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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ウィッチマウンテン/地図から消された山 《ネタバレ》  こーゆー映画大好きです。  途中なぜかだれてしまったときがありましたが、全体的にテンポが良く、スピード感があります。  ストーリーも単純明快で◎。宇宙人の兄妹を二人の地球人が助ける話ですね。  兄妹二人は、両親が地球で行っていた植物再生の研究結果をGET。その後自分達の星に帰るだけ。ですが兄妹をつけねらう母星からの暗殺者。更にはアメリカの政府関係者も兄妹を狙っている。四面楚歌の中、暗殺者やアメリカ政府から逃げつつ、宇宙船を取り返し母星に帰れるのか。ってな感じの、平凡ストーリー。真新しいものは一切ありません。そこであえて言いたいのです。だから良い。動機やストーリーがはっきりしていると、余計なことごちゃごちゃ考えずに気楽に見られる良さがあります。  もちろん、つっこみどころは山ほどあります。ですが、こーゆー映画は、あえて矛盾をつっこまない。効率やら能率やらを考えない。ただ楽しむ。それこそ映像だったり、アクションだったり、コメディ劇だったり、楽しむ要素はいくらでもあるわけです。  ドウェイン・ジョンソンは『センター・オブ・ジ・アース2』でも似たような役柄でしたね。この人が子供とからむとやけに面白い。それに温かい気持ちにさせてくれます。  最後はディズニー映画らしく気持ちの良いハッピーエンド。休日に見るのにぴったりの作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-11-16 02:34:40)《改行有》

2.  ウォッチメン 《ネタバレ》  『ウォッチメン』だけならまだしも『ミニッツメン』とやらまで過去にいたようで、その両方が冒頭の回想シーンに登場。これは混乱します。  『暗い』『グロい』は映画の味なのでまだ良い。  ですが『わかりにくい』『不親切』はだめでしょう。  特に『ヒーロー』やら『超能力』やらが存在する、まさに架空のSF世界であれば、その世界観の認識がとても大事。そこを断片的な映像情報の羅列で済ませて『はい、本編』はいささか不親切。もちろん本編のほうで説明不足の部分を補いながら進行してくれるのであれば問題ありませんが、本編は本編で謎の元ヒーロー殺しの謎でいっぱいいっぱい。  更にはまだコスチューム姿とヒーロー名さえ一致していないのに、元ヒーローの方々の本名までばんばん出る始末。覚えるのが大変です。  とまあ、文句ばかり言っちゃいましたが、じゃあ嫌いなのかというと、結構好きだったりします。こーゆーの。  規格外のDr.マンハッタン。No.2はオジマンディアス。この二人は人間離れしています。  ナイトオウル、ロールシャッハ、コメディアンが強さ的には横一列でしょうか。ラストがシルクスペクター。  結構強さのバランス感覚が良くて、見ていて確かに面白い。  黒幕はオジマンディアス。なのですが、全員が手法は違えど『平和』という同じベクトルを向いているのが救い。  最も正義に対して潔癖だったロールシャッハが、合理的平和を最優先するDr.マンハッタンによりその命を散らしてしまうのは衝撃的であると同時にとてもドラマチック。  そしてすべての真実が闇に葬られたかのようにみせかけて、ロールシャッハの手記が出版社のもとに届く結末。  真相が分かった今、もう一度最初から見てみたいとも思いますが、見返すにはちょっと時間が長すぎるのが欠点。  時間を長くしすぎている原因のひとつに、Dr.マンハッタンの哲学の講義があります。この辺りをばっさりカットして、もう少しテンポよくしてくれたら8点以上の価値があります。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-08-23 02:25:42)《改行有》

3.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》  X-MENシリーズはアポカリプス以降を除いて、ほぼ一通り観ています。ただ最後の作品を観たのが結構前なので、ビクターやストライカーが誰なのかはまったくわかりませんでしたね。ただその人たちのことを覚えていなくても鑑賞に差し支えはありませんでした。問題なく楽しめたので良かったです。  個人的には序盤、ウルヴァリンが唯一チーム行動をするシークエンスが凄い好き。結局チームを抜けることにはなりましたが、このチームのメンバーは戦闘力の高いキャラから電気、瞬間移動系と多彩で魅力的。このメンバーでの活躍で映画一本作っても面白そうです。正直言うと、ゼロやらウェイドやらフレッドやらは、単純に身体能力が優れたエージェントってだけで、ミュータントとは認識していなかったのですが、彼らも一応ミュータントになるんですか?  ストーリー。親切にしてくれた老夫婦、殺されます。瞬間移動のナイスガイ、殺されます。恋人、最後に殺されます。主人公、記憶をなくします。死んだ恋人を見て、『いや、しらないやつだ』。と言います。超切ないです。  そんなわけで、とても爽快とは言えないのです。にも関わらず、暗い気持ちになりすぎず、最後まで見てしまえる面白さ。これはひとえに多彩なキャラクター達と、バリエーション豊かなミュータントバトルのおかげ。  スピン・オフ作品としては十二分に楽しい作品に仕上がっています。ダイヤモンド少女やトードみたない懐かしいキャラがチラッと出てくるのなんか、スピン・オフ作品ならでは。トードなんか覚えている奴いんのかっていうくらい個人的にはレアキャラ発見的楽しい瞬間でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-06-04 02:31:16)《改行有》

4.  ウォンテッド(2008) 《ネタバレ》  とっても面白い。全然飽きない。マンガチックな設定も個人的に好み。なのに気に入らないところがいっぱいある。どう評価したら良いか大変悩みます。  途中までは良かったんです。『昨日まで普通の冴えない人生送っていたのに、実は凄い才能を秘めていた。それは一流の殺し屋の才能だった』こーゆー中学生男子が妄想しそうなイタイ内容を実現してくれて本当に嬉しい。急に今日から暗殺集団の一員に。なんか憧れちゃうんですよね。こーゆーの。  ところが、この暗殺組織、壊滅しちゃう。悲しい。しかも身内同士で闘うラスト。勝ったところでカタルシスなんか感じるはずもなく・・・。  最初から最後まで、アンチヒーロー誕生の物語で明るくいけば良いじゃん。『毒を以って毒を制す』のノリは好きだから、法をすりぬける極悪人をプロヒットマンたちが華麗に成敗みたいな。このストーリーでいくにしても、倒すのはスローンだけにしてほしかったです。そんでウェスリーとアンジェリーナ姐さんと生き残った組織の人間で新体制の組織運営をやっていくみたいな。  父ちゃんが実は・・・ってのは、残念ながら途中で気付いちゃいます。これはあまり演出が上手いとは言えないので、サプライズとしては失敗かもしれないです。しかもさんざんひっぱっておきながら、父ちゃんがあっさり死んじゃう。これも良くないです。  死ぬのは良いんです。あっさりが良くないのです。  なんかね、前半のお気楽なノリと後半の暗いオチの食べ合わせが妙に悪い作品です。  でも『プロの暗殺集団』ってのは、やっぱ良いですね。ただ『伝説の暗殺集団』らしいですが、この人たちが劇中でやっていることはもはや〝暗〟殺ではないな・・・。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-30 03:31:07)(良:1票) 《改行有》

5.  ウォーリー 《ネタバレ》  『荒廃した世界にロボット一人』っていう設定がどーにも退屈そうで、正直敬遠していた作品。ですがここでの高評価+予告が面白そうだったので、見てみることに。結果、食わず嫌いは良くないなーと思った次第です。突き抜けた面白さ、とは言えませんが満足できる映像作品でした。ちょっと笑えて、ちょっとハラハラできて、最後はちょっと泣ける、いつものディズニーでありいつものピクサー。やや警鐘を兼ねた色合いはいつもより強くなっている気はしますが。  思っていたより大分かわいいウォーリーとイヴ。どんなときでもイヴと手をつなぐことばかり考えているウォーリーのイノセントな感情が、いじらしく愛らしい。  太陽光で動くウォーリー。大量生産されていたようで、壊れた箇所は集めたパーツで自分で修理可能。こーゆーディテールがしっかりしているのが凄く良い。そして序盤のウォーリーの日常が、ちゃんとラストにつながっています。こーゆーのめっちゃ好きです。  いまいちなのは、やはり宇宙船でしょうか。いくらなんでも700年もあそこで人類が存続できたってのは、非現実すぎてついていけません。人間達は全員自堕落になり、全員同じ服。これはもはや手抜きに近い印象です。  それにしても、この作品で表現された『荒廃した地球』ってのはゴミの山で、すごくこれからの未来を予感させていて、空恐ろしくなります。人類が地球からいなくなって700年経過すると、再び地球は生命が存続できる環境に生まれ変わっていたってのは、とても強いメッセージ性を感じさせます。今現在、地球にとって最もゴミなのは他でもない人間だと言われているようです。  ブルーレイに特典として入っているショートムービーの『バーニー』がとても面白かったです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-06 13:07:26)《改行有》

6.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》  クソつまんねー。90年代や00年代って、こーゆー不思議ちゃん映画が多い気がします。  ストーリーわかりづらい。それぞれの人物の目的がはっきり見えない。ばっきばきのSF設定に不自然なリアリティをねじこもうとして、凄い不協和音を感じる。近未来ならではの面白さはまるでない。とゆーか、たとえ未来のことはわからないとはいえ、SNSが浸透している現代から考えて、こんな時代錯誤な世界になるわけがないと思っちゃいます。  もし百歩譲ってこんな世界になったとします。だったらもっと勧善懲悪ストーリーの痛快活劇にせんかい、という超個人的な希望。そのほうがこちらも『夢のある娯楽作品だから。』と割り切って見ることができます。  では、悪口を言います。  無駄に暗い。  無駄にシリアス。  無駄なコメディ。  無駄に難解。  無駄に長い。  こーゆー作品が好きなひとはもちろんいるでしょう。私は無理。もう変化球すぎて無理。  観る人を選びすぎる映画。私の中ではカルトムービーの位置づけです。  私は『未来世紀ブラジル』系が大嫌いなのです。  ここでのレビューを拝見しまして、この映画とソリが合わない理由がなんとなくわかりました。[ブルーレイ(字幕)] 2点(2019-05-10 13:57:20)《改行有》

7.  ウェス・クレイヴン’s カースド 《ネタバレ》  予想に反してかなり面白かったです。  序盤の事故のつかみは完璧。崖から転落する車。車の中から女性を助け出す。これだけでもスリリングな展開なのに、何かを察知し怯えるクリスティーナ・リッチ。雰囲気作りが大変良いですね。助かったと思いきや『何か』に車の中から引きずり出されて引き裂かれる女性。体を真っ二つにされてもはいずる様子がいささかショッキング。この辺の描写は気合が入っています。  ストーリーもなかなか面白くて、エリーとジミーが少しずつ変化していく様子が楽しい。  エリーのターンは完全ホラー。ジミーはちょっとテイストが違って、もともとが『いじめられっ子』シチュエーションだったので、ある意味スーパーマン的演出あり。後半になればなるほど、ホラー的雰囲気がなりを潜め、コメディタッチが多くなります。  『狼男のベースは誰だ?』的なミステリー・サスペンスの様相が一転、元凶がわかってからはアクションコメディのノリ。よく考えると前半とのギャップがなかなか凄いんだけど、そこまで不自然に感じないのは映画のつくりが上手いのでしょうか。  飼い犬までウルフ化するなど、隅々まで手抜きが無く、テンポが良く、緩急があって最後まで楽しめます。  個人的には今まで見た『狼男映画』の中では一番面白かったです。[DVD(字幕)] 8点(2018-04-21 14:59:33)《改行有》

8.  ウエスト・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》  ザ・B級。いや、C級、・・・Z級かも。  ホラーだけれど怖くはない。ゾンビものだけどゾンビの良さはあまり堪能できない。  でも全然面白くないわけではない。少なくとも見ている間、飽きはしないです。暇つぶしにはなります。  この作品が惜しいのは、ストーリーを変に凝ってしまったところ。1800年代から1950年代に行って、最後は現代と、時代を3つも見せてしまったのが良くない。こーゆー作品はもっとシンプルでわかりやすいほうが良いです。既視感なんてあって当たり前。『パクリじゃん。』って言われるくらいのほうが面白いんです。変にオリジナリティなんて出さなくて良い。例えるなら、速球もまともに投げられないくせに、かっこつけて変化球投げている感じです。B級、C級、Z級と割り切って、オーソドックスなゾンビパニックものにしちゃえばもっと面白かったろーに。もったいない。[DVD(字幕)] 5点(2018-03-03 02:00:32)《改行有》

9.  運命じゃない人 《ネタバレ》  1つのストーリーを複数の視点から捉える面白い構成。  宮田君がマンションに戻ってくるたび、実はいろんな人が入れ替わり立ち代わり家に潜んでいたってのは面白いです。  こーゆー作品にしては、ストーリーが複雑すぎず、すっきりまとめられていたのも良かったと思います。これだけ時間が行ったり来たりしていても、全く混乱せずに見られたのは、作り手が見る側を意識している証拠だと思います。  キャラも非常にたっていて、『良い人すぎる宮田くん』『友達思いの探偵』『せこい組長』など、面白い人物が多い。  倉田あゆみはともかく、それ以外の人物は皆善良さがあって、後味も悪くありません。  ラストで会社の先輩が訪ねてくるシーンを重ねたことで、『たった一夜の出来事』を印象づけるやり方も上手いと思います。  映画としての面白さはまあまあ。個人的には、物足りなさが残る作品です。[DVD(邦画)] 6点(2017-07-17 13:15:19)(良:1票) 《改行有》

10.  ウェディング・クラッシャーズ 《ネタバレ》  最後だけ良かったです。  あとは全部ダメ。  映画としてどーこー、というより、人物、ストーリー、これがどちらも好きになれない。魅力を感じられないのです。  ジョンとジェレミーがやってきたことってのは最悪です。これは秩序や道徳を重んじる日本人、つまり私の感性とは、かけ離れすぎていて全然笑えません。二人が酷い目にあうと、多少嫌な気分にはなりますが、とても同情する気にはなれません。自業自得です。  しかもこの2人の友情の薄っぺらさが酷い。自分の事しか考えてなくて、相手のことなんてぜんっぜん考えていません。  ジョンにいたっては、自業自得のくせに、他の結婚式に乱入しては、幸せな場を八つ当たりでぶち壊して、ドン引きです。  この二人だけでなく、グロリアは頭おかしいし、ホモの末っ子は気持ち悪いし、クレアの婚約者はいじめっ子気質で最悪です。見ていて気分が悪いことこの上ない。  良かったのはレイチェル・マクアダムス演じるクレア。この人が本当にかわいくて、彼女を見るためだけに2時間つきあったようなものです。  ジェレミーがグロリアと本気の恋になって、二人が結婚するという展開も嫌いではありません。  ラストに暴君の婚約者がぶっとばされるシーンも胸がスカっとします。  ですがそれ以外に良いところはありません。  コメディなのに笑えない。ラブストーリーなのに応援できない。  第一クレアの婚約者もだめだけどさ、ジョン、こいつもダメ人間ですよ。クレアを好きになる資格はないし、ハッピーエンドになる資格もない。ってゆーか、こーなってくると、クレア、あんたが男を見る目がないんじゃないの?  ただどんな作品であれ、ラストがハッピーエンドっていうのは後味が良いものですから、その辺は無難にまとめてくれたと思います。[ビデオ(字幕)] 3点(2017-04-24 02:50:17)《改行有》

11.  ウォルター少年と、夏の休日 《ネタバレ》  思っていたよりコメディ色が強く、ストーリーが浅いです。人物の描き方も表面的。  一つ一つのエピソードはそれなりに面白いです。  『隠し財産』『ファンタジックな武勇伝』『謎のライオン』『若者達との乱闘』『セールスマン』  小さなエピソードの積み重ねが、なにか一つの本流を生み出しそうで、でも実際には何も起こらない。それぞれのエピソードは何かのメタファーに留まっているような印象です。  そもそも原題を知らなかったことが問題かもしれないです。『中古のライオン』という原題を先に知っていれば、本作をまた違った目で鑑賞していたかもしれません。『ウォルター少年と夏の休日』。わかりやすくとっつきやすいですね。でも間違った先入観を与えてしまうタイトルはどうかと思います。まるでウォルター少年の成長日記を予感させるようなタイトルですよね。ですが実際は『ハブとガースの物語』でしょう。ウォルター少年は二人を見るレンズ的な役割にすぎません。  ガースとハブのキャラクターは非常に良かったですね。  それに対して二人以外の登場人物は、『嫌な奴はこう』『馬鹿な奴はこう』と、型にはまった人物造形で、全く人間味を感じません。  そう、まるで小学校の国語の教科書を見せられているような感覚です。  悪い映画ではありませんが、面白くもないですよね。[DVD(字幕)] 6点(2016-11-22 15:09:18)《改行有》

12.  ヴィドック 《ネタバレ》  内容的に派手な作品ではありません。  ですが、最初から最後まで人をひきつける吸引力のある作品です。  妙な緊張感と、気持ち悪さ、知的好奇心をくすぐる展開、様々な要素が混在しています。  登場人物たちは、脇役も含め、個人的には非常にカルトな雰囲気を感じます。正直外見は気持ち悪い。そしてアップも気持ち悪い。  ですが中身はいたってまともな人が多い。非常識な外見に、常識的な中身。  そして外見が一番スマートで爽やかな好人物が、異常殺人鬼という逆転の発想。  そんな意図はないのかもしれませんが、人は外見からでは判断できないという皮肉すら感じちゃったりして・・・。  まあ一方で、犯人の意外性に対し、その真相に対してはあまり心が動きません。なぜかって?  おそらく『誰が犯人?』ということに興味がわきづらい作品だからでしょう。もっと言うなら、誰が犯人でもおかしくないことが犯人探しへの興味を削いでいると言ってもいいかもしれません。  ですから、誰が犯人かなんてどうでも良い。むしろその動機に興味があります。なぜ『政治家』『科学者』『医者』の3人が狙われたのか。ですがその3人の共通点も中盤くらいで明らかにされてしまいます。  したがって、ミステリーという側面では、やや面白みに欠ける作品かもしれません。  ですが、話の落とし所が気になります。ですからプロットや演出は良いのだと思います。  ただ、よく時代背景がわからないのですけど、革命みたいなのが起こっていて、そっちのほうが『おおごと』に見えてしまったために、殺人事件が『大事の前の小事』みたいな印象を受けてしまいました。ちょっともったいなかったかも。  猟奇的な殺人事件というのは、平和な日常の中で起きるからこそ、その猟奇性が増すのだと思いました。  そしてタイトルに問題ありなのも同感です。  それとも、すべてはヴィドックが仕組んだシナリオというミスリードの意味でもあったのでしょうか。[DVD(吹替)] 7点(2016-09-18 23:06:47)(良:1票) 《改行有》

13.  ヴェロニカ・ゲリン 《ネタバレ》  女性ジャーナリストに起こった悲劇、その意味を問いかける作品。・・・なのかな、との予備知識ありでの鑑賞。  予想通り、かなり『強い』作品ではあります。  ですが、この映画では、その『強さの源』が見えてきません。  あるいは、冒頭で、注射器で遊ぶ幼い子供達のシーン。麻薬漬けになっている少年・少女のエピソード。この冒頭のシークエンスから、ヴェロニカのジャーナリストとしての正義感を感じるべきだったのでしょうか。  自分の身や、大切な家族を危険に晒してまで、なぜ麻薬の記事を書くことに固執するのでしょうか。  『子供達の未来を救いたい。』『麻薬の売人は許せない。』理由は何でも良いのです。何でも良いから、ヴェロニカの行動の原点にあるもの、それを映画で見せてほしかった。  でなければ、ただ意地になってムキになっているだけの人に見えてしまうことすらあります。  にしては、『ここで屈したらジャーナリズムの敗北よ。』という信念を掲げておきながら、記事を書くことより訴訟を起こすことを選んだりします。なんだかよくわかりません。  また、周囲の人間の感情の機微も、抑えすぎている感があります。鑑賞者の判断にゆだね過ぎているような気がします。旦那、母親、刑事、上司、誰も彼もが優柔不断に見えてしまいます。  『実話』だからこそ、ただ事実を流すだけではなく、そこに生きる人たちの『思い』を見せてほしいのです。  そこに作成者の価値観や解釈が入っても構いません。心の描写が中途半端なバッドエンドストーリーを見せられても、口の中に苦い味わいが残るだけです。  ラストのナレーションで、ヴェロニカの死に大きな意味があったことは、わかります。  ですがこの作品に関しては、あまりにもラストのナレーションに頼りすぎている気がします。  この作品を見てよくわかりました。私は『実話』が好きなのではないようです。『実話ベース』の『映画』が好きらしいです。[DVD(字幕)] 6点(2016-06-21 13:22:41)(良:1票) 《改行有》

14.  ウォーターボーイズ 《ネタバレ》  質の高い映画ではなさそうですが、笑って気楽に見れる娯楽映画ですね。  出演者の演技は結構ひどいものだと思いましたが、30分もすると見慣れてくるから不思議。  見慣れてくるのと同じくらいのタイミングでストーリーも面白くなり始めます。水族館での合宿からラストまでは加速気味に突っ走ってくれて気持ち良いです。  ラストのシンクロの演技は最高。自分が文化祭に参加しているかのような臨場感を楽しめます。  ただ、命を粗末にする演出は最悪。コメディだからこそ、笑いにしてはダメなものがあると思いますよ。  竹中直人演じる水族館の館長の、5人に対する対応もいささか気に入らないです。真剣に学ぼうとする若者の気持ちを利用して、ただ働きさせようなんて、教育上問題があります。都合の良すぎる脚本の力により、結果うまくいったのは不幸中の幸い。ですがうまくいっていなければ、こんなに悪質で可哀想なことはありません。  また、5人がTVに出た途端、手のひらを返すクラスメートも好きになれません。何の努力もせず、馬鹿にして笑いものにさえしていたくせに、うまくいき始めた途端、甘い汁だけ吸おうとする人たち。こーゆー人種が一番嫌いであります。  もちろん、そんなことは気にせずに、おおらかな気持ちで楽しむのが正しいとは思います。コメディですし。エンタメですし。ですが気になってしまったものは仕方がありません。  ただ単純に面白い雰囲気、懐かしい雰囲気を肌で感じるという点においては、良く出来た良作だと思うんですけどね。  それにしても、なんとなく映画全体に『ゆとり世代』の雰囲気を感じますね。  そんで、個人的には『平山あや』演じるヒロインより、桜木女子の文化祭実行委員長のほうが魅力的でした。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-04-23 12:51:54)(良:2票) 《改行有》

15.  URAMI ~怨み~ 《ネタバレ》  親友、妻、上司、自分にとって本来ならば大切であるはずの人たちから裏切られ、ひたすら馬鹿にされ続ける主人公ヘンリー。真面目な人間であったが、ついには自分を見失い、殺戮を始めてしまいます。  わかりやすいストーリー。感情移入しやすいキャラクター。個人的にはこーゆー作品は大好きです。  ただホラーやサスペンスとしてはいささかパワー不足かもしれません。なぜなら殺されちゃう人たちがどいつもこいつもクズばっかで、善人はきっちり生かされているわけですからね。非常にモラルのしっかりしたプロットです。言わばこれはもう『ダーク・ヒーローもの』にはいるんじゃないでしょうかね。  また、実際の殺人より、ヘンリーが序盤妄想の中で繰り広げていた殺人のほうが衝撃が大きいということも関係あるでしょう。特に電車の乗り降りの妄想シーンの迫力は凄いものがあります。頭をグシャッッ。ですからね。否が応にも期待値は高まってしまうわけです。ですから余計に仮面をつけてからの計画的犯行が物足りなく感じてしまうのでしょう。  それに、ヘンリーの良き理解者の存在、ロージーやトムの存在が良くも悪くもこの作品のブレーキとなってしまいましたね。もしロージーやトムがいなければ、ヘンリーの周りには救いようの無いクズばっか。『どいつもこいつも皆殺しじゃー。がははははー。』ぐらいにふっきれちゃったほうが、スカっとするグロホラーに仕上がったんじゃないでしょうか。  ですが少なくともこの作品は、観る人の興味を最後までひきつけることには成功しています。  総体的に見ると、非常にバランスのとれた良作にはなっています。  ラストのラスト、めちゃめちゃB級臭いオチのつけ方も個人的には大好きです。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-23 22:12:53)《改行有》

16.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース 《ネタバレ》  テンポが良くてコメディタッチ。ミステリーな要素もあって最後まで楽しめます。  軽快なテンポと、コメディな演出で惑わされがちですが、ストーリーはかなり切ないです。  救いようが無いレベルと言っても良いかもしれません。主人公やその友人、善良な人ほど悲惨な目にあっています。  この作品の救いは、そんな逆境の中、主人公が自分を見失わずに善良さを失わないことにあります。  主人公のこの人柄の良さが、一服の清涼剤となって、このせちがらいストーリーを爽やかなテイストに仕上げてくれています。  ですから、ラストで主人公が『がんばりましょーよ』って声をかけるシーンは、まるで見ている人たちへのメッセージのようにも感じられるのです。  ラストのどんでん返しは映画としては非常に面白いんですけど、なんか最後の望みを断たれちゃって、なかなか辛いものがありますね。[DVD(邦画)] 6点(2016-02-04 11:21:55)(良:2票) 《改行有》

17.  ウォーク・トゥ・リメンバー 《ネタバレ》  ずるい映画。そりゃあ白血病をもってくれば、感動するし、泣くに決まっています。  たいていのお約束は笑ってスルーできる自分ですが、『私白血病なの』だけはなんか許せんなー。  青春もの、学園ラブストーリーとしては王道をいくまともすぎるほどまともな作品。  おとなしめの女子が、不良っぽいけど実は良いやつとくっつくお話。あるある探検隊も真っ青なよくある設定。  正直ここまで優等生な作品だと、安心して見られますし、俳優陣の演技も悪くない。  そう、一言でこの映画を評するならば、『そんなに悪くない作品』なんですよね。  まあ、それでも『泣いた映画は7点以上』の自分ルールにしたがって、今作も7点です。  え?結局泣いたのかって?  そりゃあ誰が見たって泣くに決まってますよ、こんなもん。  だって白血病ですよ、白血病。泣かせ系ドラマの禁じ手ですよ。『どうすれば神を恨まずにすむの』ですよ。気丈な彼女が本音をもらしちゃうんですよ。ヒ・キョ・ウです。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-01 23:49:39)《改行有》

18.  VERSUS/ヴァーサス 《ネタバレ》  撃たれたヤクザ?がよみがえる。  最初のつかみはいいけれど、それだけを2時間近くもやられると、そりゃ飽きます。  ただの巻き込まれ型理不尽ホラーアクションにしてしまえば良かったのに、なまじ因縁みたいなストーリー性を持たせるから余計につまらなくなっています。  ラストのオチも意味不明。『あなたのほうがマシだったわ。』って。2時間近くも付き合わせておいてそりゃないっす。  刑事二人も要らないでしょう。  とにかく、内容に対して上映時間が長すぎます。前半だけ見れば十分な作品。  こーゆー作品は、観ている側が慣れてしまう前に映画を終わらせてしまえば、きっと高い評価を受けるに違いない。[DVD(邦画)] 5点(2015-11-12 04:13:40)(良:1票) 《改行有》

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