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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 天使のたまご(1985) たぶん私の観てきたアニメーション映画の中では断トツに退屈な作品。僅か1時間10分程度の中編にも関わらず、余りの眠たさに我慢できず、途中で一回休んでしまった程の実力。話自体がワケ解らなくても、絵や美術で圧倒してくれるなら眠気も吹き飛びますが、終始薄暗い映像では何が描かれているのかさえ判りません。また、ほとんど動きの無いワンカットが異様に長くて、まるで紙芝居。陰気な音楽も映像に輪をかけて睡眠中枢を刺激してくる。押井守はアニメ界のテオ・アンゲロプロスを目指してたのか? 不眠症でお悩みの方にだけ、自信を持ってお薦めします、1点献上。[CS・衛星(字幕)] 1点(2005-10-18 00:01:05) 2. デッドゾーン デビッド・クローネンバーグ監督作の、クリストファー・ウォーケン主演作の、そしてスティーブン・キング映画化作の、未だ最高傑作(と確信している)。事故が元で触れた人間の未来を予知できるようになってしまった男の苦悩と孤独。そして偶然予知してしまった、ある人物がもたらす恐怖の未来に単身立ち向かう。クローネンバーグが得意の内臓的な美術や派手な特撮を一切廃し、哀しい男を主人公に緊迫感のあるサスペンス・ドラマに仕上げています。「ギフト」や「アンブレイカブル」「フェノミナン」は、これに比べると「裸のランチ」ならぬお子様ランチ。ということで、7点献上。7点(2002-02-07 21:07:47) 3. 帝都物語 正に嶋田久作がいなければ完成されなかったであろう映画。邦画的大作として期待を裏切らないくだらない作りになっていますが、霊的防衛都市という設定や東京の旧跡との関わり、また、印をきるシーンとか当時は結構好きでした(因みに原作未読です)。友人に薦めて酷評されたことを憶えています(その友人とは面白がるポイントが決定的に違った…)。ま、映画としてはこのくらい、5点献上。5点(2001-10-30 23:47:56) 4. 転校生(1982) 大林宣彦がいつものチープな特撮を一切廃し、生真面目に撮り上げた佳作。下のお二方もそうでしょうが、正に私の青春を飾る一本。男女の微妙な年頃を叙情感たっぷりの尾道という町を背景に、生き生きと描き出したファンタジー映画です。現在の中高生辺りが観ると、どのような感想を持つのか気になりますが、やっぱり思い入れがあるので8点献上しちゃいます。8点(2001-09-03 16:33:13) 5. 天空の城ラピュタ 少年向けの良質な作品だと思います。純粋に子供向けに作られていて、きちっと完結しているからこそ、ここまですばらしい映画になっていると思います。変なメッセージなんかいらない、冒険活劇の中から学びとることは大きいです。宮崎作品としてはこれが一つの完成形だと思うので8点献上。8点(2001-08-04 09:55:07)
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