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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺 素直じゃない丹下左膳の人情味溢れる行動の数々には、とにかく笑わされた。テンポの良い脚本は勿論の事、その中に詰め込まれた人と人の複雑な絡み合いは、ユーモアたっぷりに描かれ、面白可笑しく楽しい作品になっている。とくに丹下左膳が親を殺された少年の敵討ちをする場面で、切られた男がうなっていると少年が「なんでうなっているの?」と尋ねる。そして丹下左膳はこういう。「博打ですったんだろう」・・・おもしれぇー!ふざけんなよ!コントじゃねぇか!なんでこんなにも丹下左膳という人間を面白可笑しく、そして人情味溢れる人物に描けるのか。もはや非の打ち所のない完璧なキャラクターだ。他にも道場破りで柳生の男とひそひそと密談する場面も最高だし、少年が置手紙を残して去っていくのを、声をからして必死で探す場面も涙がこぼれた。面白すぎる。一分たりとも無駄のない、最高の映画だった。この作品に10点を付ける事が、僕の山中貞夫監督への敬意と感謝の表し。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-07-01 00:22:03)(良:1票)
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