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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. ダブルタップ 《ネタバレ》 予想以上に骨太で完成度の高いアクション。一般的な娯楽アクションとは一線を画す強烈な人間ドラマ。 血の匂いが、痛みが、こちらにも伝わってきそうなほど臨場感を感じる演出。 初めのうちはぬるい射撃スポーツのストーリーだったのに、その中でも不穏な空気を作り出す伏線はちゃんと張ってあったのですね。 決して楽しんで見られるような作品ではないのに、リックが射撃場で警官を次々と撃ちぬいていくシークエンスは、不謹慎ながらも熱くなるものを感じてしまいます。少なくとも、人を撃ってしまう事で、リックのようになってしまう人は少なからずいるでしょう。そう考えると、日本は銃社会でなくて本当に良かったと感じさせてくれる1本です。 警察のほうにも、多少の非があるだけで、なんとなくリックの行為に正当性を感じてしまう、この気持ちが恐ろしいものですね。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-01-02 15:44:04)《改行有》 22. タイタンズを忘れない 《ネタバレ》 実話ベースの、人種問題を軸にしたスポーツドラマにしては、確かに『深み』は足りないほうかもしれません。何人かのレビュワーさんの『ダイジェストみたい』というコメントを見て、なるほど。言われてみればそんなイメージがぴったりです。 合併、合宿、白人と黒人の交流、試合、これだけ盛り込んでしまえば、一つ一つのエピソードの余韻に浸る間もなく『ハイ、次。ハイ、次。』と急かされる感じになってしまうのも至極納得です。ただ、それが映画全体に絶妙なテンポとスピード感を生んでいて、途切れることなくラストまで一気に見れてしまう良さがあります。 この作品は『実話ベースの感動もの』の体裁を保ってはいますが、これはもう『エンタメ作品』と割り切ってしまったほうが、楽しく見れるかもしれないですね。 今作を見る前に『リプレイスメント』というアメフト映画を見ましたが、アメフトというスポーツがわかりやすく楽しめたのはそっちのほうです。こちらの作品は状況が少々わかりづらい部分が多く、特にアメフトになじみのない日本人にとってはよくわからないまま試合が展開していくことがあります。『リプレイスメント』が純粋にアメフトというゲームを楽しむ映画だとしたら、こちらは、アメフトに携わる人々の心の機微を楽しむ作品と言えそうです。 [DVD(字幕)] 7点(2015-06-10 15:30:57)(良:1票) 《改行有》 23. 太陽に恋して 《ネタバレ》 クリスティアーネ・パウル演じるユーリをはじめとして、ユーリの友人や、トラックの運転手のルナなど、きれいな女優さんがたくさん。ドイツ映画なので、普段目にしない女優さんたちばかりで、とても新鮮です。 リズミカルなストーリー展開、享楽的で個性のある登場人物たち。エンターテイメントに富んだロードムービーです。ラブストーリーとしても、程よい切なさを感じます。 個人的にはちょっと飽きちゃうときもありましたので、点数にすると6点くらいになっちゃいます。ですがこれは単に『ロードムービーは飽きる』という個人的な体質の問題であり、この作品の良し悪しとはきっと関係ないでしょう。ラブコメ好きな方、旅好きな方、万人に愛される映像作品だと思います。 ラストのストーリーの収束のさせ方が、いたってシンプル、かつすっきり爽快で、これ以上ないハッピーエンドなのが良かったです。きれいにまとめましたね。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-29 15:49:29)《改行有》 24. TAXi4 《ネタバレ》 この作品っていつもつかみが抜群に上手いです。 今回のつかみは『サッカー』。サッカーボールが、シーンが変わってもつながっていくその様子は、何かのCMのロングバージョンみたいです。更にはそのプロローグで、街中でのばっきばきのカーレースも見れちゃうんですよね。これは否が応にも期待が高まります。 ですが悲しいかな、このシリーズはその後続かないんです。本編に入るといつも通り。シリーズが進むに連れて『TAXi』がメインでなくなっていくのが残念です。 また、ストーリーがやたらとコメディ寄りなのも、2作目、3作目同様です。そんで、そのノリに、少々飽きがきています。何より、署長をメインとしたコメディパートに力を入れすぎてしまい、肝心のストーリーを壊しかねない勢いです。今回のように署長のコント中心の構成になれば、純粋な『TAXi』ファンでは逆に楽しめない恐れがあります。 コメディに力を注ぐのは全然構いません。ただし、あくまでオードブルではなく、『添え物的な立ち位置』にいてほしいのです。 それから、ダニエルの活躍が足りない気がするのと、リリーファンとしては、彼女が出ないのがひどく残念です。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-28 06:07:38)(良:1票) 《改行有》 25. TAXi3 《ネタバレ》 見ている側の『慣れ』もあるのでしょうが、シリーズが進むにつれて、スピード感や迫力が物足りなくなってきていますね。 『でかい車が他の車を押しつぶす』『家を壊して進んでいく』『タクシーが雪山を走っていく』面白いのですが、このシリーズの魅力ってそこじゃないと思います。 やはり公道で走ってこそのTAXi。 日常の世界の中に映し出される非日常だからこそ盛り上がるものがあります。そのラインを最初から超えちゃうととたんに作り物感が強くなるみたいです。ですので冒頭のローラーブレードや自転車での疾走が一番面白い気がしますね。 シリーズものとして、おなじみの登場人物、安定したコメディが繰り広げられる展開が大変良いです。すれ違いや勘違いトラブルもおなじみのパターン。もはや定番化したドタバタを楽しむ作品です。個人的には一話完結のドラマを見るノリで見ているので文句はありません。少々ダメだしをしちゃいましたが、やっぱり面白い作品です。[DVD(字幕)] 7点(2015-03-04 14:17:14)(良:2票) 《改行有》 26. TAXi2 《ネタバレ》 タクシーがラリー車をぶっちぎる、つかみは満点です。妊婦さんの声が誤解を生む、ベタベタなコメディぶりも健在です。続編はやはりこうでなくては。それに前作でおなじみのキャラクターをみんな出してくれたのも嬉しいです。ダニエルの『なんだかんだ言って良い人キャラ』が、ほっとするし疲れないので、彼が主役はるだけで満足です。今作は新キャラとして、リリーの父親が登場。この人もなかなか面白いキャラクターです。 ストーリーもわかりやすくて良いですね。前作同様、カーレースで決着をつけるシリーズ通しての統一感は◎。ただし、最後の爽快感は前作に一歩及ばず。それくらい前作のラストが良かったってことなんですが。 それから、リリーの出番のほとんどが電話のみだったのはちょっと物足りなかったかも。その分、今回はジャッキーばりのアクションがわずかな時間ではありましたが楽しめたので良しとしましょう。 全体的に、抜群の安定感を感じさせるエンターテイメント作品。こーゆー作品、大好きです。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-08 15:50:18)(良:1票) 《改行有》 27. ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 あまりに救いようのないストーリーに、苦手なミュージカルがブレンドされて、観賞後しばらく後遺症が残りました。 面白い、面白くないに関わらず、今までに、観賞後「見なければ良かった」とまで思ったのはこれと「メメント」くらいです。 完全無実に決まっているのに、その無実を証明するために、弁護士費用として息子の目の手術代が必要って・・・そこまでしますか・・・。 観賞時、DVDのパッケージだけで勝手に「サクセスストーリー系の感動もの」と思い込んでいた自分も悪いのですが、それにしてもあのパッケージと中身のギャップが大きすぎます。 しばらくしてから、友人と「ダンサー・イン・ザ・ダーク被害者の会」を作って(と言っても3人だけですが・・・)、慰めあって、お互い元気を取り戻すことができました。[DVD(字幕)] 0点(2012-05-18 15:03:17)(良:1票) 《改行有》 28. 大統領の理髪師 牧歌的な雰囲気の中に、絶対に逆らえない権力と暴力のプレッシャーを感じました。このタイプのストーリーをコメディタッチに描かれると、逆に空恐ろしく感じます。人権や人の生命が軽く扱われていることが印象づけられてしまって・・・。 この映画のメッセージをきちんと受け取る人にはとても良い映画になると思うのですが、上手に受け取れないと、正直面白い映画とは思えませんでした。感動もできませんでした。コメディもなんだか中途半端な笑いでした。この映画の良さ、わかってあげられなくてごめんなさい。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-24 13:52:04)《改行有》 29. 第9地区 ドキュメンタリーチックなホラーやサスペンスは無条件で面白いと思ってしまいます。その中でも特にこの映画は面白い部類に入ると思います。ぐろさきわだつ話ですね。[DVD(字幕)] 10点(2011-07-06 22:26:44)(良:2票)
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