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1. 痴人の愛(1967)
《ネタバレ》 谷崎潤一郎の永遠のテーマ・倒錯した純愛を、増村保造が鮮烈に描いたラヴ・ストーリー。若い娘を嫁に貰って従順な妻に育てようとゆー、男の妄想を実行する中年ってのが馬鹿っぽくて良い。その目論見は案の定失敗して、女は正反対の性格になってしまう。夫も含めた男三人と同じベッドに入って、夫の横で若い男と平然と乳繰り合うとゆー、奔放を超えた女の馬鹿っぽさも良い。要するに、この二人はお似合いなのです。いつしか二人の関係は苦痛という絆で結ばれるようになる。ラスト、「俺にはお前しかいないんだ」と言う小沢昭一に、安田道代(大楠道代)も「アタシにもあんたしかいないのよ」と返す。そしておもむろに始まる乗馬プレイ。これには「月光の囁き」のラストよりも感動してしまいました、8点献上。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-03 00:04:57)(良:2票)
2. 長距離ランナーの孤独
昔は人生をマラソンに例えたりしたもんです。長く苦しい道のり。一生懸命努力し完走することが大切である、みたいな。しかし果たしてそうなのか? 見知らぬ人間の作ったコースを、一生懸命走り続けなければならないのか。ただ「走らされてる」だけじゃないのか? 例え答えを見出せなくとも、立ち止まっても良いんじゃないか、ゴールしなくても良いんじゃないか。大切なのは自らの意志で全てを決めること。…とゆー映画らしいんですけど、イギリス労働者階級の閉塞感と、この主人公には納得しかねますけどね。そういうことで、4点献上。4点(2002-09-01 00:34:16)
3. チキ・チキ・バン・バン
私はだいぶ育ってから観てしまったので「メリー・ポピンズ」共々余りハマれなかった記憶があります。でも楽しくていいんじゃないでしょうか。タイトル(と言うか「チキ・チキ・バン・バン」という言葉)は結構有名なのに映画自体が今一マイナーなのは出演者のせいでしょうかねぇ。アメリカでの評価は知りませんが、ディック・ヴァン・ダイクもこちらではかなりマイナーな存在ですもんね。因みに後年「ラブバッグ」とかいう映画も作られましたけど、全然関係ありませんね。ということで、5点献上。5点(2002-04-13 14:17:57)
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