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1.  ツィゴイネルワイゼン 《ネタバレ》 先ず最初に言っておく。決して面白い映画でもないし、楽しい映画でもない。それでも8点付けたくなるだけの魅力がこの映画にはある。 冒頭の海辺、浜辺のシーンからただならぬ雰囲気がある。砂浜に寝そべる遺体を目にしても、何もないかの様にもろこしを食べている原田芳雄の不気味な演技、この映画は登場人物全てが何を考えてるか予測付かない不気味さを醸し出してる。突然の様に鰻を食べたいと言い放つ原田芳雄、不気味な音楽を背にして、琴を弾く女と二人の男、その他にも眼のゴミを唇で吸い取ろうとする女の不気味さ、そんな女を逆さまに担いで階段を登る男、作品全体に漂う不気味さ、ラスト、亡くなった奥さんの女の子に骨をください。命をくださいみたいなことを言われるシーンも怖い。人間の欲望、絶望感を説明台詞ではなく、映像で見せる凄さ、昨今の邦画にはない映画的文法に優れた何とも怖い怖い作品だ。[映画館(邦画)] 8点(2023-12-01 19:14:28)《改行有》

2.  妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ 《ネタバレ》 山田洋次監督による家族はつらいよシリーズ3作目は夫婦の離婚危機、1作目に戻った雰囲気を感じる作風になっている。1作目でも見せた寅さんを思わせる場面が散りばめられていて、山田洋次監督からの寅さんファンに対する思いを描こうとしてる。例えば、泥棒騒ぎの後の会話、奥さんを責める亭主、馬鹿な亭主の妹がお兄ちゃんと呼ぶシーンの寅さんと妹さくらのやり取りみたいな感じや、柴又での蒼井優と妻夫木聡の二人の場面、柴又を舞台に持って来る辺り、寅さんファンなら思わず笑ってしまうシーンがあるので前作より楽しく見ることが出来ました。それとは別に今回の作品を見て、山田洋次監督が小津監督だけでなく、成瀬巳喜男監督を意識している。オマージュの様な場面もあって、山田洋次監督が成瀬巳喜男監督を尊敬しているのがよく解ります。西村まさ彦が家出した奥さんを迎えに行く場面の描写、あれは明らかに成瀬巳喜男監督の稲妻という映画を意識しており、好きなんだということが分かります。それにしても毎度ながら特上の鰻を注文して食べる家族達を見て、こんな家族の仲間に入りたいと思わずにはいらなくなります。最後にもう少しだけ!山田洋次監督、80歳を超えてもまだまだ積極的な映画作りには毎度ながら頭が下がります。これからもまだまだ沢山の映画、それも笑える喜劇を作り続けて下さい。いつまでも長生きしてください。[映画館(邦画)] 8点(2018-05-25 19:20:08)(良:2票)

3.  つむじ風 《ネタバレ》 山田洋次監督以外での渥美清を見る。監督は文芸映画を上手く撮る中村登監督。何だか初めのうちはこの組み合わせってどうなのかな?て思ったけどやはり渥美清は面白い。渥美清がまんま寅さんみたいで面白い。桂小金治とのやりとりは本職の落語家を喰う程、渥美清は本当に喋るだけで落語家に匹敵するほど面白い。この映画は失業者に対して、けして暗く描いてない。寧ろ馬鹿馬鹿しさ満載で失業者に対する希望みたいな感じを前面に押し出して描いてる。この映画が描いてるのは仕事が無く、仕事を失って、絶望的になる人に対しても何とかなるさ!みたいな前向きな感じで描いてるので、普段仕事で忙しくて疲れてる私の様な人も見てるだけで嫌な気分がどこか遠くへ消えてしまいそうになる。またとにかく出てくる俳優の顔ぶれだけでも凄い。渥美清以外でも伴淳三郎に伊藤雄之助と個性派勢揃い。女優に目を向けると若き加賀まりこの可愛いさに目を奪われる。そんな中にあって渥美清の面白さは最高だ!渥美清を見るだけで普段の疲れが消える。こんな俳優はそうはいません。どんな監督と組んでも面白い渥美清は日本映画最高の名喜劇役者だと改めて思うと同時にこんな面白い人を失った日本映画界の損失の大きさを感じずにはいられない。はっきり言って傑作、名作とは言い難い程、滅茶苦茶な映画だけど渥美清が好きな人、寅さんが好きな人なら間違いなく楽しめる筈です。 [DVD(邦画)] 8点(2014-03-05 20:35:49)(良:1票) 《改行有》

4.  ツーリスト 《ネタバレ》 ん?評判悪いなあ!でも、私はこの映画、確かに荒を探せば幾らでも出てくるけど、それよりもまずは美しいベニスの街並み、タイトルにあるように観光旅行にでも行ったような気分を味わうことは出来たし、それに最近流行りのCGだけらけの映画よりはずっと良い。昔のハリウッド映画のような味わいを感じさせる映画作り、ストーリーよりも雰囲気を味わう映画として観れば楽しめるし、それに二枚目と美女との絡み、絡みと言っても舌を絡めるというようなけして、嫌らしい絡みではなく、まあ、そういうシーンもあることはあるが、そんなことよりもジョニー・デップが犯罪に巻き込まれる。しかも、アンジェリーナ・ジョリーの美女に人違いされ、気に入られ、殺し屋に殺されそうになりながらと、とにかく二枚目と美女の二人が美しいベニスで犯罪に巻き込まれる。それを観て楽しむ。それで良いんじゃないか?美女が犯罪に関わる。絡んでくるというのはやはり観ていて楽しいものがある。ジョニー・デップはやはり二枚目であることが男からしても解るし、かっこ良い。殺し屋に狙われて、パジャマ姿でも何故か絵になる。ところで列車で出会った男を好きになるという癖を持つというアンジェリーナ・ジョリー演じる女、男からしたらそんな女に一度ぐらいは会ってみたいものである。但し、これも相手がジョニー・デップだからであって、そこらにいる普通の男ではこうはならないと思う。勿論、私なんぞ相手にされっこない。でも、その分、犯罪に巻き込まれないで済むというのは助かる。そう考えると二枚目は辛いなあ!いやあ、二枚目でなくて私は良かった。良かったと何だかそんな気持ちにさせられる映画でもあるという意味でも以外と楽しむことも出来た。この映画は二枚目じゃない私のような男にとっては救いの映画であると勝手に解釈しつつ、この映画についての感想を終えたいと思います。[映画館(字幕)] 7点(2011-03-08 22:03:20)(笑:1票) (良:1票)

5.  釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束 《ネタバレ》 時々、ふとしたことから急に見たくなる映画がある。例えば「寅さんシリーズ」がその代表である。同じようにこの「釣りバカシリーズ」もそんな代表であり、偉大なるマンネリ、寅さん同様、それがこのシリーズに似合う言葉であるように私は思う。そんな中で一度、劇場で見てはいるけれどまた見ようかとこの作品を選んできたのは、はっきり言って檀れい目当て!ビールのCMでの檀れいをちょくちょく見てるうちに檀れいの出ていたのはこれだと思って借りてきた。前置きはここらでこの作品、どことなく寅さんを感じさせる。男はつらいよの後半の中では個人的にナンバーワンの傑作、同じ岡山が舞台の「口笛を吹く寅次郎」を思わせるのは会長に就任したスーさんが家出して、岡山でお寺にお世話になりながらお経を読んで生活したり、鐘を鳴らしたりと何だかこの作品は寅さんシリーズにオマージュを捧げているように感じられるのだ。浜ちゃんとスーさんとの絡みという意味では後期の作品の中では面白く観ることも出来る。主演の二人の名コンビは勿論、今作では脇を固める俳優陣、課長から次長になった佐々木前課長の姿が今、見返しみると既にこの頃からえらくやせ細っていることに気付く。そして、僅かちょっとの出番なのに凄いインパクトを植え付ける小沢昭一、岡山てことで星由里子に高島政伸と何だか見ている間、ずっとNHKの朝ドラ史上私の中で最高傑作「あぐり」を思わずにはいられず、色んな見での楽しみを感じさせるシリーズの記念すべき20周年目となる作品です。[DVD(邦画)] 7点(2011-01-29 19:34:18)(良:1票)

6.  津軽じょんがら節 津軽の風の音、景色から伝わってくる北国の匂い、そこには常に厳しい生活というものを覚えずにはいられなくなるほどこの映画の雰囲気もどこか厳しさというものを感じさせる。斎藤耕一監督作品には常に冬の香りを感じる。何かに対して怯えるような少女がここでもまた登場するように少女の眼から見た大人社会に対する眼差しの向こうに別の世界があるように、この映画の中で語られる少ない台詞、無駄な台詞をなるべく使わずに映像だけで語るということに関してこの監督のセンスには毎度ながら感心させられる。一方で今作に関しては物語としての面白さがあまりないのが難点である。そういう意味で同じような雰囲気を感じさせる映像の「約束」や「旅の重さ」に比べると低い点数を付けなくてはならないが、日本の景色、美しい音と匂いを映画で感じてみたいと思う人は一度は見て損のない映画でもある。但し、大作志向の方にはお薦めできない映画ですので、そういう方は見ない方が良いかもしれません。[DVD(邦画)] 6点(2010-11-23 22:23:13)

7.  月の輝く夜に 《ネタバレ》 なるほどね。それは確かに弟の方に惹かれる気持ちが何となくだけど解る気がしてしまうほど兄貴のアホ、マヌケぶりがある意味微笑ましくもあり、情けなくもありと色んな意味でこの映画に出てくる人達はどこか憎めない。結婚したい相手にプロポーズする場面で大事な指輪さえ忘れるわ、挙句の果てには弟に女を持っていかれるわでどうしようもないバカ兄貴!話としては都合の良すぎる展開も全て許せてしまうのは雰囲気が良いのと、絵が美しいのと音楽も美しく、都会の町並みの風景やら空に浮かぶ大きな月、それを見て吠える犬、一度に五匹もの犬を連れて歩くおじいちゃんも微笑ましかったりとそういうものもこの映画を単なるラブコメディではない、大人のドラマとして見せるだけのものを感じさせる上手さを感じることが出来た。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 21:18:51)

8.  月夜の願い/新難兄難弟 《ネタバレ》 相変わらずタイトルだけ見ると何とも甘さの残る映画のようだけど、監督が「ラヴソング」と同じだけあって、上手い。話的には確かに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ぽいけど、私は断然、こっちのが好きです。父と子、それも息子にとっての父親とは何か?てことを深く考えさせられる。父から見る息子と息子から見る父親、それぞれ違う一面をこの映画では笑いを交えて楽しく、時にはほろっとさせてくれる画き方がされていて、あの若き頃の父親に対してローラのどこに惚れたの?という問いに対するやりとり、「胸が大きい所に惚れた」って、いやはや、なんて男らしくて、解り易い。単純で良い。まるで男の本心をずばりと言われているようである意味、心が痛む。レオン・カーファイが子供達に「一人は皆の為に、皆は一人の為に」と問うのを聞いていて、それを見て馬鹿にしたように笑うトニー・レオンも面白い。美しき女性相手に発する眼からのビームなんて普通有り得ないけれど、実際に有り得ないことを見せてくれるのもこれまた映画としての面白さ、良さであったりする訳で、過去の世界から現実の世界へと戻ってきた息子がベッドで横たわる年老いた両親と抱き合うシーン、それを病室の外で見て泣いている医者、最高です。この映画は父と息子の関係は親子であって、それ以上に友達であるような存在だというのを思い出させてくれるそんな映画です。[ビデオ(邦画)] 8点(2010-06-05 10:47:41)(良:2票)

9.  釣りバカ日誌スペシャル 《ネタバレ》 このシリーズの中で特殊な感じのするのがこの作品で、スペシャルとあるように今作は1作目から「釣りバカ日誌」を見ている人達にとってはみち子さんと言えば石田えりと名前が挙がること間違い無しであろう!それはおいちゃんと言えば森川信、もっと言えばさくらと言えば倍賞千恵子であるというのと同じぐらいの、つまり「男はつらいよ」で言うところのそういう存在であった石田えりのみちこさんの最後の作品である。浅田美代子も悪くはないし、結構、好きではあるが、最初から浅田美代子ならば何の問題もないのだが、やはりみち子さんは石田えりなのでる。これは仕方のないことなのである。そんな石田えりのみち子さんが浜ちゃんが小諸へ出張に出かけている時にやって来たすーさんを家に泊めたことが原因でみち子さんは実家に戻ることになるという話である。みち子さんに対して初めて疑いの眼を持ち、信用しなかった浜ちゃんがみち子さんのいる実家へと行く流れの中でのすーさんとの会社内でのやりとりがいつも以上に可笑しさと何か言葉では言い表せない二人の関係を物語っているようでもあり、色んな意味でこの作品には他の作品には無い何かがあるようにも思えるのだ。監督も森崎東と、喜劇を撮らせたら他の作品を撮った監督さんよりも上手い。田中邦衛の自転車屋さんのご主人の面白さも一役買っていることを言わずにはいられない。とにかくこのシリーズの中でも喜劇としての面白さとまた浜ちゃんとみち子さんとの関係が、本当に愛情で結ばれていたことを語っている作品でもある。森崎東監督に出来ることなら、このシリーズ、これ以降も続けて撮って欲しかった。そうすればもっと面白い作品が沢山、出来ていたんじゃないかと思わずにはいられない。[映画館(邦画)] 8点(2010-01-03 23:24:51)

10.  釣りバカ日誌20 ファイナル 松竹映画において、昭和の人気シリーズと言えば「男はつらいよ」であるように平成の人気シリーズと言えばこの「釣りバカ日誌」シリーズである。普段、映画館になど行きそうにもないお歳よりまでもがこの映画を楽しみに映画館に足を運ぶ。それは何故か?「釣りバカ日誌」このシリーズにはこういうご時世だからこそ見て笑って、嫌なことなど全て忘れようではないかというものが見える。だからこそこのシリーズはここまで長きに渡って撮られてきたのではないだろうか!私もこのシリーズ、毎回映画館で見てはいるけれど、寅さんシリーズ同様、初期の頃の方が好きだし、楽しめた。それでも何故だろう?必ず劇場で観ようと決めて映画館で見て来たのは、それはやはりこのシリーズが好きだからである。どんなに出来は良くなくてもどこの誰だかも知らない人達と同じように映画館の中で笑い、みんな、私と同じでこのシリーズが好きなんだなあ!て思うとそれだけでも何だか嬉しくてたまらない。遂にこのシリーズも今回をもって完結か!て思うと見終わった後に寂しさを覚えてならなかった。映画が終わって最後にこの作品に出演したみんなが出てきて握手したり、抱き合っているのを見て、良いなあ!て思った。西田敏行の浜ちゃんと三國連太郎のすーさん、このコンビは最高です。本当に今までありがとう!そして、お疲れ様でした。作品としての面白さや他にも不満も多い。出来ることなら最後ぐらいは石田えりの初代みちこさんや初期の頃に出ていた鈴木建設の社員でもあった戸川純や山瀬まみの姿も見たかったなあ!いずれにせよ、寅さんシリーズが終わり、釣りバカシリーズも終わり、松竹映画のドル箱シリーズが共に完結してしまって、これからの松竹、いや、日本映画界はどうなるのかなあ?これで「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」しか観ない人達が劇場から遠ざかるなんてことのないよう頑張って欲しい。三國連太郎の年齢のことを考えるとこれ以上続けて行くのはしんどいだろうけど、三國連太郎には渥美清、森繁久彌といった昭和を代表する名優二人が居ない今、二人の分まで長生きして欲しい。心からそう思う。いつまでも長生きして下さい。[映画館(邦画)] 6点(2009-12-30 23:42:48)(良:1票)

11.  釣りバカ日誌2 ちょっと谷啓さんの死去から随分と日が経つ中で、また観たくなってきたから借りてきた。一度は映画館で1作目から最後の作品まで全部観てます。久しぶりに観るけど、やはりこのシリーズは初期の頃の方が面白い。西田敏行と三國連太郎のコンビはやはり良い。このシリーズに対してはあれ?何で前作で高松に戻ったはずの浜ちゃんとみちこさんがまた東京にいるの?なんて突っ込みは無しにして、もう余計なことは一切抜きに楽しみたい。ここからの「釣りバカ」シリーズはいわば寅さんと一緒です。必ずマドンナ的存在の女性が出てくるというのは明らかに寅さんファンを意識しているように思う。浜ちゃんとすーさんがそんな美しいマドンナとどう話の中で絡んでいくか?を楽しむ。マドンナには原田三枝子、自分としては渥美清こと寅さんが元気なうちに原田三枝子のマドンナの寅さんも見たかったという不満をこの寅さんシリーズ同様にマンネリ化していようが、中にはつまらないものが幾つかあろうがそれでもシリーズ全体を通して見てしまうほどのファンとしては見せてくれていて嬉しかったりもする訳で、他にも谷啓演じる佐々木課長もまだこの時は元気だし、勿論、石田えりのみちこさんも素敵です。とにかくシリーズの第2作目こそがこの後のこのシリーズの原点みたいな感じが致します。 (訂正:2010年10月24日)[DVD(邦画)] 7点(2009-12-22 23:44:26)

12.  釣りバカ日誌 記念すべき「釣りバカ日誌」シリーズの第1作!みんな、みんな若くて今以上にとても元気です。西田敏行と三國連太郎の素晴らしきコンビはここから出発!石田えりのみちこさんもとても可愛い。この作品については色々と文句言うよりも面白ければ全て良しとしよう!余計なことなど考えずに楽しむ。それがこの作品の正しい見方であると思います。[映画館(邦画)] 8点(2009-12-22 23:35:14)

13.  月はどっちに出ている 《ネタバレ》 日本映画がよく描く。描こうとする主題の一つとして在日問題、朝鮮人と日本人の葛藤というものがあるが、どうしても日本人が描こうとすると日本人よりになり、朝鮮人は悪者である。弱者であると偏った感じのものになりがちである。ところがこの映画は日本人も朝鮮人もその他フィリピン人もイラン人も皆、同じ生き物である。強者も弱者もない。監督の崔洋一監督自身が朝鮮民主人民共和国出身の監督であるということがこの映画を興味深いものにしている。知人の結婚式で韓国人と一緒になると日本と韓国両方の国歌を歌う時に苦労する司会者、そういう心の葛藤をストレートに力強く描いており、またこの映画に出てくる人達は皆、思っている事を包み隠さず相手に対して遠慮なしにぶつけ合うことで相手も遠慮なく付き合う。劇中に何度となく出てくる「俺は朝鮮人が嫌いだ」という台詞に対する応えもそれを正面から受け止めて遠慮なしに返してくる。互いが互い同士、本音でぶつかる。これこそ人間本来のあるべき姿であると私は思う。差別されようが俺達(私達)は何も恥ずかしがることはない。この映画には生温いだけのものではない力強さがある。前を向いて行きようという力強いメッセージ、それをユーモラスに描いた映画として私は評価したい。そして、この映画のタイトルにもある「月」夜の東京タワー、空に大きく、丸く映し出される「月」なんだろう?上手く言えないのだが、私は夜の街に見える真ん丸い月が大好きだ![ビデオ(邦画)] 8点(2009-08-14 21:38:38)

14.  鶴八鶴次郎(1938) 《ネタバレ》 録画したままで見れていない成瀬映画が幾つもある。そんな中でようやく見た。長谷川一夫と山田五十鈴の二人が互いに惹かれあいながらも芸のことについての食い違いから喧嘩してばかりいる。成瀬映画によく出てくる喧嘩のシーン、今回もこの二人の喧嘩の迫力の凄いことといったらない。それでいて、いつまでも尾を引かないのは二人が本当に相手を信頼し、愛しているからこそ伝わる喧嘩、コミカルな雰囲気が何とも楽しい。成瀬巳喜男監督らしいメロドラマの中に張りつめた緊張感もあって見応え十分の映画になっている。山田五十鈴の三味線のシーン、あの時の目線、隣でじっと構える長谷川一夫、こういう緊張感のある構図をさりげなく描くことの出来る成瀬巳喜男監督はやはり素晴らしい監督であると改めて思った次第でございます。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-04-06 21:44:32)《改行有》

15.  綴方教室 《ネタバレ》 「綴方」とは今で言う作文の事を言うのですね。初めて知りました。この映画の高峰秀子を少しは見習いたい。「綴方」=作文など自分がガキだった頃、まともに書いた覚えはない。いつも適当に書いていては先生に叱られていたような気がします。高峰秀子演じるこの映画の原作者豊田正子の少女の眼から見た戦争の跡地、面影、高峰秀子の少女のあの眼からは本物の少女らしい眼を感じると共に早くも天才子役としての、また、後の日本を代表する名女優への未来を予感させる凄さが見られる。作文を発表する場面や弟と遊ぶ場面もいずれもこれが子供だというものを演技とは思えない演技ぶりで見せてるところが本当に凄さを感じる。そしてこの映画、最初と最後に、子供達が暫しも休まず槌打つ響き♪て「村の鍛冶屋」を疑いながら子供達が歩く場面があるけど高峰秀子でこの曲を聞くと私にとっては生まれて初めて高峰秀子という女優を見た「二十四の瞳」を思わずにはいられない。まあ、なんだかんだとにかく高峰秀子が見せる演技を超えてるような初々しさ、小津映画でも見てるような何かほっとするそんな作品になっていて心が温かくなりました。 天才子役は大成しないは高峰秀子には当てはまらない。例外ではないでしょうか? [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-23 18:52:23)(良:1票) 《改行有》

16.  妻の心 成瀬映画の中で三船敏郎が見られる。滅多にない光景である。そんな三船敏郎の黒澤映画では見られない別の魅力がここでも観られるだけで嬉しかったりもする。しかも、三船敏郎だけでなく千秋実の姿まで観られて、それに成瀬映画の常連加東大介とまるで「七人の侍」でも観ているような感覚にもなり、そういう意味でも貴重であり、嬉しい。話としては相変わらず成瀬映画らしくて、男の駄目ぷりと女の強さが描かれている。主演の高峰秀子に関しては文句なしです。妻の気持ち、心の病、苦しみの中で女としての葛藤をけして、大げさに演じることなく見せる上手さ、高峰秀子あればこそ成瀬監督の持ち味が発揮され、その反対のことも言えるのである。女優陣に関してもう一人、暗くなりがちな中で笑顔が魅力的杉葉子もこれまた良い。成瀬映画としてはドロドロした凄みというもの、メロドラマとしての凄さもあまり感じられないし、物凄い傑作でもないものの、相変わらず映し出される風景の美しさには眼を奪われそうになるぐらいの良き日本の姿がこの作品にも見られる。そういう美しさを見るたげでも見る価値十分である。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-09-13 14:29:50)

17.  妻として女として 《ネタバレ》 凄いねえ!女の恐ろしさと男の駄目さ加減がここまで徹底して描かれているのがまずは何よりも凄い。そして、その凄さを表現して見せているのは二人の女優、高峰秀子と淡島千景、更にそんな二人の間でただただウロウロしているだけの駄目亭主ぶりの森雅之、妾である高峰秀子と正妻淡島千景の女同士の凄まじいバトルの間で何一つとして出来ずにいる森雅之の駄目ぷりが素晴らしい。こういう駄目男、そして、常に何かに対してイライラしている男のだらしなさを演技させるとより凄さを発揮するその名演技ぶり、成瀬監督らしい女の強さと弱さ、男のだらしなさを描く中で高峰秀子と飯田蝶子のやりとりの可笑しさが単なるドロドロした作品でない面白さを見せてくれている。この映画、高峰秀子の友達が皆、誰かしら男がいて愛人であるというのも面白い。また、水野久美の女スパイもこれまた似合いすぎだし、キャスティングの妙とでも言っていい面白さというものがある。星由里子の可愛さも印象に残るし、そんな星由里子が二人の女、高峰秀子と淡島千景に向って吐く捨て台詞における強烈なまでのパンチ、家を出た二人、弟と最後、映画でも観に行こうかと去っていく終わり方も成瀬監督ぽい。あの二人が観に行った?本当は観に行かなかったのかもしれない?が何の映画を観に行ったのか気になる。観る者に対し想像させる力をここで教えてくれているような感じがするのもこの映画の良いところではないだろうか!それにしても浮気は金がかかるけど本気は金がかからないなんて台詞が出てくるのを聞いたりすると、そういうものかな?と考えたくもなるし、これを観たら恐ろしくて私など浮気なんて絶対に出来なくなる。そういう色んなことも真剣に考えさせる力の持った作品だと思いました。現在、きちんとした奥さんがいるにも関わらず別の女と浮気中のあなた!若しくはこれから浮気しようなどと本気で思っているあなた!そういう方にこそ見せて女の恐ろしさを教えてやりたいと監督がまるで言っているようでもあり、いやはや、本当に怖い。怖い。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-07-21 14:38:10)

18.  妻という名の女たち 《ネタバレ》 おっと、これまたにじばぶさん、お先に失礼!て何だか川島雄三監督の傑作「幕末太陽傅」の中のおそめと金造みたいだな?あっ!おそめといあ、左幸子、ここでも凄いです。この女優の演技力は日本映画の歴史において女優の中では群を抜いてます。また、こういう役柄、きちんとした奥さんがいる相手に対して惚れる女、愛人役、そして、娼婦の役、水商売役を演じると更に凄みを感じるから本当に恐ろしい女優さんだ!司葉子というこんなにもお美しい奥さんがいるのもご存知の男の所にやってきてはその演技の上手さがとにかく凄いので、見ていても相手の男、今作で言えば徹底的に駄目男、どうしようもなく優柔不断で歯がゆい小泉博の駄目男ぶりが余計に目立つ。そんな駄目な男を亭主に持つのがあの司葉子、日本で一番スーツ姿にスカートと腕時計の似合う女、司葉子でこの何ともドロドロして冷え切っている夫婦の関係、どこにでもありそうなそんな内容の中におけるこの司葉子のあの細い腕と手首に巻かれてる腕時計、あぁぁぁ、あの腕時計になりたい!もう、話よりも司葉子の美しさ、顔からあの首筋、うなじから腕、足ともう、何だかこう書いてると私はタダのドスケベ親父にしか思えないのだが、本当に司葉子、何かもが本当にお美しい。美しすぎる。そんな司葉子という奥さんがいながら左幸子と浮気する小泉博めっ!裁判所が向こう(亭主)の方を持つなら俺が代わって制裁してやるって「夕焼け小焼け」の寅さんかよ!おっと、何だか話がそれてしまってるなあ!見ていて小泉博に腹が立つわでイライラも最高潮に達している所であの左幸子と司葉子の二人ですよ。二人揃ってこの駄目男小泉博を捨て、去っていく。やったあ!良いぞ!それまでのイライラがここで一気に解消された。しかし、けして、楽しいとも思えないし、こんな駄目男、男から見てもどうしようもなく思えて仕方なく、あの二人の女優のお陰で最後まで見れたものの、そうじゃなきゃ途中で見るの止めてたと断言出来る。それにしても司葉子、やはり良いなあ!一度で良いから「わたくし、うちなんていりません。主人が欲しいんです。」なんて言われてみたい。どう?私で良ければいつでもお供致しまっせ![CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-09 21:07:06)(笑:1票)

19.  月形半平太(1956) 出た!モテモテ男の本領発揮の長谷川一夫!本当にモテモテです。観ていて羨ましい限りです。山本富士子にあれだけ思われりゃあ、幸せだろうなあ!また、この作品、もう一人、木暮実千代の色っぽいことといったらない。日本で一番、和服の似合う女優、木暮実千代の色気に吸い込まれそうになります。一方で長谷川一夫の他に出てくる男優陣に眼を向けると市川雷蔵の使い方が勿体無い気がする。長谷川一夫ファン向けの作品だなあ!とこれは観ていてそう思った。長谷川一夫に気を使いすぎてるような気がして、もっと他の俳優陣も上手く使いこなして欲しいと言う不満が残る。それでもけして、つまらなくはない。女優陣の美しさを観るにはもってこいの作品なのかもしれない。それにしても長谷川一夫、モテすぎだ![CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-03 14:34:18)

20.  妻は告白する 《ネタバレ》 これは凄い!何という深い愛だ!愛する者のためにならどんな罪になろうが、自分の夫までも殺す。人間の本質をここまで徹底して追及して見せるその凄さ、凄まじい演出!そして、この映画、ただでさえ、二つ年上の未亡人と愛人という設定にぞくぞくっとするのに、そこへ来て若尾文子だもん!私の最も好きな日本の女優である若尾文子様!ずるいぞ!増村保造監督!何もしなくても美しい若尾文子をこうも美しくも怪しげなどこまでが本当でどこまでが嘘なのか?全く先の読めない人物として描く。裁判のシーンにおいても凄まじい。女のフェロモン全開の若尾文子をロープで縛ってみせたりと、何ということだ!もう、見ていて勘弁してくれーーー!あぁぁぁぁ~あのザイルになりてえ~~~!若尾文子様!あぁぁぁぁぁ~!駄目だ!もう、この映画の凄さは言葉では上手く説明出来ない。若尾文子演じる未亡人滝川彩子が川口浩演じる幸田修に上目使いで「本当に私が愛しているのはあなたなのよ」と迫るシーン、そんな若尾文子(滝川彩子)が雨の中、びしょ濡れになりながら川口浩(幸田修)の会社にまでやってくるあの凄まじさには本当に恐いものを感じせずにはいられなかった。とにかく本当に恐ろしい映画です。若尾文子が本当に凄い。若尾文子の最高傑作は間違いなくこれだ![DVD(邦画)] 10点(2007-07-22 07:26:21)(良:2票)

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