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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 鉄格子の彼方 ようやく港に入ることができ船も見つけたというのに、船には乗らず女性の元へ戻っていく、それが恋なのか。ルネ・クレマン、ジャン・ギャバンだけど舞台は敗戦の傷跡が残るイタリア、貧しさが漂う暮らしの中に弱い者同士助け合う一面を感じた。[DVD(字幕)] 6点(2014-12-30 19:42:47) 2. 田園交響楽(1946) 文豪アンドレ・ジッド(私たち年代にはジイドの方がなじみ深い)の代表作のひとつ田園交響楽。ベートーヴェンの音楽が出てこないのでタイトルに偽りありの感もするが、さすがにカンヌの大賞受賞作、すばらしい作品だ。盲目の孤児に対する牧師の慈悲深い愛と言いたいところだが、目が見えるようになったから幸せになるとは限らないわけか。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-18 16:53:42) 3. 天国への階段 日本の三途の川があちらでは天国への階段、しかもそれがエスカレーターというのにはびっくり。ラブストーリーとして特筆すべきものはないが、撮影技術は相当なもの。地上と天国を色分けしているのだが、同じ連合国側の英国と米国の色分けは・・・。愛はその色分けを超えるという訳か。[DVD(字幕)] 7点(2014-10-04 12:35:05) 4. デデという娼婦 シモーヌ・シニョレが目当てで鑑賞、若い頃の彼女は陰影のある独特の美しさを持つ。映画は暗く重苦しい雰囲気のなかに進んでいき、なかなかすっきりしない。相手役の男性フランチェスコがもう少し魅力的なら良いのだが・・・。[DVD(字幕)] 5点(2013-09-14 06:20:57) 5. 天井桟敷の人々 だいぶん前にDVDを買ったのだけど、見るのを途中で止めていた映画。今回ようやく最後まで見た。中断していた理由は、主役女性が好きでなかったこと。映画の中では、美しいと何人もの男から言い寄られるが、私から見れば年配のおばさん、美人という概念は千差万別だからとかく言えないが、もっと若い女性が演ずるべきではないだろうか。ま、それは置いといて、パントマイムはすばらしい。前半のスリの濡れ衣シーンでの演技は拍手喝采もの。ところでまったくの余談なのだが、映画の中で使われていた曲は挿入曲としてスタッフ・キャストに書き込むことができ、皆に紹介できる。映画の中で使われていた劇(いわゆる劇中劇)も、挿入曲と同様に紹介できないものだろうか。誰々原作の何々と原作者で書いても、本来の映画の原作と間違えてしまう恐れがあるし・・・。[DVD(字幕)] 6点(2013-05-21 21:20:26) 6. 天国は待ってくれる(1943) 《ネタバレ》 女性遍歴の多いヘンリーを、天国と地獄のどちらへ送るべきか迷った閻魔大王が、直接本人に会って話を聞くという設定がすばらしい。愛の物語をこういう形で映画にするなど通常の感覚では思いもつかないことだと思う。 最初私は、このヘンリーという男がどうしても好きになれなかった。駆け落ちしてまで手に入れた美しきマーサをどうして裏切るのか。10年経ってマーサも愛想がつき実家へ、しかしそれでも再びマーサの元へ行き2度目の駆け落ち・・・・。愛すべきは彼の祖父の存在、「一度わしも駆け落ちしてみたかった」と粋な計らい、何ともほほえましい。 息子ジャックとペギーの一件からマーサとヘンリーの結婚25周年にかけ、ふたりの愛は次第に深まっていく。しかしそのとき踊るダンスが最後の別れになるとは・・・。 初めは「何だこの映画は」で見始めた私であったが、どんどんと映画に引き込まれていき、最後は私も閻魔様ではないが、彼をマーサや祖父の待つ天国へと送り届けたくなった。 噛めば噛むほど味の出てくる映画ではないかと今は思っている。 ところで閻魔大王の元に来た主人公と成人したヘンリーは同じ配役だったとは。まんまと騙されてしまった。[DVD(字幕)] 8点(2011-06-05 10:46:39)《改行有》
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