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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 ガリバーのラピュータのイメージをとりいれ膨らませた冒険アニメ。 宮崎作品としては湿気少なくグロテスクな要素も薄く、なおかつ監督の資質は十分生かされたバランスのよい作品。 欧米人にはラピュータを題材に東洋人が西洋的に描いた作品ということで、オリエンタルな「千と千尋」や独自の世界を構築した「ナウシカ」よりは珍しさが少ないかもしれないけれど、国内の支持はダントツ。 ヒロインを立たせず主人公が男女2人なのも、内容が濃くとも過剰までいかないのも均衡が保たれている所以、「未来少年コナン」的ともいわれるパズーのキャラがよい意味で健全。(声優さんの力も大きい) 輝く飛行石やシータの呪文、永遠の浮遊から解き放たれて飛んでゆく大樹など幻想的で美しいイメージと、ドーラ一家との追走劇などの活劇要素が一体となった世界は魅力あるもの。 シータの言葉にあるように人間は土から離れては生きていけない、でも同時に離れたい気持ちもある存在なんですよね。 そういった人間の相反する部分も主題として含まれていて、地上に生き空を見上げる人間の小ささも大きさも感じさせ、楽しさの裏側に哀しさもあるのがよいです。[地上波(邦画)] 8点(2011-04-30 11:59:59) 2. テキーラ・サンライズ 《ネタバレ》 音楽とキャストと映像によるムーディな映画。 デイヴ・グルーシン、海辺の家。 シンプルで雰囲気のある映画は好きだけど、作る側が酔っぱらっちゃあダメでしょ。 麻薬捜査官カート・ラッセルがとんび(メル)にあぶらげ(ファイファー)さらわれた感じでしたね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-26 12:00:06) 3. デューン/砂の惑星(1984) 見やすく分かりやすいTV版は悪くはない。でもあれを見ると逆にグロテスクで悪趣味なリンチ版が愛しくなる。陰謀渦巻く銀河中世世界での希少なスパイスとアクアに操られるかのような人々の弱さ、そして強さ。恐ろしげなナビゲーター、異形の宇宙船、腐臭漂わせるバロン・ハルコネンとは対照的に白い薔薇の固い蕾のようなアトレイデスの王子ポウル=カイル。温室育ちのプリンスは砂漠の風に吹かれ変貌を遂げていく。オレンジに染めた髪のフェイド=スティングも「クァドロフェニア」と同じく存在感だけを叩きつける。重苦しく鈍重な印象さえする作品だけれどもリンチ作品では一番好きかもしれない。ポウルをめぐるチャニやイルーラン皇女ら女性陣はS・ヤング、V・マドセンという美女を揃えているのに印象薄く、ここに関しては彼女らが生気を見せるTV版が優るように思えるが、公平を規すならば特別篇(未見)と比較すべきなのかも知れない。この版でのリンチの女性への視線はポウルの血族である母ジェシカや妹アリアにより強く注がれているように見えるのだ。F・ハーバートが生んだ数々の造語も異世界に引き込む力となって砂塵のなかに響く。[映画館(字幕)] 8点(2006-04-29 17:19:50)(良:1票) 4. 天使とデート アナログでは史上最高の翼を得たアンジェ、エマニュエル・ベアール。これに比肩するのは「未来世紀ブラジル」くらいしかなく、すごくよくできてる。フランス女優なことも鳩のような声も「天上より来たりし美女」のムード漂わすにプラス。フォギーフィルターでさらに美しいフォーリン・エンジェルはいつまでも見ていたい。ショートカットのフィービー・ケイツはかわいそうな役ですが、役をえらべない時期だったのかも。主役兼監督のジムが水浴びするエンジェルをついつい覗き見してしまうのも、人間になるまでは保護者で手をださないのもいい。映画としては「スプラッシュ」よりギクシャクしてますが、好きな作品。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-08 20:01:28)(良:2票) 《改行有》
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