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1. 沈黙(1963)
茹だるような暑さの中でひたすら続く静寂。気が付くとそこは列車の中、そして夜明け…みたいなそれらしいことを書いてみる。『不良少女モニカ』を観て「お!こんな分かり易いドラマも撮れるんじゃーん」とか油断していたら、またしても…。やっぱりベルイマンは一筋縄ではいきませんね。それにしても異国の土地というのは孤独感極まる一方で、またどこか神秘的な感じもしますね。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-02 21:02:11)
2. 地下鉄のザジ
《ネタバレ》 「この映画、タイトルに偽りありでしょ」なんて思いつつも楽しかったです。とにかくこの最初から最後まで一貫して貫き通される破天荒さが好き!ルイ・マルの自由な発想と好奇心旺盛な実験精神には目を見張らされるものがあります。主人公の少女ザジもはっきり言って決して可愛いとは言い難いんだけど、その代わり愛着があるというか何と言うか…結局は"可愛くないんだけど可愛い"みたいな未知の領域。中盤のドタバタは思いっきりカートゥーンのような世界で、ここで受け入れられるかどうかでかなり好き嫌いが分かれるでしょう。個人的にはウェルカム、ようこそ!という感じで大OK。ラストの大混乱は後のジャック・タチの『プレイタイム』に通じるものがあると思うのは僕だけでしょうか。8点(2004-11-12 19:38:22)(良:1票)
3. 地下室のメロディー
《ネタバレ》 銃の入った箱を背負い、建物の屋根を走り回るアラン・ドロンの姿はこの上なくカッコ良い。観る前はてっきりフィルムノワール感バリバリな現金強奪モノかと思っていたけど、意外にも洒落っ気のある犯罪ドラマでした。見所はやはり後半の金庫を襲撃してからの展開にあるんだろうけど、個人的にはバカンス全開!な前半部分も好き。ラストはちょっとキューブリックの「現金に体を張れ」を思い出したかな、こういう皮肉な終わり方は好きです。8点(2004-06-08 19:13:05)
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