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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  ダスク・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》  おそらく低予算であろうことが伝わってくるB級ホラー。  ですがこの作品、低予算ながら、なかなかよくできていらっしゃる。  それに、私の好きな籠城タイプのサバイバルホラー。  犯罪者と被害者という関係性により、自然に籠城せざるを得ないように仕向けたのは上手かったと思います。  もはやアイデアそのものが飽和状態と言っても過言ではないこの手のジャンルの中で、結構オリジナリティあるクリーチャーが登場。最初は『1体』だけか・・・たいしたことないな。と、思っていたのですが、『1体』という数の少なさを、その危険性でカバー。充分にその脅威に恐怖できるクリーチャーでした。『トゲ』が重要になるなんて、こいつか『トゲトゲの実』の能力者くらいです。  このトゲが刺さると、傷口から未知の生命体の細胞が侵入。体内で繁殖、最終的には乗っ取られちゃうわけですね。こいつはぁ危険だぜ。屍体を自在に操ることも可能。主にこの操られている『屍体』がゾンビのように襲いかかってくるわけです。  このシステムに則り、女性の死体を操って何度も入り口に頭をぶつけるシーン。そんな中で、『鍵』やら『ドライバー』やらを捜さないといけないシーンは、何気に一番ドキドキしました。  助けにきた警官を捕食後、警官の遺体の上半身を自分の体とくっつけるシーンは、狂気に満ちていてとっても良い。クリーチャーが動くときの『キシキシ』した感じの擬音語も良い。  難点は、『トゲに操られている手』に襲われるシーン。いくら何でも怖がりすぎ。あれが序盤だったらまだわかりますが、物語も後半で、そんなにびびられてもわざとらしすぎます。手が飛んでくるわけじゃなし、十分対応できるでしょ。  それから、クリーチャーが襲ってくる場面になると、アップが多くなり、カットの切り替えしが早くなるので、そこはもうちょっとじっくり見せてほしいものです。[DVD(字幕)] 6点(2020-04-19 23:28:22)《改行有》

2.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》  ドキュメンタリー形式のゾンビムービーってのが個人的に好きなので、どうしてもこの手の作品には点が甘くなってしまいます。もはや雰囲気だけでも楽しめてしまうからです。  それに、『走るゾンビ』が主流になっている昨今、『歩くゾンビ』はもはや希少価値が高い。久しぶりの『のろのろゾンビ』を見られて嬉しい。  彼らには哀愁があり趣があります。そして静か。これが良い。『走るゾンビ』は確かに脅威ですが、すぐに認識できてしまいます。それに対し、『のろのろゾンビ』はどこに潜んでいるかわからない恐怖を演出してくれます。  ロメロもそれがわかっているのか、『心臓病で死んだやつがいなくなっている。』というエピソードを入れています。グループのボスが『全員動くな。口を開くな』と警告します。耳をすませ、ゾンビの物音を拾おうとします。この何とも言えない空気感、緊張感というのは『走るゾンビ』では決して味わえないものです。  病院内で、いつの間にか点滴ゾンビが後ろに居たっていうのも、静かなるゾンビならではの演出。  ロメロ作品に共通する、『普通に死んだ人もゾンビになって復活する』という一方的な設定が、より終末感を感じさせます。その原因や理由は一切説明されず、ただ理不尽な事実がそこにあるだけ。これが良いですね。自殺を試みた女の子が静かにゾンビへと変貌を遂げるシーンは何よりのお気に入りです。この作品の演出は、のろのろゾンビの良さ、静かなるゾンビの良さってのを、特に強調している気がします。  唯一気にいらなかったのはジェイソンの行動。  ゾンビムービーはサバイバルムービーでもあります。『生存』を最優先に考えないサバイバルほど白けるものはありません。ジェイソン君にはおおいに反省してほしいものです。  それからこの作品を見ると、ドラマの『ウォーキングデッド』はロメロ作品の影響を強く受けていそうだと思った次第です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-05 13:43:01)(良:1票) 《改行有》

3.  台北の朝、僕は恋をする 《ネタバレ》  まったりとしたテンションで進んでいく恋愛ドラマ。嫌いではないんですが、この作品はぴんときませんでした。  まずパリに行った彼女にふられて、お金を借りてまでパリに行こうとするカイ。そんな主人公にちょっと引いちゃう自分。ホラー、アクション、サスペンスなら別に良い。でもラブストーリーやドラマといったジャンルにおいて、あまりに自分と価値観の違う主人公は、共感も応援もできないのでちょっとつらい。ラブコメは、その恋愛を応援できる目線で見たいものです。  で、パリに行くお金のために、運び屋の仕事を引き受けちゃう主人公。なぜかそれを横取りしようつするオレンジスーツの人たち。電話なんかせずに、さっさと依頼主のもとに届ければいいのに。必然性のないおっかけっこを見せられたところで、楽しいはずもない。普通のラブコメとして、カイとスージーの恋愛、ついでにカオと桃子の恋愛を丁寧に見せてくれたほうが良かったです。  本屋で仲良くなっていく二人。コンビニで働く二人。シチュエーションだけはきゅんとします。特にカオと桃子の関係が結構好きだったので、二人をもっとクローズアップしてほしかったです。[DVD(字幕)] 4点(2019-06-20 14:45:16)《改行有》

4.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》  ついにダイ・ハードシリーズもサイバーテロの世界へ。苦手なんですよね。このジャンル。自分が『プログラミング』や『ハッキング』に疎いっていうのもある。こーゆー実体がつかみづらいものに、ハラハラできないってのもある。  でもダイ・ハードだし。ジョン・マクレーンだし。誰が見ても楽しめるくらいのわかりやすいエンターテイメントには仕上がっています。オープニングの『Deleteキー』からのちゅどーん、なんて、インパクト大。つかみは十分。  まあそっからはいかにもなサイバーテロの連続。交通網乗っ取り。通信関係も掌握。最期は電気やガスのライフライン。そんで最終目的はやっぱ金っていう、そこはダイ・ハードおなじみのパターン。  アクションは凄い迫力ですね。アクション映像はCG技術の発展に伴い、すごい画が次から次に映し出されます。街中でのヘリとの攻防。トンネル内でのカークラッシュ。見所には事欠かない。ただやはり、『ひたすら映像押し』っていうのは、大なり小なり飽きがきちゃうものですね。F35とのアクションなんかもうやりすぎでお腹いっぱいです。それが、『人っ子一人いない状況』とあいまって、現実感が湧きません。前半はともかく、後半はスケールの大きさの割に世の中のパニックが全然伝わってこなくていまいち。警察やFBI、国家権力もここまで無力化されるとつまんないもんですね。  なんか不満ばかり書いちゃいましたが、全体の印象は悪くありません。  でもこの内容でしたら、私は『危機感』『緊張感』『臨場感』に加え、『人間味』のすべてにおいて、『3』のほうに軍配をあげます。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-05-20 14:44:30)(良:1票) 《改行有》

5.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》  アクション映画としては及第点。ただストーリー、特に後半は裏切りが多くて疲れます。  007シリーズをそんなにたくさん見たことがあるわけではありません。でも今までに見たやつと比べても、大分シリアスなタッチで描かれているように感じます。死んじゃう人も多い。その描写も結構生々しかったり。お笑い要素は少なめ。  ガンアクション、追いかけっこアクションはなかなかのスピード感。見応えアリます。ですが序盤の『工事現場⇒大使館の追いかけっこ』に代表されるように、1つ1つのアクションがやや冗長。スピード感はあるのに、ストーリー的なテンポはいまいちです。  また、アクションに力を入れすぎて、スパイ要素が少なめ。『どーせばれてるから』って名前言っちゃったりするし。007ならではのスマートなスパイシーンを見たい人は、これで満足できるのでしょうか。  スリリングさは申し分ありません。それはそれで好きなんですが、ちょっとジェームズ・ボンドが殺伐としすぎている感じがするのは気のせい?もうちょっと余裕が欲しいところではあります。  序盤が評価が高いようですが、個人的には中盤から終盤にかけてがかなり好き。ポーカーは好きなカードゲームなので、見ていて面白かったです。ただポーカーって、ディーラーとプレーヤーがグルになって神業的イカサマとかがあれば面白いんですが、そうでなければ戦略性に欠ける単純なゲームなんで、そういった意味ではカジノバトルとして盛り上げにくい部分もあるのかもしれません。この作品でも駆け引きが重要と言っておきながら、結局は単純なパワーゲームがメインとなっています。  終盤、裏切りに次ぐ裏切りはちょっと引きますね。黒幕みたいな人たちが次から次に出てきて誰が誰やら。ラストくらいヴェスパーとボンドとマティス3人で乾杯して終わるようなスッキリ感が欲しいです。本来であれば血生臭いスパイの世界を、軽妙洒脱に描いたからこそ007シリーズはオリジナリティを出せたのだと思いますよ。まあ007シリーズとして見なければ十分楽しい映画です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-03-16 08:29:27)《改行有》

6.  タイヨウのうた 《ネタバレ》  昔ドラマを見ていました。結構好きなドラマでした。  雨音薫は沢尻エリカよりYUIのほうが良い。でも藤代孝治は、塚本高史より山田孝之のほうが雰囲気があって好きですね。  ドラマでは、二人の交流をじっくり見ることができました。そのイメージがあったので、なんとなく映画は敬遠していたんですよね。時は経ち、ドラマの記憶もすっかり薄くなってしまったので、今回映画版も鑑賞。多少の不安はあったものの、見始めると驚くほど丁寧な人物描写に驚きです。  映画はスローペースで落ち着いた雰囲気。そんな淡々とした空気感の中、『ストリートライブ』や『迫り来る日の出』など、盛り上がるイベントや緊張感漂うシークエンスがあり、メリハリが効いています。映画として大変バランスが良いんじゃないでしょうか。  主人公や大切な人が、病気や事故や自殺で死んじゃう。この頃の邦画はそんなんばっかり。この作品も例外ではありません。ただ、そーゆーテイストではあるものの、悲しさ一辺倒ではないのがこの作品の良いところ。コメディタッチで、さわやかな雰囲気。孝治のキャラクター。YUIのキャラクター。そういったものが、さわやかな雰囲気や、生きる希望、そういった前向きなオーラを全面に押し出しています。  人の優しさや強さを感じられる映画は良い映画。  個人的には、序盤がちょっともったいつけすぎ、尺をとりすぎなのが気にかかるか。『藤代との恋愛』『ストリートライブ』『病気』『家族と友人』『CD製作』この辺りが作品のテーマとなるのでしょうが、本題に入るまでがもったいつけすぎかも。序盤でいきなり中だるみします。  それにしてもYUIの透明感あふれると同時に、芯の強さも感じられるキャラクターは貴重ですね。  薫の曲がラジオから流れてきたことがわかるクライマックス。ここをあえてサイレントにしちゃう演出のセンス、最高の余韻を感じさせてくれます。  不要だったのは棺おけに入った薫を映してしまったこと。そこはナレーションだけにしたほうが良かったと思います。[DVD(邦画)] 7点(2018-06-10 11:55:26)(良:1票) 《改行有》

7.  ただ、君を愛してる 《ネタバレ》  もっとハッピーなラブストーリーを期待していたので、見終わった今、とても哀しい気持ちです。  『別れ』はいつでも悲しい。特に『突然の別れ』と『死別』は格別。  二人が初めてのキスをして、家に帰ったらしずるが突然いなくなっている。これだけで十分だと思うんですよね。  失意の中届く一通のエアメール。差出人は里中しずる。再びともる希望の光。しずるに会いにはるばるニューヨークへと旅立つが、出迎えてくれたのはみゆき。焦らすなーと思っていたら、実はしずるは他界していた。  しずるが劇中で言っていたセリフを借りるなら、『天国から地獄』へを何度も見せられるクライマックス。結構残酷。見る人を泣かせることばかりに気がいって、この作品はなんか優しさを忘れている気がします。しずるが突然いなくなるという悲恋と思わせといて、そこからのハッピーエンドならともかく、更なる悲劇を用意するってどうなの?しずるにもまことにもばりばり感情移入しまくっていたので、終盤は本当に気が滅入りました。  久しぶりに映画の世界に浸れたので、低い点数はつけられません。玉木宏、宮崎あおい、黒木メイサ、みんな魅力的で文句ありません。宮崎あおいが一番可愛く撮れている映画かもしれません。なので7点。でも決して良い意味での7点ではないです。ちなみにしずるがいなくなる前までだったら10点。やっぱもっとわかりやすく幸せな気持ちで終わりたかったです。  原作者が『今、会いにゆきます。』と同じ人なので、終盤のプロットと雰囲気が特に似ていますね。ケーキがエアメールに代わっただけです。[DVD(邦画)] 7点(2018-03-11 11:26:48)《改行有》

8.  ダニー・ザ・ドッグ 《ネタバレ》  ハードなアクションかと思いきや、実は『ちょっと深イイ話』に見せかけて、『浅イイエンターテイメント』というしめくくり。でも嫌いじゃないです、こういうの。意味ありげで、あんま大した意味はないっていうの。  最初からジェット・リーのアクション目当てだったので、それを見れただけでも満足。むしろ、なかなかヘビーなドラマを仕込んでくれたおかげで、見応えのある作品となっています。  その一方で、クライマックス辺りのドタバタアクションには少し物申したい。おいてけぼりの部下たち。そのまま放置で突然舞台はコンサートホール。今までの丁寧な脚本作りが嘘のようなこの適当な展開はいったい・・・?そして欲を言うならば、ダニーがサムとヴィクトリアを守りながら戦うといったシチュエーションにしてほしかった。押入れに二人を押し込んじゃった後は、ひたすらバート一家とダニーとの一騎打ち。せっかくダニーが見つけた『本当の家族』との絆を描く絶好のチャンスなのに、その二人が全く絡んでこないってもったいないです。  前半~中盤くらいまではグイグイ引き込まれたんですが、ラストのバトルとオチが弱い典型的な竜頭蛇尾的作品。[DVD(字幕)] 7点(2017-11-08 12:43:49)《改行有》

9.  タイムリミット 《ネタバレ》  最初の30分くらいはまあまあ退屈。浮気相手が殺されてからがもうずっと面白い。ひたすら綱渡り状態が続く。まさに手に汗握る展開。  『目撃者』『花の贈り主』『通話記録』『麻薬で押収した金』。次から次に食い気味で重なり合うピンチの連続。そんななか聞かされる『アンは癌ではないよ。』という衝撃の事実。そして担当医はまったくの別人。ただでさえ身の危険がやぱいってときに、真相解明にまで動き出すから凄い。僕だったらすぐにめんどくさくなって、『あ、浮気相手自分です。』ってすぐ手あげちゃう。で、正直に全部話して、後は運を天に任せちゃう。しかしこのデンゼル・ワシントン演じるウィトロックは違う。全部自分でなんとかしようとする。凄い。感心します。  本来は『不倫』とか『浮気』とか、ちょっと苦手なんですが、この作品に関してはなんか気にならなかったです。まあそれがメインになっているわけではないからでしょう。それに『浮気相手のアンが夫から暴力を振るわれている。』『それを助けようとしている。』『更には癌の治療のために、いつもルールを守ってきた男がついにルールを破って、押収したお金を渡しちゃう。』主人公だけあって、やってることは間違っているけれど、なんか良い人なんですよね。ウィトロックの妻が、理由は知らんけどウィトロックと別居中でしかも出て行ったのは妻のほう、という設定も良かったんでしょう。ウィトロックにこれといったモラル面での過失が劇中では見当たらないから、結果『不倫』をしていても、彼に批判的にならずに済みます。  どうなることかと思いましたが、ラストはこれ以上ないくらいのハッピーエンドですっきり。  映画の設定をサスペンスとコメディの両方にうまく使っている良質のエンターテイメントです。[DVD(字幕)] 8点(2017-10-11 12:53:22)(良:1票) 《改行有》

10.  タッチ(2005) 《ネタバレ》  原作を読んだことがないので、映画のみの感想です。とは言え、なにしろ自分が子供のとき流行りまくっていたアニメなので、大まかなあらすじは知っていたりするのですが。  結論を先に申し上げると、映画としてそんなに悪くはありません。かと言って、とりたててほめるべきところもありません。青春映画として、可も無く不可もなく、なんですよねー。  最初のうちは3人の関係を微笑ましく見ていたのですが、和也が死んでから、登場人物にどんどん魅力がなくなっていく不思議。特に達也。ボクシングでも野球でも、試合に負けるたびに投げ出しちゃう自分勝手ぶり。南は南で、部活をやめてしまう気持ちはわからんくもないのですが、南不在のまま決勝戦にいっちゃうのにちょっとびっくり。更には両親。和也のときは応援に行ったのに、達也のときは応援に行かないのですね。マンガがそうなっているのなら仕方ありませんが、どうも後半、誰にも共感できません。  一番盛り上がってほしい後半の爽快感には難ありですが、全体的には手堅くまとまっている青春映画だと思います。[DVD(邦画)] 6点(2017-09-12 03:51:02)(良:1票) 《改行有》

11.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》  今まで見たアメコミ系作品の中では、ストーリーが抜群に面白い作品です。  最初のうちは展開が早いうえに、少々話が複雑で小難しい。ですが、話が進むにつれて、人間関係や状況がはっきりしだすと、俄然面白くなります。  この作品ではメインの人物から脇役に至るまで、無駄な人材が一人もいません。実はジョーカーに買収されていた女刑事や、船の囚人まで、脇役のくせに脇役とは思えない凄い存在感です。  終盤のストーリー展開は筆舌には尽くしがたい、ハイスピードで怒涛の展開を見せます。  『実は生きていたゴードン警部』からの『ジョーカー逮捕』からの『レイチェル、デントの拉致』+『ジョーカーの脱出劇』の凄まじさ。これは凄いことになってきたと思ったら、ここから更にストーリーは加速。『船の爆破スイッチ』『バットマンVSジョーカー』『デントの復讐』この3つのエピソードが、完璧なバランスで同時進行する圧巻のクライマックス。目まぐるしく場面が次々と切り替わるにも関わらず、全く混乱することがありません。しかも一つ一つのエピソードのクオリティの高さ。『バットマンVSジョーカー』のステージでは、銃を持ったピエロが全員人質といった手の懲りよう。いったい、どれだけのサプライズを用意しているんだと、その結末を固唾を呑んで見守ること2時間30分。なんと、そんなに時間が経っていたのかと、まさに時間を忘れてしまう完璧なエンターテイメント作品。  もう見応えは抜群なのですが、正直後味はあまりよろしくない作品。ハッピーエンドとは程遠い内容。こーゆー作品にはついついハッピーエンドを求めがちな私にとっては、辛い結果となってしまいました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-08 04:14:52)(良:1票) 《改行有》

12.  旅するジーンズと16歳の夏 《ネタバレ》  オムニバス形式に近い構成のドラマですね。  4人のエピソードはそれぞれに独立していて、直接交じり合うことはありません。  ジーンズに添えられた手紙を通して、お互いの話を聞き、共感し、時には背中を押してあげます。ただそれだけ。  それは現実世界にはわりとよくある話。それに、4人のドラマが交錯することがない以上、シナリオとしての面白さはありません。  また、映画としてスケールが大きいわけでもありません。  はっきり言って、『なぜわざわざこんなものを映像化するの?』という内容です。  ですが、なぜか目が離せません。  こんな地味なエピソードの羅列に、ずっと興味をそそられっぱなしです。不思議なものです。  リアルを感じさせるストーリーというのは、ともすれば『退屈』と紙一重。本作は主人公一人一人が『よくあるプロット』の中、真剣に考え、悩み、行動し、それぞれの答えを探り当てていくので、そこに深い共感を覚えるのかもしれません。また、4人の友情は本物で、こそばゆくもあるのですが、見ていて気持ちが良いんです。  ティビーのエピソードは『病気で死ぬ少女』をだしに涙をさそうあざといものです。ですが少女と接するティビーの姿が非常に良くて、素直に感動します。  カルメンの『父親とその新しい家族』に対して思いをぶつけるエピソードも良い。『ドレスの試着でキレるシーン』『父親への電話シーン』など涙をさそうのですが、何といっても『石を窓にぶつけるシーン』、これが素晴らしい。自分を探しているのかと思ったら、自分のことなんかそっちのけで家族団らん楽しむファミリー。言葉ではなく映像で、カルメンの心の傷が手にとるようにわかってしまうのです。  ストーリーとして面白いのはこの二人でしょう。  リーナとブリジットのエピソードは第三者が見て面白いものとは言い難いです。  ですがリーナを演じるアレクシス・ブレデルが驚異的な可愛さ。ストーリーなんかどうでもよくなります。  ちょっと評価が難しいですが、主役の4人がそれぞれ良い個性を出しながら、その友情も見せてくれるので多分良作。  ただ映画として突出した部分がないのも確かなので、見る人によっては凡作かそれ以下になるのも致し方ないでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2017-05-28 12:11:26)(良:1票) 《改行有》

13.  ターミネーター4 《ネタバレ》  ビジュアルがアツい。サウンドが凄い。シリーズ中最多のマシーン達が嬉しい。  T-800の前衛機なのかT-600。海蛇のようなマシーン。円盤型の偵察機。捕獲用超大型マシーンにバイク型。  個人的にはバイク型がかなりお気に入りです。  ストーリーもひねりが効いていて面白い。  ジョン・コナーとマーカス・ライト。二人の主人公という設定が、実に上手く機能していると思います。  マーカス・ライトの存在自体が罠なら、マシーンを無力化させるシグナルも罠。  単純な火力では太刀打ちできない人類が、頭脳戦でもスカイネットに翻弄されます。  つまりこの作品、ストーリーはそれなりに考えられているのですが、防戦一方なので気分が今いち盛り上がりません。  今までのシリーズと違い、『スターウォーズ』のようなプロットになっているわけですから、もう少し人類の見せ場が欲しいものです。  夜のシーンが多いことも重なって、少々疲れます。  SFアクションならではの爽快なシーンがもう少しほしかったところです。  とゆーことで、ストーリーとキャストは私を満足させてくれるものではありませんでしたが、ビジュアルだけは大変満足度の高い1本です。  これはもうアトラクションムービーですね。  私は、今のところ『3』が一番好きです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-01 13:44:50)(良:1票) 《改行有》

14.  ターミネーター3 《ネタバレ》  あっちこっちで酷評されているので期待せずに鑑賞。  シリーズものなので避けては通れませんからね。  ところがところが。見る前のハードルがあまりに低かったせいでしょうか。非常に面白かったです。  前2作に比べると、ややアトラクションムービー化している趣がありますが、その実、ストーリーがしっかり作りこまれているじゃありませんか。  スカイネットの危険性を示唆する演出。この水面下でピリピリしている緊張感。良い。  『今日の18時27分に核ミサイルが発射される。あと2時間48分後だ。』この展開の早さ。制限時間の厳しさからくる焦燥感。良い。  街中でのカーチェイスアクション。世界滅亡というマクロのテーマを抱えながら、ミクロの世界での攻防、このギャップ。良い。  T-800、T-X以外のロボットたちの登場。興奮しすぎて鼻血でちゃう。最高に良い。  そして何より、驚愕の事実に2度ほど驚かされるストーリーが良いです。  一度目は、未来でジョン・コナーが殺されているという事実。しかも殺した張本人はT-850。ジョン・コナーの少年時代の思い出を利用したらしい。容赦がない。あらためてターミネーターがいかなる存在であるのかを再認識しますね。  そして、二度目は言わずもがなラストでしょう。  こんなバッドエンドなら、もはや滅びの美学です。  『旧型のパソコンしか置かれていない』に始まり、『ここはスカイネットの中枢じゃない。政府要人のための最終避難用核シェルターだ。』で終わる、絶望と希望が同居するラスト。  きっちり描かれる核ミサイル発射の映像。  個人的には『2』より好きです。[DVD(字幕)] 8点(2017-04-21 02:17:44)(良:1票) 《改行有》

15.  ダブル・ビジョン 《ネタバレ》  ミステリー要素の強いホラーであり、サスペンス。  幽霊ものかと思ったけれど、違いますね。幻覚ものは何でもアリになってしまいがちなので好きではありませんが、これは許容範囲。  オチは微妙。今まで一度も出てきていなかった重病の少女が真犯人と言われてもピンと来ません。  それまで面識のなかった少女と主人公刑事。なのに、少女から『先に行ってるわ。ついてきて』と言われて、なぜかいっしょに死んでしまう主人公。まるで意味がわかりません。  そんなオチはともかく、主人公の家族とその過去のエピソードが大分興味をひかれますね。そして家族の行く末。はたしてこの家族はまたもとの仲の良い家族に戻れるのでしょうか。いえいえ、バッドエンドです。心は再び一つになれたのかもしれんけど、死んじゃったら元も子もないじゃん!  とゆーわけで、結末には異議アリです。  でもちょっと泣いちゃったんですよね。離婚まで考えていたのに、死別のシーンで号泣する妻。なくした声を発する娘。こんなサスペンスホラーで泣くことになるとは思いませんでしたが、それくらいドラマ性があって面白い。  生々しい殺害描写やバトルロワイアル的要素もあって、娯楽映画としても楽しめます。デヴィッド・モースとのバディもの的なノリも楽しい。  じゃあ良い映画じゃん、って感じもしますが、何でもかんでも取り入れすぎちゃって、バランスを欠いている気もします。若干ごった煮の雰囲気があるわけです。グロイ描写もありますし、人によっては全く受け付けない作品でしょうね。  個人的には好きな作品です。ただ、ラストはハッピーエンドが良かったですね。    [DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 15:41:46)《改行有》

16.  ダンス・レボリューション 《ネタバレ》  画に描いたようなサクセスストーリーで見ていて気持ちが良いですね。  主人公ハニー(ジェシカ・アルバ)のダンサーとしてのサクセス。  子供達のためのスタジオを手に入れるというサクセス。  二つのサクセスがものの見事に成功していく様子は見ていて爽快。  母親とのすれ違い。親友とのすれ違い。気にかけている子供達とのすれ違い。このちょっとした心のすれ違いが、良い意味で物語を味わいあるものにしていますね。  更には成功と挫折、金銭問題、子供達をとりまく家庭環境や社会問題。たくさんの要素がつめこまれています。その割りに、ストーリーに一貫性があり、非常にすっきりとまとめられていて、まったく違和感はありません。  主人公が努力家なのも良いですね。  与えられたチャンスに甘えるだけではなく、自らの力で成果を出そうともがいている。その姿が魅力的で共感できるじゃないですか。  バスケやなわとびをヒントに振り付けを考えるシーンなど、小さい見所が盛り沢山。  きっとこういう小さい見所の積み重ねが、ラストの感動へとつながっていくのだと思います。  ラストダンスはハニー自身は裏方に徹し、踊りません。それが多少寂しくはありますが、物語のテイストとしては悪くありません。  それに、自分達のダンスで、自分達を取り巻く環境、世界を変えようとしている、『ダンスレボリューション』というタイトルに相応しいしめくくりじゃないでしょうか。  正直ちょっと感動します。  バックダンサーや振り付け師の仕事をしているときに、知り合ったアーティストで、ハニー自身の才能を認めてくれる人がいてくれたことも嬉しい。  良い意味で予想を裏切る、爽やかな味わいの青春ダンスムービーでした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-07 05:33:12)《改行有》

17.  ターンレフト ターンライト 《ネタバレ》  すれ違ってすれ違ってすれ違って・・・最後にようやく出会うお話。  その出会い方も、さんざんすれ違っておきながら最後は大地震で部屋の壁が崩れて出会うというミラクル。もはやコント。感動というより吹き出してしまいました。  この作品は様々なすれ違いを演出しているのが面白いですね。  『二人は隣に住んでいるのにお互い気付いていない』とか。  『肺炎で二人並んで担架で運ばれているのに気づいていない』とか。  〝赤ちゃん〟と〝犬〟の使いかたは斬新で良い。映画を面白くするために、細部まで演出やストーリーに気を配っているのがよくわかります。  それに主人公二人の周囲の人間は簡単に出会って、次々と恋が成就するんですよね。なのに二人は全然出会うことさえできない。この対比構造がわかりやすくて面白いです。  主人公二人はあまりにも優等生。すれ違いオンリーのストーリーは多少の飽きもくる。  よって発想は面白いのですが、思いのほかストーリーの起伏は少ないかもしれません。  定食屋の娘と、あほ丸出しの医者が良い味出しています。  ただこの二人の存在がコメディ色を強くし、主人公二人のピエロ感を強め、切なさを奪ってしまったのも事実でしょう。  よって、総評。『まあまあ面白い作品』。以上です。[DVD(吹替)] 6点(2016-11-05 15:32:28)《改行有》

18.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》  山田洋次監督の撮る映像の空気感は凄く好きなのですが、ストーリーに起伏が無いのが玉にキズですね。  真面目すぎると言ってもいい。  映画通なひと。時代劇通な人にはたまらないのかもしれません。  私のような俗人には、なんとも物足りないというのが正直な感想。  同じ監督作品、『学校Ⅰ』や『隠し剣 鬼の爪』は好きなんですけどね。  人物描写。生活。背景。とにかく一つ一つが非常に丁寧。  この緻密とも言える、日本人にしか作れないようなこの作品の雰囲気。そしてその雰囲気だけで2時間以上魅せてしまう。はっきり言って凄いと思います。  朋江と清兵衛のエピソード。凄く良いです。監督の持ち味が、い~い感じで出ている気がします。  ありふれたプロットには違いありません。ですが、心情を丁寧に丁寧に描写するだけで、こんなに情感あふれるドラマになる。まるでお手本のような美しい恋物語です。  そして多くの方が絶賛されている、余吾善右衛門討伐。否定するのには勇気がいりますが、個人的には『これがクライマックスか・・・』というのが本音。  いや、ダメじゃないんですが、この人、それまで少ししか出てきてないんですよね。蔵のところでちょっと会話のやりとりをしたぐらいです。突然悪鬼の如きラスボスとして君臨されても、正直あまり思い入れが無い・・・。ですので、クライマックスを飾る相手としては、ドラマとしても敵役としても微妙でした。最後に一波乱あってくれたら、また評価も違ったかもしれません。  『良い作品』=『面白い作品』にはなるとは限らない典型の一つだと思います。[DVD(邦画)] 6点(2016-05-29 18:00:44)《改行有》

19.  大変な結婚 《ネタバレ》  主人公のテソは優しいというより優柔不断。  ヤクザのファミリーは自己中心的で独善的。  主人公の彼女は6年も付き合っているのに、思いやりが感じられず簡単に浮気。  コメディとはいえ、節操のない振る舞いには眉をひそめてしまいます。ラブコメであれドラマであれ、中心人物を100パーセントの気持ちで応援できるという土台は必要かもしれません。  唯一良かったのはヤクザの娘。少々乱暴ではあるが、思いやりがあって家族想い。顔も可愛い。彼女に好感が持てるので、最後までそれなりに楽しく見ることはできます。  肝心のストーリーはかなり大雑把です。特にラストにすすむにつれ適当な展開に拍車がかかります。タクシーで車を追っかけているかと思ったら、次のシーンでは結婚式に。いくらなんでも端折りすぎです。  その一方で、ヤクザの長男と学校の先生の恋愛という、どう考えても必要のないエピソードが放り込まれています。このエピソードも、先生に対する暴力がひどすぎて、全然笑えません。  冒頭のつかみは大変良いです。中盤くらいまでは、いったいどーなることかと見ていられるので、凄く面白いです。  問題はやはり後半でしょう。あまりに大雑把で適当なストーリー展開が残念です。バイオレンスとコメディのバランスも凄く悪かったように思います。  ドタバタにすれば良いってもんじゃありません。ドタバタ劇のなかにも、緻密な計算を入れて欲しいものです。[DVD(吹替)] 6点(2016-04-22 03:26:43)《改行有》

20.  ダミー 《ネタバレ》  言いたいことを何も言えない人が、腹話術の人形という媒介を使うことで、社会ともう一度新しい絆を作り直そうとしている、ある意味再生の物語です。  また、人生を、そして自分自身を見つめなおしていくのが主役のスティーブンだけではありません。一見強気なお姉さんも、立派な社会人代表のロレーナも、やはりそれぞれ苦悩を抱えているわけです。自分の人生に疑問を持ちながら、妥協しながら生きている人なんて大勢いるよって言われているみたいです。個人的にはこの映画を見ると、妥協しながら生きるのだってそんなに悪くないなとも思えます。  極端にドラマチックな展開などはありませんが、『あるある』『わかるわかる』とか思いながら、その共感を楽しむ作品かもしれません。それに、主役のスティーブンが応援したくなる誠実な青年というのは非常にポイントが高いです。  ちょっと退屈に感じてしまう部分もあるかもしれませんが、後味が悪くないので、見終わった後は爽やかな気分に浸れます。  ただスティーブンの両親はそこまで悪い親とも思えなかったのですが、子ども達から全否定されたうえにプラモデルまで壊されて、少々気の毒です。そして親子の修復はないまま映画が終わってしまうので、それだけが少々心にひっかかりますね。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-09 00:30:44)《改行有》

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