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プロフィール |
コメント数 |
52 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
自分に理解できないから低評価というのはいかがなものか。でも無駄に難解にしてごまかしている作品に高評価というのもいかがなものか。自分が納得できるポイントを書くことで発見していきたいと思います。 |
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1. TRICK トリック 劇場版2
トリック満載ながら穴だらけの脚本にあえて突っ込まず、そのまま出演者のアドリブと演出のオフザケで観客と一緒に笑ってしまえ、という、とことんすれっからしの楽しみ方だが、それを演じているのがとんでもない美男美女という点で、ゴージャス感が出てすごく魅力が出たシリーズと思う。バカ脚本なので役者・演出が肩の力を抜いて好きなようにやれ、奇跡的にいい具合にそれぞれのアドリブがミックスされて、すごく独創的で面白いアベックキャラが造形できたと思う。せっかく作ろうとしてなかなか作れない人気キャラができたのだから、脚本にもっと新しい人材を加えて新しいプロットを考え出していけば、さらにドル箱にすることも可能なのにそうならず、乾いたぞうきんを無理やり搾り出したような既視感丸出しのストーリーで、残念な結果に終わった。お金をかけないでも、とにかくこの二人で作れば、そこそこ稼げるだろうという安易な発想でお手軽に作られた映画と思う。この監督はこういうテレビ局側の都合にほいほい乗って、器用にまとめ上げるから、重宝されて作り続けられるのではあるまいか?[DVD(邦画)] 4点(2007-08-29 20:28:35)
2. トゥモロー・ワールド
それがなければ生きる意味そのものがなくなるほど大切なものであっても、どこにでも数多く存在するものは、その大切さが忘れられがちになる。人の子も、金銭の多寡で序列をつける価値観で見ては、全く大した物でないが、子供こそ、よりよく生きようとするために必要な「希望」や「勇気」を与える、何物にも代えられない大きな価値があり、社会の崩壊を防いでいる。その忘れられがちな価値を、子供が生まれなくなった近未来という設定でクローズアップして、激しく感動させる映画にまとめ上げた。その一点に焦点が当たっており、総てが実にリアルなため引き込まれ、道徳的なテーマにも関わらず全く説教臭くなく、わざとらしくなく、映画として素晴らしく面白い。
大勢が子供のために自分の命を喜んで犠牲にしていくこと、緊迫感のある戦場で、命がけで戦う兵士達の総ての行動を止めさせるところで大きな感動を呼び、ラストの静かな終わり方も、この大きな感動を淡々と収束させて微かな希望で終わる。これだけ良質の感動を与えてくれる映画はなかなかない。[映画館(字幕)] 10点(2007-04-20 01:44:49)《改行有》
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