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1. 歌うつぐみがおりました
《ネタバレ》 「月曜日に乾杯!」や「素敵な歌と舟はゆく」の監督オタール・イオセリアーニのデビュー当時の作品はどんなものだったんだろう?と思ったので観てみました。ある特定の人物を基盤にして様々な人間ドラマが描かれていくというのは前述した二作品と同じですが、こちらはモノクロであるせいか作品全体の空気からややスリラーめいた印象を受けました。一応ジャンルはコメディとのことですが。何処へ行っても邪魔者扱いされる主人公、幾度となく危険な目に遭う彼の姿を見て遠い記憶の中で昔観た「鬼火」の主人公の面影がチラ付きます。街の風景を荒々しく切り取ったヌーベルバーグ調の撮り方もセンスの良さを感じさせ、最後の展開は衝撃的且つ運命的でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-03 18:17:11)
2. ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう
ピンチになった時はウディ・アレンの顔を思い浮かべよう![DVD(字幕)] 7点(2005-10-15 21:06:58)
3. ウィッカーマン(1973)
《ネタバレ》 いやぁ~、最高!おそらくこの映画は皆観ないのではなく、観たくても観られないのだと思いますよ(^^;。事実僕もビデオを見つけてから借りるまでに苦労しました(物凄い回転率!)。で、内容はと言うとこれが正真正銘の変態映画(笑)。まず全裸の女性が何の前触れもなく突然踊り出すシーンからして凄いけど、何やら卑猥そうな歌を先生と子供たちが歌っているところには爆笑してしまいました。主人公の警官が「公務妨害だ」とか言って権力の乱用みたいなことをしているのも面白い。そうですよね、元々はキリスト教だって人間が作り出したものだし。観ている内に警官とクリストファー・リーの、果たしてどちらの言っていることがおかしいのか分からなくなってくるところがこの作品のミソだと思います。最後はてっきりもう一捻りあるのかと思いきや、そのまま燃やされてしまいました(汗)。今度ニコラス・ケイジ主演でリメイクされるそうですが、やはりケイジも燃やされて終わってしまうのでしょうか…。ラストの丘の上に聳え立つ巨大なウィッカーマンに度肝を抜かされたので8点。ちなみに本作に登場したサマーアイル島は実際に実在し、冒頭でもスタッフが島民の方々に感謝の言葉を述べていますが、こんな映画を観た後では誰もあの島には行きたがらないでしょう。恐るべし…、ウィッカーマン。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-23 22:29:22)
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