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1. デアデビル
《ネタバレ》 映画が始まって冒頭、いきなりデアデビル落っこちてくるシーンはギャグかと思いました。同様のマーベルコミック・ヒーローでは、スパイダーマンは悩める好青年ということで親しみも持てたけど、こちらはかなりダークですからね。デアデビルというキャラクターに感情移入させるためには、『バットマン・ビギンズ』並に生い立ちをじっくりと描く必要があると思います。特に「正義の裁きだ」とか言って敵の巣窟に飛び込んで行くところなんて、はっきり言ってただの悪役にしか見えません。戦闘シーンはなかなかスタイリッシュでカッコ良かったのですが、終盤の対ブルズアイ戦など画面が暗く見難くCGを多用しているところも鼻に付きます。恐らくは続編狙いなのでしょうが、敵の親玉にトドメを刺さない歯痒さも含めて物語全編に物足りなさを感じてしまいます。それからエンドロールでブルズアイが死んでいなかったのにも納得がいかない、全くどっちがしぶといんだか(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-17 21:13:40)
2. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
《ネタバレ》 とりあえず最初の二作品だけレビューします(というか後のは語れないので)。まずはカウリスマキ、相変わらず焦らず急がずのスタイルで独自のリズムを保ちつつも、10分という限られた時間の中で作品をコンパクトに仕上げた手腕は見事。レニングラード・カウボーイズの短編映画を手掛けているだけあってこの手の話はお手の物でしょうか?ただ主人公が時間までに列車に乗らなければならないという設定上、どうにも駆け足になってしまい観ているこちら側はハラハラ・ドキドキしてゆとりが持てないのがちょっと残念。それに下記の方が仰っているようにあれは絶対10分以上かかっている、反則。客席で硬いか柔らかいか、指輪で婚約か結婚といちいち訊かれる辺りのユーモアは彼らしくて面白い。それからマルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカの「Thunder And Lightning」をフルで聴けたのが嬉しかった(「過去のない男」のサントラに入っています)。ファンなのでちょっと贔屓目に見ているけど個人的にはこれが本作でのベスト2です。次いでヴィクトル・エリセ、カウリスマキとは打って変わって10分という短い時間を最大限にまで引き延ばして活用している。「ミツバチのささやき」ばりの郷愁感あふれる映像に、まるで時が止まったかのように穏やかな雰囲気流れる演出はさすが名匠の成せる業。本作品において最も高いクオリティを誇っていると言って良いでしょう。ついでに三本目に好きなのはチェン・カイコーの「夢幻百花」。10分という時間の長さを思い知らされた「イデアの森」とは違って、こちらは基本的に自分の嗜好に合った監督や作品が多いので面白かったです。7点(2005-01-10 13:28:07)
3. デス・サイト
ダリオ・アルジェントの新作ホラー。誘拐犯との人質を賭けたポーカー勝負に、イタリア警察の面々が挑む。初めからあまり期待はしていなかったのですが、やっぱりと言うか何と言うか・・・アルジェントにしては随分と凡庸な感じの作品だなぁと思いました。いつの間にか人質を助けることよりも、ポーカーの勝負に夢中になっているイタリア警察の面々には唖然。異様な現場の盛り上がり風景には思わず笑みがこぼれます。邦題も「デス・サイト」なんてのより、原題の「カードプレーヤー」のままでOKでしょうに。5点(2004-07-17 20:19:23)(良:1票)
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