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1. ツレがうつになりまして。
よかったなあ。
タイトルがあまり好きではないので、それほど期待していなかったのですが、2時間ずっと泣き通しでした。こんなに泣いたのは久しぶり。
宮崎あおいって、やっぱりすごい女優だなあ、とあらためて感心させられました。うまいし、すごく魅力的です。
男なら誰でも「こんなお嫁さんがほしいなあ」と思うのでは?
堺雅人も、さすがです。
幹夫の会社の上司や部下、晴子の実家の両親なども、ちゃんと描かれていて、すべてがよかったですね。
「うつ病」の映画というよりも、ある「夫婦」の姿を描きながら「生きていく意味」を説いた物語といった感じ。
映像も美しく、カット割りも丁寧。バランスの良い作品だと思いました。[DVD(邦画)] 8点(2016-04-01 14:56:29)《改行有》
2. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 「自殺サークル」とか「紀子の食卓」には、監督のメッセージを観客に押し付けない懐の深さがあった。だから園監督と、見ている自分のとの共存が、映画の中に可能だった。
ところが本作での園監督は「オレは正しい。俺に従え」と一方的に主張してくる。その姿は村田そのもの。
そう。死ぬ間際になって「お父さんごめんなさい。もう悪いことはしません」と、急に弱々しい姿を見せるあの男だ。トラウマが彼を悪人にしたっていうのか?そんな設定にはうんざりだよ。
社本の反撃にはスカッとしたが、ラストはいただけない。何が「生きることは痛い」だよ。お前死んじゃったじゃないか。
したたかに生きろよ。すべて村田夫妻のしわざに見せかけて警察も世間もあざむいて「のうのうと」生き伸びろよ。生きるって、そういうことじゃないのか?
村田の妻が、次々に勝ち馬に乗っていく姿は、美しかった。女らしいってこういうことだもんね。
でも「痛みをともなって生きろ」とかいう監督の安っぽいメッセージの押し付けが全編を支配しているので、イヤーな気持ちになるんだよなあ。
あと「愛のむきだし」の満島ひかりみたいな「うまい」女優が、一人もいなかったのもしらける要因。
ただ、なんだかんだ言っても、内蔵グチャグチャの描写が単なるスプラッタになっていない、こういうリアルな映画は大好きなので、7点。[DVD(邦画)] 7点(2011-08-29 00:44:28)(良:2票) 《改行有》
3. 罪とか罰とか
同監督の「おいしい殺し方」に比べると、笑えるところが少ないし、悪趣味で下品なネタが多いのが、ちょっと気になりましたが、それでもケラリーノ独特のセンスが光るところも多く、全体的には楽しめました。成海璃子演じる主人公「円城寺アヤメ」のキャラに深みがあり、荒唐無稽なストーリーにリアリティを与えています。また、奥菜恵とケラリーノ演出の相性の良さは、「おいしい殺し方」同様、ここでも存分に楽しめます。一方、犬山イヌコの持ち味は、ちょっと死んでいた感じですね。ところで、麻生久美子のくだりは必要だったのでしょうか??[DVD(邦画)] 7点(2009-10-11 07:30:07)
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2 | 12 | 4.33% |
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3 | 9 | 3.25% |
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4 | 13 | 4.69% |
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5 | 18 | 6.50% |
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6 | 33 | 11.91% |
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7 | 42 | 15.16% |
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8 | 83 | 29.96% |
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9 | 33 | 11.91% |
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10 | 10 | 3.61% |
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