|
1. 東京物語
小津作品初めて拝見しました。この作品の良さは若い頃見ていたらきっと今ひとつ充分に自分の心に伝わらなかったのでは、と思っています。自分もある程度の年齢に達し、結婚し、子供も出来て親になってここに登場するそれぞれの人たちの気持ちがよく理解できるようになりました。結婚すると親の事を決して邪険にするわけではなく自分の生活の事をまず考えてしまいがちになるし、そこには親子だからという甘えもあります。子供というのは親が子供を思う程親の事は考えないものなのですよね。あの時にもっと親孝行しとけばよかったな、、と思う頃には親が亡くなってたりです。普段忘れがちになる親子の気持ちや生きてゆく事の意味などこの作品から教えられた気がします。劇中出てくるセリフのひとつひとつよく親や親戚たちとやりとりしてた言葉だったのでよけい胸に響いてきました。(特に“あんたが大きくなる頃にゃ婆ちゃん生きとらん~”のセリフは、うちの母が今子供たちによく言ってることだ)ラスト近く一人になった周吉が海を見つめているシーンは、三年前に亡くなってしまった自分の父親と重なって泣けてきました。10点(2004-02-16 15:34:03)(良:2票)
2. 年上の女
《ネタバレ》 自分の野心だけを満たそうとし、その為には手段を選ばない男ジョー、女から見たら許せない男である。でもアリスが死んで初めて大事なものを無くした事に気づいたのですね。人妻役にイブ・モンタン夫人だった、S.シニョレが大胆かつ情熱的に演じている。彼女はタバコの吸い方ひとつ、顔の表情にしても実に貫禄がある。圧倒的な存在感のある演技だった。7点(2003-11-21 14:51:08)
3. 泥棒成金
グレースケリーの美しさったら、、。あろえりーなさんのコメントおもしろすぎ。5点(2003-09-23 18:33:01)
|