|
1. 動くな、死ね、甦れ!
物語の時代背景がよく分からないのでちょっと理解し難いところもあったけど、このまるで歯車のネジが吹っ飛んだような異様な雰囲気には終始目が釘付けでした。1989年に撮られたというにも関わらず、まるでこの映画自体が何十年か前にタイムスリップしてしまったような錆び付いた映像にも圧巻。更に監督が八年もの間、無実の罪で投獄されていたという凄まじい経歴の持ち主であることにも妙に納得。ラストシーンから観ても分かるように完全に狂っている映画です。正直「狂っている」の一言で片付けるには勿体無い作品だけど、尋常でないことだけは確かです。恐れ多くも6点。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-22 18:47:01)(良:1票)
2. 歌え!ロレッタ 愛のために
《ネタバレ》 自分もカントリーには全く興味がありませんが、ロレッタ・リンという一人の女性の半生には強く惹き込まれました。この映画を観た限りではロレッタ自身はそれほど強い人間だとは思いませんでした。夫であるドゥーの支えがあってこそ彼女のその真価が発揮され、親友であったパッツィが死んだからこそ余計に仕事も頑張れたのでしょう。14歳(には見えないけど)の少女時代から、やがてはカントリーの女王として伸し上がるまでを見事に演じ切ったシシー・スペイセクは流石。アカデミー賞主演女優賞受賞という帰結も当然と言えるでしょう。7点(2005-03-05 09:28:31)
3. ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー
《ネタバレ》 シリーズ第一作目ということもあって、他の二作品に比べるとやや粘土の動きがギクシャクしているようにも思えます。とは言え物語の本質的な面白さは相も変わらず、あのテーマ曲を聴くとやはり胸がワクワクしてきます。休暇旅行を利用して月へとやって来たウォレスとグルミットなのですが、まず月がチーズで出来ているという奇想天外な発想からユーモアに溢れていて良いです。スキーがやりたかった自販機ロボット君のキャラも秀逸で、このシリーズは何度も見返したくなります。それにしてもウォレスがチーズやクラッカーを食べる姿は本当に美味しそうに見えるなぁ。9点(2003-12-29 11:48:02)
|