』は満喫できる作品ですが、ストーリーはつまんない映画です。 実話ベースだって、映画にする以上、人に楽しんでもらうための工夫は必要ですよ。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-11 11:53:29)(良:1票) 《改行有》
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