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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 美しき諍い女 《ネタバレ》 まず浮かんでくる当然の感想として、やたら長いと音楽が一切流れないというものがありますがそこはあえて無視します。 あまり撮影技法だとか、映画の理論、そして芸術云々の難しいことは僕は判らないのですが、場面の一つ一つがとても絵画的であり、また、まるで小説を読んでいるような感じを受けました。 音楽が流れない、というのが一役買っているのだと思いますが、たとえば庭園で語らう時などは木々のざわめきや小鳥のさえずりとうの自然の音がとても特徴的で、アトリエにて絵を描く場面に至っては、神の擦れる音や描くときの筆の音等がとても特徴的で、ここで繰り広げられている心理面での闘いだとかは、観る人が自由に連想してください、といった印象を受けました。 内容はたぶん、画家の哲学と自己開示とかそういうことを云ってるんでしょうし、ほとんど会話と絵を描く場面で構成されているので、かったるいといっちゃかったるいんですが、久しぶりに「なんかすごいもん見たぞ!?」と思わせてくれる作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2007-04-02 05:42:54)《改行有》 2. 運動靴と赤い金魚 《ネタバレ》 結果としてハッピーエンドなんでしょうけどエンディングが中途半端。自分のせいとはいえ必死に妹に靴を贈るためにがんばる兄貴も、靴が無い事に耐える妹もけなげで、ラストのマラソンのシーンは緊張感もあり良いとは思うがその後がやはり引っかかる。でも、下手に何でもかんでもハッピーエンドにするよりこういう終わり方をするほうがいいのかな?6点(2004-01-23 14:10:47) 3. ウェス・クレイヴンズ ウィッシュマスター かのウェス・クレイヴンが製作したファンタジックなホラー。何でも願いをかなえてくれる“ジン”という悪魔がランプを擦ったことによって…ではなく、封印されていた宝石が壊れたことによって現代に甦り、地獄の軍団を復活させるために人間の願いを叶えていく…というのが大まかなストーリー。しかし、劇中でも言っている通り、どうもランプの精のジニーを彷彿とさせる設定や名前なので恐怖感が薄れ、完全なホラーにもなりきれてはいないように思える。5点(2003-11-03 09:38:05) 4. 海がきこえる<TVM> お…珍しい…ヒロインがロング・ヘアーだ…。この作品、天空の城ラピュタのような冒険活劇が好きな人と、耳をすませばのような作品が好きな人で恐らく感想が変わる。前者にとってはこれでもかと言わんばかりにつまらなく思えるだろうが、後者に至っては結構楽しめる作品。僕も何だかんだ言ってジブリ作品はほとんど見てるけど、感想としては後者のほうになる。個人的な感想は、耳をすませばとおもひでぽろぽろを足して2で割ったような印象を受ける。作品としては、耳をすませばと平成狸合戦ぽんぽこと同様に好きです。それと、個人的には彼女のようなタイプ、嫌いではありません(笑)7点(2003-08-31 03:39:38) 5. ウルフ 《ネタバレ》 他の狼男作品のように特殊メイクで阿鼻叫喚の変身シーンを見せ付けるのではなく、狼の魂が目覚めても基本人間のまま(毛深くなって牙が等が生える)で驚異的な身体能力や感覚が備わるという設定は、現代劇と考えればとてもしっくりくると思います。 ただ心境や身体の変化を丁寧に描写してくれるのは良いですがややかったるいと思う部分も無きにしも非ず。そして「僕は野性味とは無縁の存在です」て狼に噛まれなくても狼男のような顔してるジャック・ニコルソンが言っても全然説得力ありません。 まあ、それだけ好演しておりますが。[DVD(字幕)] 6点(2003-08-07 03:29:25)《改行有》 6. ヴァンパイア・イン・ブルックリン 《ネタバレ》 B級ホラーの雄、ウェス・クレイヴンが監督しているだけあって古典的な内容を上手く現代風にアレンジしつつ、しっかりとゴシック調の雰囲気も出ています。 エディ・マーフィの吸血鬼と云うことで、いつもの彼のキャラ像からかけ離れているところに皆さま大分評価を落とされているようですが、個人的には全く問題なし。むしろこうした役も様になると云う事を証明しています。 また、冒頭の船での登場シーンや、マクシミリアンの数々の特殊能力、また一人の女性をめぐっての脆弱な人間との攻防など、ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」を彷彿とさせるものになっているのも評価できます。 まあ、物語自体があまり起伏に富んだものではないので、その点がおしい点ですが。[地上波(吹替)] 6点(2003-05-25 23:20:23)《改行有》
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