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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ソラリス 《ネタバレ》 やってはならないミスキャスト! 元がソ連の映画だから北欧系を使えとは言いませんが、 ジョージ・クルーニーはちょっと・・娯楽的で濃すぎませんか(苦笑) そして相手役の女優さんも違うんじゃないかな。 ハリウッドがリメイクすれば濃くなるのは仕方ないか・・ それにしてもなんでこうリメイクものって、 特にSFはメロドラマになっちゃうんでしょうか。 家族愛人類愛まで手を広げていなくてわかりよいことは評価できるけど、 安っぽくなってしまったなぁ・・ そしてオリジナルでは地球のコピーのような水のある惑星ソラリスが、 これでは眼球か脳のようです。 あの細い川のようなものは脳の血管か? とまで思ったくらいセンスがありません。 異空間にただよう不可思議な幻想はどこに? 哲学SFとして「2001年宇宙の旅」と並ぶ「惑星ソラリス」が・・ 救いは私がこのふたつの作品をあまり好きではないことくらい。 宗教や哲学がかったSF作品としては、 共感ができるのは「未知との遭遇」までですね。 あまりに禅問答なる異空間SFは変な気分になるから。 そういえばこのリメイク版はそのスペース・オペラSFの持ち味でもある、 気持ちの悪さや哀しさが感じられなかった。 個人の恋愛のみのトラウマかとひいてしまいました。 主役をもっとこう薄いだるそうな演技のできる、 エドワード・ノートンでもよかったかと(笑) [DVD(字幕)] 3点(2006-09-21 07:18:46)《改行有》 2. ソウ2 《ネタバレ》 ソウを越えるようなバカにされたような快感はありませんでしたが、 ホラー・サスペンスの続編としてはこれはもう成功でしょう。 特にソウが大ヒットしましたからその期待度は、 制作側のプレッシャーになると思います。 続編で面白かったと記憶しているのは「ターミネーター2」 「エイリアン2」「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」 しかしこれらはSFですよね。 あと・・「魔宮の伝説」くらいかなぁ・・ この「ソウ2」は真面目によく注意していれば、 展開や犯人が誰であるかは絞れて見えてきます。 1が「ユージュアル・サスペクツ」的であるのに対し、 2は「CUBE」と「羊たちの沈黙」のふたつのステージだと見ました。 このふたつのステージが時間のトリックで結ばれ同時進行してゆく。 まあ日本のゲームで言えば、 ニンテンドウDSをやっていると想像してください(爆) 観客は最前列でふたつのステージを見られます。 あの「ソウ」の最初のバスタブの密室が出てきたときはもう、 「レッド・ドラゴン」のラストで(クラリス)と出てきたくらい嬉しかった。 最大限に元の作品を生かしています。 3がまたできるみたいなんですが、 これはもう主役のソウが死んでしまったので(と見るべきか?) 後継者のアマンダが主役になるんですね。 カリスマ性がないなぁ・・ あと刑事の息子も生き延びている。 そしてまだ解明されきれていないソウのラスト。 ソウ2でのバスタブの死体はソウのあのふたりだと言い切れるのか? これらを使ってくるでしょうね。 解くカギはとにかく色んなミステリーを数観ること・・ あのビデオの時間のからくりも過去に観たあらゆるサスペンスで使われています。 どう料理するかが制作側の腕の見せ所ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:36:14)《改行有》 3. ソウ 《ネタバレ》 手の込んだサスペンス・ホラーで、 全て観終わったあとの後味が私には合いまして、 大笑いしてしまいました・・ 即、アラ探しにもう一回見直しましたよ。 このたぐいのどんでん返しのサスペンスの代表作では、 「ユージュアル・サスペクツ」 「セブン」がありますが、 裏切られ方の面白さではユージュアルのほうで、 セブンには組み立てが似ているもののあの後味にはかなわない。 そういえば覚えていますか? 「セブン」の犯人の名が、ジョン・ドゥだったことを・・ さて・・ ネタバレしちゃうともろつまらなくなる可能性のある作品なので、 ヒントは唯一の生存者のシーンです。 もう一人いるには違いないとは思ってはいたものの、 まさか全員揃ったシーンがあの病室だったとは・・ 7時間ほどあの体制で忍耐強くフリをしていたソウ、 本名?ジョンはよほどこの医者に恨みを持っていたんですね・・ あまりに医者がかわいそうになり後半なんか、 普通このてのサスペンスでは感情移入しないのに、 なぜか感動までしてしまいました。 相手も殺せず自分を犠牲にしてまで家族を助けに行く・・ それまでの不倫や身勝手な言動が帳消しされるほど、 同情してしまいました。 生きた男の胃から鍵を取り出しゲームに勝った女、 ゲームに負けて足を切ってそこから家族を助けに行こうとする男・・ どちらにもなれないです・・・ 犯人は最前列で観るのが好きだというところとかもヒントなのですが、 この映画はホラー慣れしている私には恐怖感はありませんでした。 それよりもイライラする筋に終わりが訪れたときのバカらしいオチが面白い。 まるでユージァルサスペクツのカイザー・ソゼのような感じで・・ というか、絶対ソウにはこんなゲームには誘ってほしくないですねぇ(当たり前だ) [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:06:26)《改行有》 4. ソードフィッシュ これ、面白かった。サスペンスで好きなタイプの映画なので、見終わったあと、監督のコメントも聞いた。これが、DVD特権なんだ・・つまり、わかりにくい映画ってこと。手法は、ユージュアル・サスペクツに似てて、セブンや、狼たちの午後もちらほら見える。後半がかなり大掛かりな撮影で楽しめた。ただし、CGたくさん使ってるけどね。難を言えば、トラボルタが怖くない。太りすぎて善人です。フエイス/オフの時くらいキレがあればなぁ。監督は60セカンズより良いとこの映画をほめてた。ただ、上映時期が、米多発テロ事件直後だっただけに、アメリカではどうなんだろう? 8点(2003-12-07 13:16:42)
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