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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 椿なきシニョーラ 《ネタバレ》 まだ見ぬミケランジェロ・アントニオーニの作品を見る機会に恵まれ、ただそれだけで嬉しい。 後のアントニオーニ色はあまり出ておらず大して面白くはないが、主演のルチア・ボゼーがとにかく美しいので救われた。 若くて美しい無敵な女優に忍び寄る賞味期限切れという現実。 権力や金のある男たちに良いように利用される悔しさ。 それらを容赦なく的確に描く終盤は、アントニオーニの魅力が出ていたように感じた。[インターネット(字幕)] 6点(2024-08-25 14:02:52)《改行有》 2. 翼よ!あれが巴里の灯だ 《ネタバレ》 飛行士は眠たいだの、ガソリンタンクを切り替え間違えただの、とにかくダメ。 それより、この偉大な単葉機を造ったエンジニアが凄い![CS・衛星(字幕)] 6点(2021-01-23 12:15:40)《改行有》 3. 鶴は翔んでゆく 戦争映画は見飽きた感があって、これもありきたりなストーリーなのだが、その描く世界観は実に真面目である。 その戦争悲劇に対する真摯な描き方に対しては、敬意を表したい。[ビデオ(字幕)] 5点(2010-11-21 23:05:29)(笑:1票) 《改行有》 4. 妻(1953) 《ネタバレ》 成瀬映画に上原謙との取り合わせ。 これだけでもう、ハズレなんかあり得ません。 上原謙のダメ男ぶりも観ていて気分が良くなるくらいハマっています。 しかしまぁ、 高峰三枝子が・・・ 元々、あまり好きな女優さんではないのですが、その嫌なイメージを増幅させる役を演じています。 煎餅をボリボリ、お茶でうがい。 こりゃ、夫としてはたまりません。 上原謙のごとく、観ている私までイライラしてきました。 ここまでイラつく「妻」を演じた高峰三枝子は、ある意味凄い。 彼女の演技の成せるワザなのか? それとも単なる地か? いずれにしてもウザ過ぎます! しかし、本作を観ていて少しシックリこなかった部分がありました。 それは上原謙が浮気をして、結局、浮気相手の女性にフラれてしまう部分です。 これがどうも唐突ですし、理由が良く解りません。 なんか強引に、「元のサヤに戻る夫婦」という成瀬映画のパターンに持っていった様な気がします。 これが強引すぎて、どうも最後はシックリとこなかったのです。 上原謙をはじめ、雰囲気は非常に“成瀬していて”で良いのですが、このストーリー展開の無理が気になりました。 それでも十分楽しめるところは、さすが成瀬監督ですね![CS・衛星(邦画)] 7点(2008-03-21 21:10:11)《改行有》 5. 妻の心 最近、映画館で着々と成瀬巳喜男作品を観ている。 今回は『妻の心』。 前回観た『鰯雲』よりはいい出来。 高峰秀子、小林桂樹、三船敏郎ら、出演陣がとても良い。 終盤の持っていき方も、まさに“成瀬流”。 夫婦というもののあり様と因縁を、作品を通して、観る者にとても分かりやすく訴えかけてくる。 川島雄三監督にも似た“庶民の息吹が聞こえてくる様な”風景描写は相変わらずお見事。 その時代時代の街風景を、これほど丁寧に、そしてリアルにフィルムに焼き付けた監督はいただろうか。 その点においても、成瀬監督は傑出している。 次回も映画館で鑑賞予定の成瀬巳喜男監督作品、『あらくれ』を観るのが楽しみだなぁ~![映画館(邦画)] 7点(2007-11-17 20:02:42)《改行有》
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