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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ダイ・ハード/ラスト・デイ 1作目の完成度をこの「ラストデイ」に期待すると、肩すかしであることは間違いありません。 本作はドンパチやってるアクションしかないと言っても過言ではないのです。 一応ドラマもあります。 本作で焦点があたっているのは、主人公の息子である「ジャック」のキャラクターです。 描かれているのは親子の確執・そして絆。 仕事ばかりだった父と、父を嫌っていた息子の描写は普遍的なものなので、多くの方に受け入れられるでしょう。 しかしそんな要素は添え物にすぎず、あとはアクションぶっ続け。 本作の上映時間はシリーズ最短の100分足らず。 しかもアクションシーンがその7割を占めるというバブリーな構成なので、それを期待するなら大いに楽しめると思います。 さらにマクレーン親子は作中で言われているように「不死身」に思える無敵さなため、あんまりハラハラしませんwそこは弱点でしょう。 でもこれでいいんじゃないでしょうか。 小難しいドラマや会話シーンは最小限で、あとは大いにアクションで楽しんでもらうサービス精神は大好きです。 しかもけっこう意外な展開も待ち受けています。これも安っぽいと言えば安っぽいんだけどね。 シリーズおなじみの知略だとか、情報戦略だとか、現地の警察と協力するだとかの展開はありません。 こんな行き当たりばったりなゴリ押し映画を「ダイ・ハード」と呼んでいいのかどうかは激しく疑問ですが、「バトルシップ」などのバカ映画が大好きであればおいしくいただけると思いますよ。[映画館(字幕)] 5点(2013-02-20 21:40:49)(良:1票) 《改行有》 2. ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 本当に悲しく思えるくらいにつまらなかった。 ・主人公に感情移入できない ・エピソードの描き方が冗長かつ中途半端 ・微妙な下ネタ などなど、とにかく凡庸。 特に「家族が一番の財産」という父の教えを顧みず、ロジャー(デヴィッド坊やの父代わり)を出て行かせ(選択肢は与えていたけど)、罪のない人間を殺すこともやめず(しかも魔女の呪いのせいだと言い訳)、あまつさえ「血を奪った」という理由でホフマン博士を殺してしまうという主人公の行動は最低だと思います。 さらに敵の魔女の豊満なボディに誘われて、「ヴィクトリア(偽名)を守るため!」とまたも言い訳をほざきながら、「小魚作り」に励んじゃうとか・・・そりゃないよ。その後につぶやいた「残念な展開であった」はこっちの台詞だと思いました。 爆破をした濡れ衣を着せされたことや、殺人の容疑をかけられているままなのに、それもぶん投げてハッピーエンドなのも納得いかない。 結局キャストだけが救いでした。 ジョニデ様の相変わらずの頭のねじがどっか飛んでいる演技や、「ヒットガール」ことクロエ・グレース・モレッツの成長っぷり、悪役のエヴァ・グリーンのハジケっぷりは素晴らしかったです。 1970年代を代表する音楽がたっぷり使われているので、当時を懐かしめる人にはより楽しめるかもしれないけど、話がこの出来では評価のしようがありません。[映画館(字幕)] 3点(2012-05-20 23:49:42)(良:2票) 《改行有》 3. TIME/タイム 《ネタバレ》 この映画を観る前に言っておく!俺はこの映画の恐ろしさを十分に体感した・・・い・・・いや・・・体験したというよりはまったく理解を超えていた あ・・・ありのまま今起こったことを話すぜ!「俺はSF映画を観ていたと思ったら、いつの間にか主人公たちは銀行強盗を繰り返していただけだった」 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった・・頭がどうにかなりそうだった・・・「どんでん返し」「超展開」とかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・[映画館(字幕)] 3点(2012-02-26 11:01:47)(笑:1票) 4. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 いや~すんごく楽しかったです。 スティーブン・スピルバーグ久々の監督作であり、初のアニメであり3D作品です。 観て一番に感じたのが、監督ならでは娯楽性の高さ。 そして自分はこのシリーズが大好きで、原作のキャラクターが活躍してくれるだけですっごく嬉しいのです。 タンタンは勇敢だけど、ちょっと抜けていることがあって犬のスノーウィに度々助けてもらっている。 ハドック船長は相変わらず・・・いや原作以上にボケボケでトラブルメーカーなキャラクター。でも予想もつかないような活躍もするというイメージがそのまんま。 つーかこいつボケすぎで正直ツッコミ役が欲しくなります。 タンタンは真面目キャラなので、あんまりツッコミ向きじゃないのかなあ。 顔がそっくり(ちなみに原作では双子じゃない)な「デュポンとデュボン」刑事のコミカルさも大好きだ! 難点を挙げるならテンポが良すぎること。 ポンポンと話がつながるのは良いのですが、アニメの美しい風景を眺める余裕はないですし、わりと登場人物の葛藤やらもおざなりで話が進みます。 ユニコーン号の謎を解くミステリー要素もあるのですが、そこもささっと流される感じで物足りなさも感じる人も多いでしょう。 あとタンタンの顔がおっさんくさい気が・・・。 まあともかく子どもだけでなく、昔「グーニーズ」などが好きだった大人にも、童心に帰ることができるアドベンチャーとして大推薦です。中盤の長回しで撮られた大立ち回りのアクションだけでも観る価値あり![映画館(吹替)] 8点(2011-12-06 00:27:53)《改行有》 5. 太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男- この映画を観て、思っていた内容と違う!と思う人は多いのではないでしょうか。 なぜかと言えば、日本軍側と、アメリカ軍側の描写を同時並行して描いているからです。 争いについての心情が全く正反対の彼らですので「どちらに感情移入すればいいの?」と戸惑う人も多いと思います。 げんに自分は頑固に意思を貫く日本軍側よりも、アメリカ軍側のクリス大尉や仲裁をする「元木さん(阿部サダヲ)」に感情移入してしまい、主人公であるはずの大場大尉にはなかなか共感を得れませんでした。 戦争における人間をヒロイックに描くのではなく、エゴイスティックな者のドラマなのだと思います。 「誇り高き日本人」の姿を観たかった人には、ちょっと肩すかしかもしれません。[映画館(邦画)] 6点(2011-02-21 20:01:52)《改行有》
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