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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. トレーニング デイ 《ネタバレ》 悪そうな奴が最後まで本当にただの悪いやつっていうのはどうなんでしょう。 『デンゼル・ワシントン=正義』という俳優のイメージを利用して、逆に本物の悪党としたのでしょうか。 映画そのものは、長尺の割りに中身が薄く、後半は面白かったけれど前半が退屈で仕方なかった。 レイプされそうになった女の子を助けたエピソードが、大ピンチの場面で活きてくる展開なんかはありきたりですが悪くありません。 でもやっぱりね。善行が結局のところ身を助けるんですよ、ってな道徳的な話は面白いけれど、映画としてはイマイチです。 ロジャー(麻薬の売人兼情報屋)を殺して金品を強奪した件についても、アロンゾ以外のチームのメンバーは結局そのまま放置。なんともすっきりしませんね。 『善人と悪人と極悪人がいた場合、悪人は果たしてどちらの味方をするのか。』 という問いかけに対し、それはやはり善人で、極悪人は好き勝手やっても最後はロシア人から蜂の巣にされるということが、よくわかりました。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-03-03 04:27:07)(良:1票) 《改行有》 22. 2LDK 《ネタバレ》 ささいな言い争いから始まり、それがエスカレートして最後には殺し合いにまで発展するストーリー。 個人的には好きなテイスト、すきなジャンルの作品。 ただ殺し合いにまでエスカレートしていく動機が不十分。 ラナが自分の名誉を希美(小池栄子)に破壊されて、ぶちぎれるのはわかる。 だけど、まだ新人の希美が先輩のラナに対してそこまで憎悪をむき出しにする理由が弱いんですよね。 ここでの説得力が弱いと、『実際こんなことがあるかも』と思うより、『そんな馬鹿な。ありえねーだろ』という気持ちのほうが勝ってしまいます。 一歩引いた目線で見てしまうと、途端に三文芝居に成り下がり、面白さが半減してしまいますね。何とも勿体無いストーリー。 それなりに二人のバトルが面白かったので、最後まで見ることができましたが、『世にも奇妙な物語』の域は出ていません。 二人の強烈なキャラの割りに、はっちゃけ具合も足りないですかね。 カビキラーをかけられたり、電気ショックを浴びたり、熱湯をかけられたりしても、外見に何の変化もありません。 悪趣味なのは勘弁ですが、ビジュアルに対して何の工夫もないのもどうかと思います。 青たんだけ作って、『さあどうだい?刺激的だろ?』みたいに主張されてもね・・・ コンセプトに対して、作り手に気合が足りないように感じられる作品でした。 まあまあ面白いですが、肩透かし。拍子抜け。まあ、そんなものか。 主演の二人は頑張っていたと思います。[DVD(邦画)] 6点(2016-11-06 03:11:06)《改行有》 23. トゥームレイダー 《ネタバレ》 プロットは単純明快。アクション豊富。『キラーマシーン』や『動く石像』など、敵キャラの造形もばっちり。 こーゆーゲーム感覚で見られる映画、嫌いじゃありません。 メカニック担当のブライス。銃も扱える執事。商売敵なのか元カレなのかよーわからんアレックス。一人一人のキャラが個性的でわかり易いのも良い。 ただ、人をひきつけるようなストーリーではないので、世間様の評価が低くなってしまうのは至極納得でございます。 役者さん達の演技も、表面的でゆるい感じに徹しているので、緊張感の無さは強調される一方です。 エンターテイメント性はあるし、アクションも良い味だしているのですが、脚本・演出がここまでゆるいと退屈に感じちゃう人もいるかもしれません。 個人的に好きなテイストではあるのですが、人をひきつけるまでには至っていない惜しい作品。 でもまあ続編を見てみたいと思ったので、悪くない作品なんだと思います。 それから『トレジャーハンティング』を予想していたので、謎解きや遺跡のトラップなんかがほとんど無かったのは残念。 一番の見所であるロボットとのバトルを最初にもってきちゃったのもまずかったかもですね。[DVD(字幕)] 6点(2016-05-26 04:26:44)(良:2票) 《改行有》 24. 東京攻略 《ネタバレ》 中村トオル、阿部寛、遠藤久美子、柴崎コウ、小沢真珠の名前にひかれて鑑賞。 でも香港映画でした。メインはトニー・レオン、イーキン・チェン、ケリー・チャンの3人ですね。日本人キャストなんて脇も良いとこ、というよりただのお手伝いみたいなものでした。 アジア系の作品は吹き替えで見ることが多いのでついこの作品も吹き替えで観ましたが、全員日本語でわけがわからなくなるので、吹き替えは要注意。この作品は吹き替え版作っちゃだめでしょう。とゆーことで、最初から字幕で再鑑賞。 本作はトニー・レオン、イーキン・チェンのカンフーアクションがメイン。それに、ケリー・チャンを中心として謎めいたストーリー展開が見所です。ところが、二人のジャッキーばりのカンフーは多彩で見所があるのに、スローモーションがやたらと多用されるために、スピード感とテンポを犠牲にする結果に。これは残念。 また、こーゆー作品であればストーリーはシンプルでも良いのに、『実はこの人は○○・・・!』みたいな意外と凝ったストーリー。更には『おお!こんなところでエンクミ!おお!小沢真珠!おお!柴崎コウ!超チョイ役やん!』と次々出てくる顔なじみのキャストにいちいち驚いてしまうので、あんまりストーリーが頭に入ってきません。 カンフーアクション、ストーリー、キャスト、それぞれ良かったのに、それがうまく結びつかないままごった煮の状態でエンディングを迎えてしまった印象です。 それにしても一部の日本人キャストまでカタコトの日本語に聞こえるのはいったい・・・。特にエンクミ。『お前は日本人だろ』と思わずツッコミます。[DVD(字幕)] 6点(2015-12-07 02:16:59)《改行有》 25. トライアングル(2009) 《ネタバレ》 息子は?なぜ1人ヨットハーバーに?あの突然現れた積乱雲は?無人の定期船の正体は?なぜジェスはここに来たことがあるの? とにかく1から10までミステリーに埋め尽くされた作品。 タイムループ系でもあるし、不思議系でもある。 1つの時間軸に自分という存在が2人いるというのはよくあります。ですが3人というのはあまり見たことないですね。だから『3つのアングル』で『トライ・アングル』なのでしょうか。かなり考えられている脚本とタイトルなのかもしれません。 ごちゃごちゃした構成なのに、ごちゃごちゃしているように感じさせないのに、作り手のセンスを感じます。 とは言え、映画としてはミステリーに重きを置きすぎて、それ以外の要素にあまり良いところが無い気もします。 まずこれだけ個性的な面子を揃えながら、ジェス以外はただのやられ役で終わってしまっていること。 ホラー的演出をしながら、ホラー的な面白さは足りないこと。 どうもアイデア先行の作品という気がしないでもないです。 映画としての面白さ、完成度、満足度でいうと、どれもちょっと物足りないですね。 それから映画とは全然関係ないのですが、DVDのタイトルに勝手なサブタイトルがついています。『殺人ループ地獄』。クソださいうえに、壮大なネタバレ。このサブタイトルをつけた人の良識とセンスを疑います。[DVD(字幕)] 5点(2020-08-03 05:46:49)(良:1票) 《改行有》 26. ドリアン・グレイ(2009) 《ネタバレ》 有名なゴシックホラー作品。原作を読んだことはないのですが、マンガや別の映画でドリアン・グレイを見かけたことがあり、興味本位で見てみることに。まあ、終始乱痴気騒ぎをしているような内容で、決して面白いもんではなかったです。 『なぜドリアン・グレイは絵に自分の魂を封じ込めようとしたのか。また、その方法は』 映画を見る前、気になっていたのはそーゆー部分。これが映画では明らかにされません。そこが知りたかったのに。残念。 なぜかドリアン・グレイの代わりに肖像画が歳をとっていく。ドリアン・グレイが怪我をしても、代わりに肖像画が怪我をする。でもそれだけではなくて、ドリアン・グレイの心が欲にまみれていくと、肖像画が醜くなっていくみたいですね。まるでドリアン・グレイの心を映す鏡のような役割でした。 でもねえ、自主的に動いたのならまだしも、ヘンリーにたぶらかされたのが主な原因なので、終始気が乗らなかったです。どうせ悲劇で終わるに決まっているしね。 ベン・バーンズの美しさに対し、女優陣はいまいち。シビルとの破局があっという間。などなど、いまいちな箇所も多々あり。 ネットで原作のあらすじを読んでみたら、原作のほうがはるかに面白そう。映画はドリアンがただ周囲に流されるだけの人物になってしまって、原作の良さがまったく出ていない気がしました。[DVD(字幕)] 5点(2020-05-11 12:06:43)《改行有》 27. ドラムライン 《ネタバレ》 とても見るのを楽しみにしていた映画の一つです。 その反動もあってか、期待していたほどではありませんでした。 こーゆー作品に欠かせないのが『成長』。その『成長』を疑似体験できれば最高です。 それは主人公でも良い。脇役でも良い。チーム全体でも良い。 この作品はどうでしょう。個人的には、もう少しドラマチックに成長のプロセス、成功への軌跡を演出してほしかった。 その描写に説得力があればあるほど、ラストで、大きなカタルシスと爽快感を感じることができるというものです。 あとはキャラの魅力ですかね。 まずは主人公の天才ドラマー、デヴォン。 必ずしも品行方正である必要はないんですが、彼は何とも中途半端ですね。 アウトローでいくのか、カリスマでいくのか、どっちかにしてほしいです。 まあリアルと言えばリアル・・・。 次にリー監督。威厳なし。ぶれすぎ。 レイラ。どうでもいい存在感。特にパーティでのラブシーンは不要。 個人的に良かったのはショーンです。ステレオタイプなライバル兼先輩ですけど、彼の嫉妬、羨望、プライドにはいたく共感できます。 まあこの作品が楽しめなかった一番の原因は自分自身です。 そもそもドラムラインのバトルのルールがよくわかりません。 主人公が相手校のドラムをたたいたのが失礼千万だから、殴られて、みんなからはぶられて、追放されたと思っていたのですが・・。 なんと、ラストのバトルで、ライバル校に自分達のドラムをたたかれちゃっているではありませんか。 解せぬ・・。じゃあ、あのときの主人公の行動の、どこにルール違反があったのか、いまだわからず。 ついでに言うと、A&T校と、他の高校のマーチングのレベルの違いがよくわからんのも問題ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-07-21 05:08:11)《改行有》 28. ドラキュリアIII 鮮血の十字架 《ネタバレ》 雰囲気やヴィジュアル、舞台設定は好きなんですが、この内容だったら前2作のほうが面白いです。 まずドラキュリアがただのジジイになってしまった。魅力も威厳もほとんど無くなっちゃって、悪のカリスマのごとき面影はもはや皆無。これが一番イタイです。 次に、フィールドが広すぎます。状況説明が大雑把すぎます。ここまで雑だと、どんなストーリーであれ全然物語に気持ちが入っていきません。 ちなみに、思わせぶりな伏線の7割くらいは全部ほったらかしです。このあたりは『Ⅱ』のほうがかなり丁寧です。B級ホラーだからって、ストーリーや人物描写、編集をおざなりにするとこうなっちゃうんですね。やはり最低限の丁寧さや前後のつながりってのは大事にしてほしいものです。 ミイラ取りがミイラになるオチは良いけど、『前準備が適当だと、オチだけいくら頑張っても上手いことオチない。』ということがよくわかります。 好きなジャンルなので、さんざん文句言っときながら、普通に最後まで見れちゃったんですが、ほとんどの人は途中で寝るか、途中下車すること間違いないですね。映画だけなら2~3点くらいでしょう。好きなジャンルだからこの点数です。[DVD(字幕)] 5点(2015-12-22 13:56:38)《改行有》 29. 東京ゴッドファーザーズ 《ネタバレ》 人によっては、けっこう退屈な映画だと思います。子供をひろう。少年たちから襲撃される。救急車がコンビニにつっこむ。ヤクザが外人に撃たれる。その外人と女の子が仲良くなる。女性に子供を返してあげたと思ったら、その女性はただのかわいそうな人さらい。ダンプがビルに突っ込む。面白くなりそうな要素がこれだけあって、なぜかいまいち感がつきまといました。なんでかな。最後、まきこまれたタクシーの運転手はちょっと気の毒でしたね。[DVD(邦画)] 5点(2011-07-07 15:51:57) 30. トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 期待していたSFの感じとは趣きが大分違っていました。 『18年前から人類は生殖能力を失った』『世界最年少の若者が殺されて世界中が悲しむ』 このように、マクロの世界観で始まるプロローグに興奮。いったい、どんな世界が、物語が待っているのだろう。 しかし物語が進むにつれて、世界はどんどんミクロの世界へ。ラストはただの脱出劇になっちゃって、それはそれで面白かったのですが、見たかったものとは違います。 例えば、『生まれた赤ん坊が人類の大きな希望となって内戦が終結する』とか、スケールのでかいストーリーを期待しちゃいましたね。 それが、ずっと行動を共にしていた助産師が急に戦線離脱。あれよあれよという間になんか戦争ものみたいになっちゃって。 更にこの映画の設定がやや複雑なのも気になりますね。世界情勢もそうですが、通行証とか不法移民とか。子供が生まれなくなって人類は滅亡への道を歩んでいるはずなのに、それ以外の問題がクローズアップされすぎている感があります。 だから、はっきり言ってわかりにくいし、不親切な映画だと思います。そーゆー理由もあって、面白いとかいう以前に、こーゆー作品って好きになれません。[DVD(字幕)] 4点(2019-03-08 04:53:31)《改行有》 31. トランサー -霊幻警察- 《ネタバレ》 はっきり言って面白くはないのですが、素材は凄く面白いです。 幽霊を殴れる『接触グローブ』。『幽霊の能力を5分だけ半減させるカプセル』。『自分の血液をこめる銃』。必殺アイテムが盛り沢山。 さらには、次々と無制限に武器やアイテムを生み出せるドラ○もんのような味方までいます。 つまり、アイデアやテイストは凄く楽しく、可能性に満ちています。 ですが残念ながら、映画としての完成度がとても低い。 ひとつひとつのシークエンスは、凄く良いものもあります。 『子供の霊と母親の霊』のエピソードなんかは、凄く感動します。 良いシーンと悪いシーンの差が激しいんですよね。 そしてなんと言っても複数ジャンルのつめこみ。これが良くない一番の原因です。 ホラーの雰囲気で始まったかと思えば、急にコメディタッチに。からのアクション。一息つくと今度は友情ドラマ?いや、やっぱコメディ?え、ラブストーリー?とにかく最後まで一貫性がありません。 しかもそれぞれのジャンルが融合することなく、てんでバラバラに自己主張をしている感じです。 もう頭がパニックです。そう、これはきっと『パニックもの』です。 とは言え、C級映画だからといってむやみに切り捨てられない事情があります。 おそらくはこの映画でしかお目にかかれない貴重なシーンがあります。 『心配蘇生の電気ショックによる遠隔アタック』『バタフライ泳法でせまる幽霊』 個人的には爆笑の2シーンです。これだけでも一見の価値はあるかもしれない・・・。いや、ないな。[DVD(吹替)] 4点(2016-05-12 03:19:09)《改行有》 32. トワイライトシンドローム-卒業- 《ネタバレ》 しょぼいしさむい。 『何がでるかな、何がでるかな』的な演出はまだ良いとして、実際何かが出てきてからのバトル、CG、演出、演技、すべてがしょぼすぎる。一番魅せなきゃいけないところで大したものを見せられないのであれば、最初からこーゆージャンルにチャレンジすべきではありません。子供向けのテレビドラマならまだしも。 それに、全編通してホラーにしたいのか恋愛ドラマにしたいのか、どっちつかずで中途半端。 期待感をもたせるストーリーの運びなど、つなぎの部分は良いのに、曲でいうならサビの部分がしょぼすぎなんですよ。 みなさんの演技もどーにかならんもんですかね。『のさばらせておくわけにはいかない』くらいちゃんと言ってください。 お姉さんの『行っといで。おいしいご飯作って待っているから』には爆笑しました。[DVD(邦画)] 4点(2015-11-28 05:26:20)《改行有》 33. トリプルX 《ネタバレ》 こんなにつまらないアクション映画を見たのは久しぶりかも。 迫力なし。緊迫感なし。セリフは棒読み。 特に、ヴィン・ディーゼル、アーシア・アルジェント、マートン・ソーカスの3人がひどいです。 この3人のセリフが、いかにもセリフなんです。暗記したセリフを間違えないように暗唱しているだけのように聞こえます。まるで感情が伝わってきません。これだったらいっそ吹替えで観たほうが良かったかもしれないです。 そもそもヴィン・ディーゼルが役柄に合っていません。彼の良さが完全に死んでいます。 ヴィン・ディーゼルは『ワイルド・スピード』『ピッチ・ブラック』『リディック』といった代表作で演じたように、アンチヒーローで本領を発揮するタイプです。ちょっとスカした感じが良いのです。 この作品でも、前半は良かったです。問題は中盤以降。正義に目覚めたらだめです。アツくなったらだめです。ヴィン・ディーゼルがアツくなればなるほど、こちらの熱が冷めていきます。 序盤のアクションでスローモーションの多用がありましたが、それもやめてほしい。ジャッキー映画じゃないんですから。 『どう?このアクション凄いでしょ?』っていう製作サイドの発表会につき合わされているみたいです。 そりゃ凄いです。でもそれを自分の口から言わないのが粋ってもんでしょ。凄いアクションをさりげなく見せてくれるのが格好良いのに。 ロブ・コーエン監督の作品は、どれも序盤は良いのですが、後半がいつも息切れ気味です。 だから観た後の満足感がいまいち。やっぱりアクションはラストを盛り上げてくれなくちゃ。 何点にしようか迷いますが、『トリプルX』にちなんで3点。 いろんな意味でトリプルプレーです、この映画。[DVD(字幕)] 3点(2017-04-06 12:34:06)(良:1票) 《改行有》 34. 東京ゾンビ ひどい。これはひどい。 ホラー?コメディ?シュール? いやいや、ただの悪ふざけでしょう。 前半だけだったらまだ良かったけれど、5年後からがやばい。 もうまじでやばい。[DVD(邦画)] 1点(2018-01-05 12:36:58)(良:1票) 《改行有》
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