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プロフィール |
コメント数 |
496 |
性別 |
男性 |
年齢 |
42歳 |
自己紹介 |
皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。
2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。
私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp |
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1. ディア・ドクター
《ネタバレ》 邦画につきもののテンポの鈍さには少し辟易したが、登場人物の心の内を推し量る面白さが味わえる良質な映画だった。きれいごとになるのを避けながら、観客に過疎地の医療について思いを致させる力量には唸らされた。俳優陣もそれぞれの役割をきちんと把握して演技しており、丁寧な演出をうかがわせる。意味の無い風景等のシーンが挟み込まれている(小津安二郎の影響?)が、「ゆれる」の時よりもそれが自然な感じがした。
伊野はおそらく金と情に流されてふらふらと診療所に入ってしまっただけの偽医者であり、はっきりとしたポリシーを持って医療に携わるような人間ではなかった。つまらない人間であるはずの伊野に不思議な魅力を与えた鶴瓶の演技は見事だ。落語家出身だけに、ともすれば演技のアクが強くなりがちだと思うが、適度に抑制された演技で複雑な内面を持つ伊野を好く演じていた。脇を固めるその他の俳優の演技もよかった。
印象に残ったシーンは伊野と相馬(瑛太)の終盤のやり取り、斎門(香川照之)や大竹(余貴美子)の刑事による取調べのシーンなど。登場人物それぞれに見せ場が用意されていて構成の妙が光る。
伊野失踪後の登場人物それぞれの反応を映すシーンも自然かつ皮肉が利いていて面白い。伊野を信用したことを認めまいと躍起になったり、責任転嫁したりで、その見苦しさが人間らしく味わい深いと感じた。ただし、伊野が失踪後に再登場する一連のシーンは不要だ。行方は杳として知れず。それだけのほうが余韻が楽しめたと思う。[DVD(邦画)] 7点(2011-06-22 23:35:30)《改行有》
2. ティム・バートンのコープスブライド
《ネタバレ》 映画らしい映画を撮ってくれるからティム・バートンは大好きなのですが、これも期待を裏切らない良作。ヴィクトリアもエミリーもそんなにかわいくはないのに、自分がヴィクターになったつもりで、ぐいぐい引き込まれてしまう。そして、だんだんと二人のことが好きになってくるから不思議だ。快活でウィットに富んだエミリーと物静かで心優しいヴィクトリア。ストーリーがうまくできているのはもちろん、アニメで90分程度の上映時間でミュージカルのシーンも多いにもかかわらず、ここまで彼らのパーソナリティを描ききれているところには脱帽せざるを得ない。いつもながらダニー・エルフマンの音楽は素晴らしいし、ラストシーンの美しさも感涙もの。小粒な映画のお手本となるべき傑作。[DVD(字幕)] 8点(2010-06-05 18:08:09)(良:1票)
3. 手紙(2006)
《ネタバレ》 この作品には本当に期待していて、ぼろ泣きを想定してタオルまで用意して観たが、何と自己レビュー史上初の2点をつける結果になり、分からんものだと感じた。でも、これで0点から10点まで全ての点数をつけられたので、メルクマールとしての機能は果たしてくれたようで、ある意味満足している。
ここから、レビューというかこき下ろしに入るので、読みたくない方は読まないようにお願いします。まず一番個人的に受け付けないのは直貴の性格・態度一般。兄貴のせいで人生をぶち壊しにされた彼の気持ちは分からんでもないが、由美子に対する態度があまりにも酷すぎる。干渉を恐れるが故の態度だとしてももう少しやりようがあるだろう。対して由美子の直貴に対する入れ込みぶりもちょっと気味が悪い。確かに愛はどこにでも生まれうるが、人間としてちょっとおかしい(と思う)直貴に対する愛情の注ぎ方がよく分からなかった。そして、コンビ解散後に、急に由美子と仲良くお好み焼きを食っている直貴。その間の経過が全く描かれていないので、いきなり談笑しているシーンが来たときには腰を抜かした。何と言うか「自分」を持ってない奴だとしか感じられなかった。
あとは、リアリティの無さとベタベタさも酷い。テレビはほとんど見ないのでよく分からないが、出来の悪いトレンディドラマ並みの酷さだろう。兄貴が刑務所に入っているとわかった途端に優しくなる仕事の先輩。相方の祐輔に屋上で殴られるシーン。中条家の朝美の親父そしてメイド。ケーズデンキ(笑)の会長。公園で露骨に帰りだす団地の奥様方。ことごとく鳥肌が立ちまくりで、一回一回映写を止めて休憩した。一つ一つに突っ込む余裕はないが、マンガでももう少しマシな演出をするのではないかとだけ書いておく。沢尻エリカのかわいさとラストの被害者宅での謝罪シーンに免じて2点。これが限界。
レビューを書くため、何とか最後まで観たものの、改めて現代邦画のレベルの低さに仰天した。「ジョゼ」は物凄い例外なのか。但し、本作の予告編でまた観るべき邦画を発見。ほとんどMの領域だが、新しい眼を持つためにもっと邦画を観ていこうと思う。[DVD(邦画)] 2点(2009-11-19 00:08:17)(良:4票) 《改行有》
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