みんなのシネマレビュー |
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41. 宇宙人東京に現わる 《ネタバレ》 東宝では『地球防衛軍』、ハリウッドでは『禁断の惑星』が製作されてた同時期の映画とは到底思えないぞ、『宇宙人東京に現る』! パイラ星人の会話には、本当に腹を抱えて笑いました。監督の島耕二のフィルモグラフィはSFやアクションものは他に撮っていないみたいで、たしかに全編になんかホームドラマっぽい雰囲気が漂っています。大映初のカラー特撮映画ですが、色彩は思ったより鮮やかでしたね。そう言えば新天体R星の脅威が去ってめでたしめでたしのラストシーンですが、啓蟄を迎えたみたいに小動物がぞろぞろ穴や地面から出てきて、そのあと「わーい」と歓声を上げる幼稚園児が映って終わり、こんなラストシーンの特撮映画もちょっと珍しいのでは。[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-10-20 22:46:21) 42. ウディ・アレンの影と霧 《ネタバレ》 いやはや、ウディ・アレン映画史上、最大に豪華な出演俳優陣ですね。またアレン映画にしては映像に凝りまくっているのが珍しいですね。文字通り「影と霧」を強調したモノクロ映像は、どこか青みがかった様な独特な色合いで良い雰囲気です。今回はいつものアレンコメディにカフカ的な不条理劇をミックスさせた様なプロットで、コメディタッチの不条理劇なんて初めて観た様な気がしますが、このコラボはミスマッチのようです。 不条理劇を見せたいならもっと地味な俳優たちを使うべきで、この豪華な俳優陣ではどうしても観客の関心が吸い寄せられてしまい印象が散漫になってしまいます。まあアレンとしては実験作のつもりだったかもしれませんが、あまり成功した演出とは思えませんね。[DVD(字幕)] 6点(2010-07-19 21:53:39) 43. 宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 「また、なんで今さら“宇宙戦争”をリメイク?」と言う疑問はありましたが、観てみるとなるほどスピルバーグが撮っただけあってなかなかの出来です。トム・クルーズ一家が体験する視点にこだわったのは正解だと思いますし、徹底してローアングルからのショットで全編通したところも良かったです。その効果は、この映画まるでSFというよりも怪獣映画だと感じられるほどです。そう言えば、私は本作を観て『クローバー・フィールド』に似た雰囲気があると思いました。きっと影響を与えたのでしょうね。トライポッドが暴れまくるシーンはとくに悪夢のようなショットが続き、大地が真っ赤に染められるシーンはトラウマになりそうなほど強烈。それにしても、トム・クルーズのガキふたりはほんとバカでうるさかったですね、観ていてマジでむかついてきました。スピルバーグって本当は子供が嫌いなんじゃないでしょうか・・・。[DVD(字幕)] 7点(2010-05-07 20:47:29)(良:1票) 44. ウディ・アレンの重罪と軽罪 《ネタバレ》 いつもなら“姉妹”が主人公であることが多いアレン映画ですが、“兄弟”にスポットを当てているのが珍しいですね。M・ランドー兄弟のキャラの色分けが特に印象的です。あの半分極道みたいな弟は、インテリの兄の情けなさが際立つだけに、『ブロードウェイと銃弾』の用心棒チーチの原型みたいな人物だと思いました。内容はアレンにしてはシリアスですが、どことなくユーモアを感じさせる語り口は健在で陰惨な感じにはならないところはさすがです。また彼としては珍しくカット・バックを多用しているのもちょっと新鮮。アレン演じる主人公はラストシーンでは踏んだり蹴ったりの状態で良心の呵責から解放されたM・ランドーと相まみえるわけですが、確かに「何も悪いことしていないのに、なぜ神は手を差し伸べてくれないのだ」という自己憐憫が傲慢の様に感じられます。私としては『神の不在』という問題にようやくアレンなりの決着をつけたシーンではと思います。そう考えると、結構この作品は奥が深いかも。[DVD(字幕)] 8点(2010-04-09 22:50:25) 45. ウェス・クレイヴン’s カースド 《ネタバレ》 ウェス・クレイヴン版の狼人間もの。舞台はハリウッドのTV業界で、楽屋落ち風のネタも盛り込んでいます。「正々堂々と勝負しようだって? ここはハリウッドよ!」なんてセリフには笑わせていただきました。結構グロ描写もありますが、『スクリーム』系のプロットでいかにも安っぽい仕上がりになってしまいました。それにしても、あの変身シーンはひどかった。そして狼人間がちっとも迫力がないのが致命傷。C・リッチの熱演にプラス2点としておきましょう。[DVD(字幕)] 5点(2010-03-14 02:26:03) 46. 歌え!ロレッタ 愛のために 《ネタバレ》 とにかく一度観てください、シシー・スペイセクの歌の上手いことにびっくりしますから。カントリーは日本では一番なじみがないジャンルですが、ロレッタ・リンは美空ひばり、カントリーは演歌だと思えば判りやすいかも。シシー・スペイセクは13歳のロレッタまで演じていますが、不思議と違和感がないんです。またトミー・リーがいい味出しているのですよ、髪の色が金髪っぽいので始めは彼とは気づきませんでしたが。お舅さんとの約束を簡単に破るところなぞキレまくるいつものトミー・リーかと思いきや、これが奥さんを深く愛してマネージャーに徹するいいキャラでした。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-09 20:49:57) 47. ウェルカム トゥ コリンウッド 《ネタバレ》 冒頭は「これは面白いかも」と期待を高めてくれる出来なのですが、だんだん失速しちゃったのが残念でした。計画当初は確か8人だったはずが、なんやかんやで一人抜け二人抜け、実際泥棒するのが4人という展開ですが、あれだけコテコテにキャラを作った連中を脱落させるのは、もうちょっと脚本に工夫があっても良かったんじゃないかと感じました。個人的には、全身タトゥーだらけのクルーニーは必要なかったのではないかと思います。あと、ウィリアム・H・メイシーの異様な揉みあげは、妙に似合ってて参りました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-20 21:00:02) 48. 運命の逆転 《ネタバレ》 米国で無罪が確定している事件なのに、こんな映画の撮り方をして実在のフォン・ビューローから抗議されなかったのでしょうか?原作は未読ですが、著者は映画にも出ているフォン・ビューローの弁護士だそうで、それって結構えげつない話ですよね。プロデューサーにオリヴァー・ストーンが入っているので、こういう作品になってしまったのかな。この映画はジェレミー・アイアンズとグレン・クローズの演技をひたすら堪能するのが正解なのでしょうが、この弁護士の言動がどうしても不愉快でしかたなかったです。この事件のほかに黒人少年の冤罪事件を無償で弁護しているという設定が、またわざとらしく偽善的でした。[ビデオ(字幕)] 5点(2009-07-25 22:59:16) 49. ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう 《ネタバレ》 これ、予想以上に面白かったです。最後の精子のお話し、広末涼子の焼きそばCMだけでなくいろんなところでパクられていますが、ウッディ・アレンがオリジナルだったとは。このストーリー、アレンのオリジナルかと思ったら、原作本があるんですね。相当アレンジしているでしょうが、一度読んでみたい。[DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 17:57:11) 50. ウィッカーマン(1973) 《ネタバレ》 ついに観てしまいました、伝説のカルト映画を。ニコラス・ケイジのリメイク版を既に観ていますのでストーリーは解っていましたが、リメイク版がけなされるわけがわかりました。全編に流れるフォークソングはなんとものどかで、そのため映画自体のテンポが一拍子ずれるような独特のテイストを作り出しています。まるでミュージカルのような雰囲気でした。C・リーが若々しくて、髪の毛がふさふさしているのがなんか妙です。彼が演じるサマーアイル卿は結構知的な人物で、結局彼は島民を統治するために古代ケルトの宗教を利用していますが、自分は別にそれを信じているわけではないのでしょうね。最近DVDが発売され、その中に全長版映像が入っているそうでぜひ観てみたいです。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-10 18:56:13)
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