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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  海街diary いいなあ・・・。是枝監督が独特のリズムで描く何気ない家族の日常の風景。 3姉妹が暮らす鎌倉に離れて暮らしていた末っ子すずが引越してくる。 時にはクスッとさせてくれる描写を含みながらの、4人ののどかな風景が心地いいのですが、 序盤は3姉妹プラス1という空気感も拭えなかったりする。 3人の姉に対し敬語を使うすず。ずっとここにいていいのかという思いが拭えない。 でも、学校やサッカークラブですっかり鎌倉での日常に溶け込んでいるすずの姿にほっとさせてくれる。 自分の知らない、でも確かに父がこの街にいたことを少しずつ感じるすず。 すずの学校生活や放課後の様々な青春の風景がいい躍動感をもたらせています。 姉妹の周りにいる鎌倉の人々や姉妹の何気無い日常を積み重ねていく内に、 気がつけばすずは3人にすっかり溶け込み、4姉妹になっていました。自然に、何の違和感も無く。 やはりこの監督はどうってことの無い家族の日常の中にあるドラマを描き出すのが本当に巧いと思う。 姉妹が暮らす古民家の佇まいがいい。 今時のドラマには見かけなくなった畳と丸いちゃぶ台の茶の間。 縁側。仏壇。年期を感じさせる茶箪笥。背の高さを測る柱の傷。家族の歴史を感じる。 こんな家には一家の大黒柱的な存在がつきものなのですが、 綾瀬はるか演じる、しっかり者の長女がちゃんとその役割を果たしています。 少しシリアスな内容を含みながらも次女、三女が産み出すちょっとした笑いが効いています。 姉妹の思い出の中にいる父の姿を徹底的に見せない。それも今を生きている感じが伝わってきて良かったのかな。 どこか昭和の空気をも感じさせる現代の姉妹と家族のドラマなのですが、 是枝監督にはこれからもニッポンの色んな現代の家族のカタチを見せ続けて欲しいと思います。[DVD(字幕)] 9点(2015-12-25 17:03:28)(良:1票) 《改行有》

2.  ウエスタン 《ネタバレ》 冒頭、駅に現れたいかにも西部のならず者といった面々。その中にはジャック・イーラムの姿も。 口元に止まったハエを何とか追い払おうとするシーンが可笑しかったりもしますが、 この男たち、全く言葉を発しない。音楽も全く使われない。しかし彼らがかもし出す張り詰めた空気がたまらない。 そこに現れたブロンソン。この男たちをあっという間に撃ち殺す。 それに続く農場一家の皆殺し事件。悪役ヘンリーフォンダが登場する。 ジェイソン・ロバーズが登場する。ユーモアさえ感じさせる余裕しゃくしゃくの本作のロバーズ、かなりいい味出しています。 そしてCCが登場する。西部の荒野に凛として咲く一輪の花といったところか。 登場する誰もがベラベラ喋らない。とにかく寡黙な作品。 ゆったりとしたテンポの長尺ですが、1つ1つのシーンの裏に常に緊張感が張り付いている。おかげでその長さを全く感じさせません。 モリコーネの音楽も相変わらずの素晴らしさ。 ゆっくりと登場人物の事情を明かしていく作品のテンポと合わせるように馬がゆっくり歩を進めるかのような音楽。 そしてもう1つ。これぞモリコーネ、と言うような甘美なスコア。 CCが農場へ向かう馬車の車中に流れるこの音楽。 果てしなく続く荒野と巨大な奇岩の群れ。一般的な西部劇の音楽とは趣が異なるこのこの音楽がこの風景にピタリとはまる。 前半は登場人物の相関図に分かり辛さはありますが、中盤以降は実に分かりやすいストーリーとなっています。 誰と誰が最後に対峙し、その結末がどうなるかも分かっているようなものですが、 その最後の決闘に至るまでの過程をゆったりと、じっくりと堪能する。 僕が愛してやまないブロンソン。ラスト近く、CCの元へ帰ってくるシーン。何なんだ!この時のブロンソンのカッコ良さは!! この時のブロンソンは、今まで見た中で一番カッコいいブロンソンかもしれません。[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-09-23 00:11:59)《改行有》

3.  運動靴と赤い金魚 《ネタバレ》 確かに主人公一家の暮らしは貧しく描かれる内容は切ない。何度も映し出されるかわいい飾りのついたきれいな靴を履いた同級生の足元を見つめる妹の視線や高級住宅街の街並みを見つめる兄の視線からは貧富の差が確かに感じられます。 しかしその貧しさを強調するよりは路地を力強く駆け抜ける兄妹の姿、高級住宅街の庭師の仕事で収入を得た後、もっと働いて冷蔵庫を買って、お前たちの靴も買って、大きな家に引っ越そうと夢を語り合う自転車に二人乗りする父と息子の姿などを通して貧しくも力強く生きる家族を描く視線には素朴な優しさが感じられます。 その後仕事が順調なことを感じさせる買い物をするラストのお父さんの姿に嬉しくなる。なぜならその自転車の荷台には綺麗な赤と白の2足の靴が・・・!そしてマラソン大会で頑張りすぎてしまった兄が靴を脱ぎ脚を水に浸す。その足元に集まってくる金魚。とても優しく素敵なラストシーンでした。 欲を言えばお父さんが買ってきた靴を見た兄妹の喜ぶ笑顔と喜ぶ子供の姿に満足そうなお父さんの表情も少し離れた所からそっと見せてほしかったなあ・・・。[DVD(字幕)] 9点(2010-09-11 12:12:58)《改行有》

4.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 椅子に座ったまま一歩も動かないで魅せるジェームズ・スチュワート。その恋人役のグレース・ケリーの美しさとその圧倒的存在感。グレース・ケリーが向かいの殺人犯らしき男の部屋を物色している時は本当にハラハラドキドキです。あの場面は観ている僕たちにもJスチュワートと同じ気持ちで見せてくれます。終始どこかコミカルで楽しく、ロマンティックで、勿論ハラハラもさせてくれる。ヒッチコック映画の面白さがいっぱい詰まっています。一つ映画の中でこれだけ楽しませてもらえればもう十分![DVD(字幕)] 9点(2009-01-18 02:57:00)(良:1票)

5.  ヴィクトリア女王 最期の秘密 死後100年以上が経過した、2010年に詳細が明らかになったというヴィクトリア女王の最後の秘密の映画化。 ”Your Majesty”としての威厳や気品だけでなく、 その孤独をも時にユーモアを感じさせる演技交えながら見事に両立させてみせる。 何といってもヴィクトリア女王を演じるジュディ・デンチの圧倒的存在感が凄かった。 「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、 本作でも描かれている通り、側近の連中にとっては面白くなかったのでしょうが、 女王陛下の人生の最晩年に彼のような若者が傍にいたことが素直に良かったと思える作品でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-26 17:12:25)《改行有》

6.  家へ帰ろう 《ネタバレ》 今はアルゼンチンに住むユダヤ人の老人。体も思うように動かなくなってきた。 彼には長い人生の中で、ずっと心に引っかかっているやり残していることがあった。 それは1945年、ポーランドで別れた親友との約束。 この前提だけで彼の人生にどんな困難があったのかを想像するに十分なのですが、 時折フラッシュバックされる若かりし頃の彼の映像が、 ポーランドからアルゼンチンへ、どんな困難があったのかを思い知らせてくれます。 口にも出したくない「ドイツ」「ポーランド」という国名。 ドイツには一切足を踏み入れたくない。そんな思いが痛いほど伝わってくるのですが、 飛行機で乗り合わせた若い男。スペインのホテルの女主人。列車で出会ったドイツ人女性。 そして彼を救ったポーランドの病院の看護師。旅先での出会いの1つ1つに無駄が無く、その全てがいい。 ドイツの地に足を付けたくないと頑なにドイツを拒んでいた彼が、ドイツの地に足を下ろす駅での何気ないシーンが印象的。 「会うのも怖いが、会えないことも怖い。」親友の家の前に来てのこの台詞が70年という時の重みを感じさせます。 しかし、2人の目が合い、互いを認識し合うまでの1分にも満たない時間か。この時の2人の台詞も無い演技が素晴らしい。 70年の時を埋める「家に帰ろう」という本作最後の台詞と2人の姿と、 その姿を見届け、何も言わずその場を後にする看護師の女性の姿が胸を打つラストでした。[DVD(字幕)] 8点(2019-11-26 19:37:00)《改行有》

7.  ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 チャーチルの名前は知っていても、実際にどういう人物であったかはほとんど知らない状態で鑑賞。 賛否ある人物だったのかと思いますが、その両方を見事に演じたオールドマンの身も心もチャーチルになりきったかのような熱演を堪能しました。 もう、オールドマンには見えず、チャーチルにしか見えなかった。 2時間を超える上映時間の中で空や太陽が見えることはほとんど無かったように思います。 原題の通り作品の大半の時間は薄暗い執務室や議場で展開されます。当時の行き詰った戦局や、時代の閉塞感を感じずにいられません。 薄暗い執務室や議場にいるのはオールドマン=チャーチルを筆頭に、ロナルド・ピックアップをはじめとするイギリスのベテラン俳優達。 そんな作品の世界観にあってタイピスト役の女優さんの透明感のある存在がいいアクセントになっていました。 これも薄暗い地下鉄の車内でチャーチルが国民と語り合う。フィクションのような感じもしますが、ここも本作の印象的なシーンの1つでした。[DVD(字幕)] 8点(2018-11-03 21:38:37)《改行有》

8.  ウンベルトD 《ネタバレ》 ヴィットリオ・デ・シーカのネオレアリズモ映画。 戦争も、不景気による国の政策の転換も、いつも弱者にしわ寄せがいく。 年金の減額と、それによる困窮。決して昔話とは思えません。 「自転車泥棒」では主人公の男にはまだ小さな息子がいた。 本作の老人ウンベルトも一人ぼっちのようでもあるけど、ついて来てくれる可愛い愛犬がいる。 どちらの作品も1人ではない、寄り添ってくれる者と一緒のラストを迎えます。 いつも心配してくれる心優しいマリアの存在も良かった。 どうしようもない現実の厳しさはありますが、デ・シーカという人の優しさが感じられます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-16 22:37:07)《改行有》

9.  美しき冒険旅行 《ネタバレ》 文明社会に住む人間、しかもか弱い少女と幼い弟を突然未開の地へと放り出す。 妙に体にピタッとした白いブラウス&ミニスカで未開の地を冒険するジェニー・アガターが大健闘です。 果てしなく未開の風景が広がるオーストラリアの砂漠の厳しい自然。水も食料も無い。 そしてWALKABOUT(大人になるための儀式の旅)途中のアボリジニの青年との出会い。 ニコラス・ローグ自らが撮影を担当したオーストラリアの大地の映像は神々しく美しい。 しかし美しくも自然は厳しい。生存競争に敗れた動物には、やがて蝿や蛆が群がり骨だけの無残な姿になる。 本作を見るほとんどの者は文明社会の住人であり、この姉弟と同じ価値観、目線で本作を見るでしょう。 様々な動物や美しい鳥も登場します。アボリジニの青年の狩りのシーンは残酷でもあるのですが、 この土地で過酷な自然環境の中に住むアボリジニの青年にとっては、そんな動物も鳥も生きる糧。食糧。 しかし姉弟とアボリジニの青年が出会って以降は平和な時間が流れます。 しだいに弟はこの青年になついていく。青年は姉に恋をする。 言葉は通じなくとも文明社会の住人と未開の地の住人の意外にもほのぼのとした交流。 でも、最後には哀しい結末が・・・。 こういう映画によくみられる白人や文明社会への問題提起や批判を前面に押し出している訳でもありませんが、 終盤、突如人間が造ったアスファルトの道が現れる。道路に沿って立つ電柱と電線に不思議な違和感があります。 ラストで元の世界に戻った少女はすっかり大人になっていました。 恋人がビジネスと厳しい競争社会の現実を語っている。 彼女はそんな話はうわの空で、厳しい生存競争があったオーストラリアの日々を思い出している。 あの日々は彼女にとってもWALKABOUTということだったのでしょうか。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-06 17:32:19)《改行有》

10.  ウェイバック -脱出6500km- 《ネタバレ》 ピーター・ウィアーが久々ながらもその健在ぶりを示した渾身の一作。 1940年のソビエト。スパイ容疑でシベリアに送られた男が仲間達と共に収容所を脱出し、自由を求めて決死の逃避行に出る。 寒さと空腹に耐えながらのバイカル湖を目指す前半から、ソ連の国境を越えても水も食料も無い不毛の大地が果てしなく続く。 その過酷な自然の描写に、1人また1人と脱落者が出て仲間達がやつれていく表情も、サバイバルの描写は凄まじいの一言です。 過酷な旅路の果てについに目的の地インドまでたどり着く。 ここで作品も主人公の男の過酷な旅もようやく終わりかと思いきや、 第2次大戦が終わっても東欧には過酷な歴史があったことが改めて思い知らされます。 それは時系列に沿って字幕で淡々と19××年、○○が起こる、と示されるのみ。 しかしこの過酷な旅を生き延びた彼が、その後の過酷な歴史の中、人生の旅路もきっと生き抜いたに違いない。 それが示されるラストシーンが感動的。そこにはもう台詞は要らない。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-01 16:09:08)《改行有》

11.  ウォルト・ディズニーの約束 《ネタバレ》 「メリー・ポピンズ」を初めて見たのは子供の頃。以降、何度か見ている僕の好きな映画の1つです。その制作秘話である本作、すごく楽しみにしていたのですがようやく見ることができました。 映画は何度か見ているのですが、原作に触れたことは無く裏話的なことも何も知らない上での鑑賞でした。原作者のP.L.トラヴァースさんとお父さんとの少し悲しい思い出を含んだお話でしたが、それを抜きに「メリー・ポピンズ」は語れない作品だったのですね。 その一方で、シャーマン兄弟の作曲シーンの楽しさ!脚本家やウォルト氏の秘書も絡んでの「メリー・ポピンズ」で歌われる歌が誕生していくシーンの数々は楽しさと共に感動的でもありました。 彼らとトラヴァースさんとの時にシリアスでもありますが、コミカルな絡みも楽しかった。トラヴァースさんが「歌に造語なんて入れてはいけません!」と一喝。すると究極の造語の歌である“スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス“の楽譜を慌てて隠すシャーマン兄弟。なんてシーンもたまらなく楽しかったです。また、運転手役を演じたジアマッティもいい味を出していました。 そして本作、エンドロールが始まっても席を立たないでください。当時、実際に録音されていた打ち合わせでのトラヴァースさんの肉声を聞かせてくれます。当時の写真もふんだんに挿入されていて、何とも素敵なエンドロールとなっています。 「メリー・ポピンズ」が好きな方、ぜひご覧になってください。[映画館(字幕)] 8点(2014-04-10 22:40:53)《改行有》

12.  ウエスト・サイド物語(1961) ロバート・ワイズ監督はかなり色んな映画を撮っている人ですが「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエストサイド物語」と映画史に残る素晴らしいミュージカルを撮っているだけあって僕の中ではミュージカルのイメージが強い監督です。 心温まる物語と歌の素晴らしさで魅せる「サウンド~」と歌の素晴らしさプラス、キレのある素晴らしいダンスで魅せる本作。どちらも元の話があるものをスケールの大きいミュージカルに仕立て上げた演出が見事。本作の場合は共同で監督した振付師ジェローム・ロビンスの功績も大きいですね。 ミュージカルとして話の展開は好みではないですが、キレがありカッコよくて、特に前半のユーモアにあふれたミュージカルシーン、それを支える歌、音楽、ダンスのどれもが本当に素晴らしく見応えがある作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-23 21:12:43)《改行有》

13.  ウォール街 来年早々に公開される「ウォール・ストリート」。その公開前に復習の意味もあり久しぶりに見直しましたがやはり面白い。 今まさにチャンスを掴みかけている若者、バド。その前に現れたウォール街の怪獣ゲッコーと地道に生きてきた実直な人柄のバドの父。バドはどちらの生き方を選ぶのか。金融ドラマだけにとどまらず、男の生き様を熱く描いた人間ドラマとしても素晴らしい。やはり本作はバドの父の存在が効いていると思います。 キャストの方は…チャーリー・シーンには成り上がろうとする若者のギラギラしたものをもっと出してほしかった。むしろマイケル・ダグラスの方にギラギラしたものを感じてしまいます。 しかし作品としては成り上がろうとする若者とカネの亡者。そして実直な父。若者はどう考え何を決断するのか。そして最後のゲッコーとの対決。登場人物の配置とテンポのいいストーリー展開が見事な、実に見応えのある人間ドラマでした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-08 22:11:42)(良:1票) 《改行有》

14.  麗しのサブリナ 《ネタバレ》 ビリー・ワイルダー監督作品、そしてオードリー主演作品。やはり楽しかったです。オードリーにはラブコメがよく似合いますし、これもオードリーのファンにはたまらない作品。様々な名優とコンビを組んで、スクリーンの中で恋におちてきたオードリーですが、どんなに年齢差があっても、どんなにタイプが違ったり家柄が違う相手でもいい絵になってしまう。これもオードリーの魅力。実に効果的に挿入される音楽や小道具、一つ一つが無駄の無い巧みな演出と相変わらずの楽しい脚本で楽しませてくれるワイルダー監督も流石です。オードリーと言えばジバンシーを華麗に着こなす姿が有名ですが、本作のオードリーに関しては時間は短かったけど断然パリに行く前の方が可愛かったなあ。普段着でパーティーの様子をこっそり見つめる彼女や、ガレージの中で隠れながらコホッ、コホッと咳き込み、車の下から頬を黒くして見つかる彼女がとても可愛かったです。ワイルダー監督、オードリーのコンビでは「昼下がりの情事」の方が好みですし、ワイルダー監督の映画もオードリー主演の映画も他にもいっぱい素晴らしい作品がありますが、それでも本作でもオードリーの魅力を十分堪能し、映画としても十分楽しませていただきました。[DVD(字幕)] 8点(2009-08-05 21:49:55)(良:2票)

15.  うず潮(1975) カトリーヌ・ドヌーヴとイヴ・モンタン主演のフレンチ・ラブコメ。 しっとり感のある大人のラブコメを予想していたのですが、意外にもかなりのドタバタ喜劇でした。 特にドヌーヴです。なかなか見せないようなじゃじゃ馬ぶりです。 しかし、本作のドヌーヴはとても可愛く、美しかった。 ドタバタや次なるストーリー展開の起点となるロートレックの絵の使い方が洒落ている。 テンポよくドヌーヴをドタバタとさせて、騒動に巻き込まれながらも互いを求めあうに至るモンタンとの絡みが楽しい。 もう1人、とにかくしつこい、ドヌーヴを追いかけ回して作品をかき回す元婚約者ヴィットリオの存在も効いています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-30 12:50:19)《改行有》

16.  ヴィンセントが教えてくれたこと 昔からずっと楽しい変わり者を演じ続けてきたビル・マーレイ。年をとっても全く変わることのない安定感です。 偏屈で孤独な老人と、隣に引っ越してきたシングルマザーとその息子の少年の心の交流。 いつしか偏屈じいさんと少年の間に芽生える友情。少年が一般的に見れば良くも悪くも影響を受けていく。 いじめっ子を撃退する喧嘩術を教える。そしてそのいじめっ子との間にも芽生える友情。 ひねったりすることも無く気軽に笑って楽しめる。気持ちよくこの手の映画の王道を行ってくれます。 原題のは"st vincent"。このこのじいさんのどこが"聖"なんだ?と思いながら見ていたら・・・。 そういうことでしたか。最後はまさか感動させてもらえるとは思いもしませんでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-03 21:39:56)《改行有》

17.  ウォー・ゲーム(1983) まだソビエトという国が存在し世界が東西冷戦下にあり、 何かのきっかけで第3次世界大戦が起こってもおかしくなかった時代。 戦争を○×ゲームに例えた時代へのメッセージと共に、 パソコンやインターネットが広く一般に普及する少し前の時代にあって、来るべき新しい時代を予感させるような作品。 この頃のジョン・バダムの作品は「ショート・サーキット」や「張り込み」など、 続編が製作される映画も多く、面白い映画が多かった。 本作のもう少し後になれば青春映画でよくその姿が見られたアリー・シーディーにマシュー・ブロデリック。 本作ではまだ少し幼さも感じさせますが、サスペンスとしての緊迫感と共に2人が主演の青春モノとしてもいいと思います。 娯楽作を中心に確かな手腕を持つジョン・バダム。 最近その名前を聞く機会が無いのが残念ですが、また新作を撮って欲しい監督の1人です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-13 16:35:04)《改行有》

18.  裏切りのサーカス 東西冷戦下のスパイの哀しき人間模様を描いた重厚感のあるドラマ。 どちらかというと謎解きに軸足が置かれており、サーカスの上層部に紛れ込んだ“モグラ”の正体を捜査していく老スパイ、スマイリーを演じたゲイリー・オールドマンの渋くも威圧感のある演技を堪能しました。更に登場しない重要登場人物である、謎のソ連の大物スパイであるカーラ。姿は見せずに見事にその意志や作品の中での存在感を出させていたと思います。 鑑賞に集中力を求められる作品ですが、考えてみればモグラの容疑者はかなり絞られています。最後にモグラの正体を明かしますが、モグラを含めた容疑者の人物描写が終盤まではかなり少なく、ちょっと時間が足らなかったかという気がします。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-07 23:57:08)《改行有》

19.  WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々 《ネタバレ》 監督しての前作「扉をたたく人」に続き、自らが脚本も手がけいい映画を撮りますね。トム・マッカーシー。 「扉をたたく人」と本作、共通するのは人生や仕事に行き詰った老人や中年男が事情を抱えた若者との出会いをきっかけにもう一度人生の活力を取り戻していくというストーリー。前作は温かみの中にアメリカという国が抱える問題を挿入し、本作ではほのぼのとした笑いの中に現代社会が抱える問題を巧く挿入しています。 ジアマッティ演じる中年男と彼が出会う複雑な事情を抱えた少年の2人をつなぐ大きなものして作品の中心にあったレスリングのシーンがとても良かった。終盤はそのレスリングの存在感が薄くなってしまいましたが、少年の方は長らく会っていなかった母が突然現れた時には拒否したハグを、ラストでは自然に受け入れていた。ジアマッティの方も何とか日常に安定を取り戻した様子で作品は終わる。最後には2人それぞれのこれからにささやかな希望を感じさせてくれました。 監督トム・マッカーシー、今後僕の注目の監督さんになりそうです。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-27 22:26:25)《改行有》

20.  ウディ・アレンの夢と犯罪 《ネタバレ》 まず、この作品は公開時劇場で鑑賞していまして、とっくにレビューしていたつもりでいました・・・。この度スカパーにてそれ以来の鑑賞となりました。 多作の人ウディ・アレンですが、数多くの自身の作品の中でも「重罪と軽罪」が余程お気に入りと思われる。同じくロンドンで撮った「マッチポイント」に続き、「重罪と軽罪」が思い出される作品です。 コメディが多かった近年のアレンの作品の中では、久々にコメディ色を排した”シリアスなアレンらしさ”が感じられる作品。 罪を犯す兄弟を演じる2人の実力派の演技も見応えがあるし、なかなか罪を実行させず、そこに至る2人の苦悩、自問自答ぶりがじっくり描かれ、次第に見る者に彼らが犯そうとしている罪の重さ感じさせていく。犯行自体はほんの一瞬で終わらせ、その後の兄弟の心理描写にもじっくりと時間を費やす。 時にはハートウォーミングに時にはファンタジックに楽しい映画を見せてくれるアレンと、笑いを排しシリアスな人間ドラマを見せてくれるアレン。久々に後者の顔を見せてくれたアレンの健在ぶりが嬉しい作品でした。 でも、シリアスな人間ドラマの中に俳優アレンがいい味を見せてくれる過去の作品比べると、アレン自身のご出演が無いのはやはり淋しさを感じますね。[映画館(字幕)] 7点(2012-06-04 20:23:21)《改行有》

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