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1. それでも恋するバルセロナ
ウディ・アレンのお気に入りスカーレットと、「プレステージ」で彼女と共演ずみのレベッカ・ホールによるスペイン・バルセロナのバカンス。 本能の中に理性が見え隠れするクリスティーナ、理性の奥の本能が目覚めるヴィッキー。 アレンは理性的な人はスクエアと見なして徹底的にからかう、「ホラ、そんな理性の薄皮なんて脱いじゃいなさい、それはホントの君じゃない」と。 彼女たちの前に現れるファン・アントニオが赤いシャツ着てるのは、情熱=本能の色。 マリア・エレーナも同じ色の人で、だから間にクッションが必要なのね。 演じるハビエル&ペネロペ夫妻は、アレンがカリカチュアライズしたラテン系のカラーに愉しんで染まっているよう。 内容とは関係ないけれど、クリスティーナのデジタル一眼のブランドは目に触れないようにしつつ、マリア・エレーナのアナログ一眼のライカの赤いマークはしっかり見せて、クリスティーナを銀塩写真にハマらせるのは、アレンはデジタルカメラ嫌いなんじゃないかと思われて、そうしたカメラへのこだわりに+1点。[CS・衛星(吹替)] 7点(2013-09-05 16:56:50)
2. ソウル・キッチン
守りたい場所がある。 彼の場合は手塩にかけたレストラン。 古倉庫を改造して作られたレストランのたたずまいは、それだけで絵になって。 ベルリンはよくドイツ映画の舞台になるけれど、ここは北に位置する第二の都市ハンブルク。 主人公ジノスはギリシア系ドイツ人のオーナーシェフ。 彼と仮出所の兄、ウェイトレス、遠恋の彼女、凄腕シェフ、役人、不動産業者などが入り乱れるドタバタ劇。(必要以上にイターイ映画なので、腰痛持ちの人は見ない方がいいかも) トルコ系ドイツ人監督アキンの若者映画は、乱暴でヤリ過ぎなとこもあるけど不思議な味つけがされ、ジノスの自分の店への真摯な愛着に満たされているのもいいと思う。 ただの雰囲気キャラかと思ってた船長さんにもちゃんと活躍の場があり、ポッチリのお金にも使い道があったりと小技もきいてる。 ただ、さんざん引っかきまわした後で最後はこじんまりまとまった気もして、も少し何かあるかと期待してしまった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-08 07:00:02)(良:1票)
3. ゾンビランド
「ゾンビ映画史上№1ヒット」なのは、自分みたいに普段ゾンビ映画見ない人も見れるからでしょ? ゾンビ映画は様式化されているのがヘビメタに似た特殊な世界に思えますけど、これはその様式を借りただけで、中味は普通のヒューマン・コメディ。 これを見たからってゾンビ映画にハマるとも思えないし、キャストもソレっぽくない。 ハレルソン(回想シーンにきゅ~ん)やビル・マーレイ(監督は子供の頃GBが好きだった?)も出てるし、ジェシー・アイゼンバーグ(いつもちりちり髪のオタク青年)、アビー・ブレスリン(「私の中のあなた」とかダークな映画だとヘアも黒っぽく)の充実度で、一般向き映画。 イギリスの「ショーン・オブ・ザ・デッド」の方がずっとホネまでゾンビ・コメディですよね。 LAでは廃墟と化したチャイニーズ・シアターやチャップリン・ゾンビなんかも見れちゃう。 「ささやかなことを楽しめ」(ENJOY LITTLE THING)はいいルールだけど、アレって小さなこと?[DVD(字幕)] 7点(2011-09-16 06:56:49)
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