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プロフィール
コメント数 3885
性別 男性
年齢 53歳

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61.  翔んで埼玉 とことんバカバカしい設定でオブラートにくるんでいるけれど、差別というかなり微妙なテーマを含んでいて、「誰がみてもこんなのウソに決まってるでしょ」という作りになっているとはいえ、製作陣も結構、気を使ったのではないか。と(いや、実際には大して気を使ってないかも知れませんが)。 そういう訳でこれは、弾圧の映画。そして革命の映画。バカバカしくとも、あの埼玉ポーズ(とでもいうのか)のやり取りには、なかなか引き込まれるものがあります。そして、川を挟んで群衆同士が睨み合うシーンの、あの熱さ。バカバカしいけど。 それにしても、その革命の先頭に立ってる連中ってのが、どうみても、ホントに革命が起きたら真っ先に処刑されそうな連中なんですけどね・・・そういうのを含めて、他では絶対に見られない映像の数々。これは、映画革命か。 それにしても、これは映画とは関係ないけれど・・・過去、大災害に直面した日本人が、互いに協力し手を取り合ってそれを乗り越えようとしてきたその一方、新型コロナウィルス危機を前にすると他者に対する忌避がたちまち排斥や差別に直結してしまい、やはりまだまだ日本人は「ケガレ」の概念からくる差別意識に捉われているのだな、と思う次第。[地上波(邦画)] 7点(2020-05-04 16:18:50)(良:1票) 《改行有》

62.  ドラフト・デイ NFLにはさっぱり興味ないし、ましてやそのドラフトなんて、もうまるっきりどうでもいいオハナシ、のはずなんですが、真っ向からその題材で、惹きつけてくれます。 デ・パルマ作品あたりで画面分割が出てきたら、「ああ、またか」ってなもんですが、本作はなかなか新鮮です。ドラフトを迎えるまさにその「運命の日」が舞台、まさに大詰めの一日。だもんで互いに離れた場所同士のやり取りの描写も多くなりますが、そのやり取りする両者の姿を画面分割で描くことで、連続感のある描写になってます。しかも本作の登場人物、分割された画面に収まらず、平気で画面からハミ出てきちゃって、ホント、何て厚かましいんでしょうか。 ドラフト会議(と言うんですかね、NFLでも?)が始まるまでのカウントダウンが挿入されるのも意外に効果的で、会話中心という点ではそれなりに地味なオハナシの映画ですが、時間が迫ってくるのを見るとやっぱり気分は盛り上がってきます。 それにしてもダサさあふれるのがケヴィン・コスナー。オハナシ自体もちょっとクサいところがありますが、それがケヴィン・コスナーにしっかりマッチしてます。カッコ良さの点では、ジェニファー・ガーナーの方が数枚ウワテかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-22 15:46:31)《改行有》

63.  遠い喇叭 《ネタバレ》 主人公の若造の少尉が、ダレきった部隊をビシビシやるのですけれども、その若造自身も、いささか下半身にユルいところがあって、どうなのよ、と。その一方で、砦の外にはアパッチ族がいて、凄惨きわまりない虐殺を繰り返している、ってのに。 という、何だか妙な不安感が背景にあるんですね。物語の骨格は、先住民の残虐行為に対する危機感、そしてついに全面対決、ってな流れではあるんですけど、そこに至るまでには様々な人物が登場して、様々なエピソードがあって、どこかモヤモヤした感じもあって。 で、クライマックスではアパッチとの死闘が、これでもかと描かれる。モヤモヤを吹き飛ばすような一大闘争絵巻。 戦闘の後、主人公は和平の交渉に向かうんですが、残虐行為を繰り返す恐るべき存在だったアパッチ族も、実は白人に対する不信感があっての敵対行為であったことがわかってくる。無事、和平は成立。 と思いきや、上からの命令で、主人公はその和平を裏切るハメになってしまう。ああ、なんというモヤモヤ。 という訳で、このモヤモヤ感が、本作の特長で、やりきれない不条理感をよく出しているんですけどね。なのに、映画のラストで唐突な「ツジツマ合わせ」が行われちゃう。妙なハッピーエンド。なんでしょうね、この終わり方は。 「ラストだけが妙にモヤモヤしていない」という事実にこそ、最大のモヤモヤを感じてしまうのですが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-27 20:59:15)《改行有》

64.  ドリームハウス 会社を辞めて家族とゆっくり暮らそうと手に入れた家は、訳アリ事故物件だった。というワケで、色々と奇妙な事件が起こるのですが、なるべくネタバレを避けるように感想を書きますと、、、 なるほどそうきたか、そのパターンですか。しかしまだ映画中盤なのに、このあと話をどう持っていくんだろうか。ちょっと尻すぼみ? いやいや、ああ、そういうことね。というワケで、うん、しっかり盛り上がったね! ・・・何言ってるかわかんないですね、すみません。 観てて、多少「?」と感じてた部分も、すべて、織り込み済みなんだろうな、多分、私が気づいてない伏線もまだまだあるんだろうな。 登場人物たちの表情がイマイチはっきりと捉えられていない印象があって、そのせいか映画がモヤモヤした感じがあって、もう少しうまく描けないものか、などと感じたのも、結局はそれも織り込み済みなのかも知れません。ただ、監視カメラの映像に初めて容疑者の顔が映される瞬間、ここだけはもっと鮮明に示してドキリとさせて欲しかった気がします。 それにしても、この家に何かいるのでは、何かがあるのでは、そんな事を感じられるのも、家が広いからだよな~うらやましいな~、とか思っちゃう私はウサギ小屋。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-14 18:06:08)《改行有》

65.  永遠に美しく・・・ そりゃまあ、その昔、金曜ロードショーか何かで初めて観た時には、私も、こりゃヒドイやと思いましたけどね。不老不死になったら、どんなに肉体がポンコツ化しても死ぬに死ねない、という、ただその思い付きだけで突っ走っちゃったような作品で、大してストーリーらしきものも無いまま、投げ出すようなオチで終わっちゃう、この生煮え感。オムニバスの一本で、充分じゃないの、と。 でも最近では、このテの映画に親しみが湧く、というのか、味覚がおかしくなっちゃったのか。久しぶりに観て、結構、楽しませてもらいました。 イザベラ・ロッセリーニが、実にエロ素晴らしくって、しかもそのエロ素晴らしさってのが、何だかサイレント映画から抜け出してきたような不思議な趣きがあって。で、一方にそういうサイレント映画の女優さんみたいな「永遠の美しさ」みたいな存在があり、もう一方にはメリル・ストリープとゴールディ・ホーンという、押しも押されもせぬ現代の大物女優。彼女たちが数々の出演作の中で見せてきた「美」は、今後、どういう形で映画史に刻まれていくのか?と、そんな風にこの映画を捉えると、ああ、見てる間にもう、メッキが剥がれちゃってるじゃないの。と、この上もないブラックな作品になっちゃってるんですね。で、それをこの二人が、なかなか凝った特殊効果の助けも借りて、実に実に楽しそうに演じてます。正直、「え、ブルース・ウィリスも出てたんだ」ってな感じ。 ただ、不老不死になる過程が、ただ「薬を飲みました」ってのは、ちょっと安直過ぎて、もう少し工夫と遊び心があってもいいのに、と思ったりもするんですけども、ま、もともと映画全体が安直なので(笑)そんなもんかな、とも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-20 20:52:16)《改行有》

66.  東京流れ者 ギャング映画をどこまで解体したらギャング映画でなくなるのか、という限界に挑む本作。どうして突然こんなところでロケしているのか、どうしてこんなにスカスカのセットで撮影しているのか、もうワケがわからなくって、そもそもこの映画は「面白い」のだか何だかもわからなくなってくるのですが、そういう、作品を通じて貫かれている姿勢自体が、何かだかカッチョよいのです。 冒頭、渡哲也がリンチされてるシーンからして、まるでミュージカルのように舞踏っぽいところがあります。やたら男前な若き日の渡哲也が、映画でオモチャにされてて、こう言っては何ですが、カワユイのですよ。 森進一は許さなかった川内康範センセイですが、本作は、お気に召したのでしょうか。ちょっと心配。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-17 03:36:00)《改行有》

67.  ドミノ・ターゲット 刑務所に収監されている主人公のもとに、何やらワケありそうな連中がやってきて、何やら協力を求めてくる。何やら協力すれば、自由の身になれるという。って「何やら」ばっかりで、こういうオハナシ、小説だったらかなり不満が溜まってきてしまいます。もっとしっかり現実に取材して、固有名詞も出して、「へぇ、実はそんな裏側があったのか」と驚かせて欲しい。そういうのが無いと、いかにも「単なる思い付きで書いてみました」という安っぽい感じになっちゃう。 で、まあ、本作も正直、社会派風のニオイを漂わせた以上は、もう少し踏み込みが欲しくもなったりします(社会派っぽさが皆無なら、どうでもいいんですが)。だけど、それでもやっぱり、これが小説というものと映画というものとの違いなのか、こういう漠然とした「何やら」感が、映画だと結構、面白かったりします。正体不明。いいじゃないの。 実際、このシンプルな感じが、かえってワクワクするんですね。背景の説明など抜きにして、ただ主人公の抜き差しならなくなっていく姿を、映画が追い続ける。突然、主人公がヘリに乗せられ、そもそもここでヘリに乗る必要ってのがあるのかないのか、何だかよくわからないんだけど、とりあえず妙にカッコいいんですな。ジーン・ハックマンがヘリから身を乗り出して。 最後の方は、この物語どこで終わらせたらいいんだろう、みたいな感じが無きにしもあらずで、若干、蛇足気味ですが、そこがまあ、ドミノのドミノたる所以、ということで。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-03 18:37:44)《改行有》

68.  トゥルー・グリット 作品の最初の方で、「この娘はしたたかなんです」というのをやたらと強調するように、そういう描写を繰り返すので、ちょっと心配になったのですが、その後はちゃんと、それっぽい雰囲気に仕上げてくれました。 ラビーフ役がマット・デイモンだなんてまるで気づかず、いや、いまだに騙された気分。でも成程、劇中の存在感が高い役柄でした。 多分、『勇気ある追跡』ほどギクシャクしてなくって、こちらの方がキレイに作られた映画だとは思います。が、あのギクシャクが魅力であって、その中心にジョン・ウェインがどっしり構えているのがこれまた魅力ではあったのですが。そして、ジェフ・ブリッジスがたまにジョン・ウェインを思い起こさせた瞬間に魅力を感じてしまうのも事実なのですが。 本作、ちょっとキレイ過ぎたのかも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-24 14:55:25)《改行有》

69.  トラック野郎 男一匹桃次郎 例によってやたらと充実しているチョイ役オールスターズ。歌丸さん&小圓遊さんの笑点迷コンビの登場なんて、もうUMAでも目撃してしまったかのような衝撃です。それにしても、歌丸さん、そこまでやりますか、いやはや。本作、下ネタも充実してます。 それより本当にカラダ張ってるのが、ライバル役の若山富三郎さん。まあ、貫録あり過ぎて実年齢よりも上に見えるもんで、何だかご老体に鞭打っているように見えてしまうのですが、桃次郎との乱闘シーン、飛んで跳ねてぶつかって、いやホントそこまでやるかと大暴れ。そういや『がんばれ!ベアーズ 大旋風』に出てたのも大体この頃でしたっけ。 物語は例によってバカバカしくエピソードを散らかし、それがバカバカしくも奇跡のような収束を見せ、バカバカしい感動を呼び覚ます。桃次郎とマドンナの関係、桃次郎とライバル「子連れ狼」との関係、ジョナサンの浮気、各エピソードが有無を言わせぬ強引さで互いに絡み合っていきます。 それにしてもマドンナの雅子さん。クライマックスでいかにも恋人と別れる決意をしていたように見せかけて、実はちゃんとパスポートを準備してたってことですね。ああ怖い怖い。[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-09-05 23:54:03)《改行有》

70.  トラック野郎 熱風5000キロ まずこの「熱風5000キロ」というのがわからなくて、劇中で5000kmも走っちゃいないだろうから、きっと「キロ」とは「キログラム」のことだろう、しかし5tトラックという訳でもなさそうだから、この5000kgってのは何だろう、春川ますみ母ちゃんの体重だろうか。 ってなことはどうもよくって、本作、マドンナ役が小野みゆきでいわゆる男勝りのキャラ、桃次郎もいくらか惚れたりはすれど深入りせず、どさくさまぎれに唇奪ったりしてもアッケラカンと健康的。むしろ彼女との酒飲み対決が見どころですが、この対決シーンが描かれ方がしつこい。しつこいと言えば、橋の上での地井武男とのにらみ合いもしつこくって、こういった「しつこい対決」が、見どころ、面白さになっています。離れ離れの母と子が互いに駆け寄っていく場面なんかも、この「しつこい対決」の延長戦にあるものでしょう。 まあ、物語の現実味という点では当然ながらムチャクチャな点もありますが、それもご愛敬。エピソードの繋がりと要所要所の盛り上げという意味では、ポイントを外さないのだから。ただしこのオハナシ、復讐譚の落としどころとしてはどうなんでしょう。確かにこれはこれでひとつのケリなんだけど・・・少し寂しいものも感じたり。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-15 09:34:08)《改行有》

71.  トラック野郎 望郷一番星 中学生(男子に限る)の情操教育と性教育にピッタリのスバラシイ作品です(ウンコネタはちょっと困りますが)。この暑苦しいまでに漲るバイタリティ。むせ返りそうです、げほげほ。ときに宙を舞い、ときに切れかけのつり橋をわたり、決して止まることのない一番星号。 冒頭の、元祖・一発屋(?)こと松鶴家千とせ師匠の登場を皮切りに、さまざまな芸人さんが登場するのも楽しいですが、「トラック仲間のひとり“宮城県”の事故死⇒ジョナサンの“母ちゃん”達も同乗してたのでは⇒事前に下車していて無事でした⇒ああよかった」だけで終わってしまうと“宮城県”の立場が無くなるところ、ここでは、都はるみが登場。追悼を兼ねてエピソードを派手やかに締めくくってくれます。しかし、これら数々のチョイ役スターの中でも、明らかに飛び抜けて光っているのは、やはりハイセイコーご本人(ご本「馬」?)の出演ですよね。とは言っても、間違いなくハイセイコーなのかどうか、私には見分けが付きませんが(それを言うと、都はるみも、あんなにブサイクだったっけ、本当に本人なのか?)。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-09-08 23:05:04)《改行有》

72.  トランスフォーマー/ロストエイジ 破壊に次ぐ破壊、とにかくモノを壊し過ぎる映画で、ここまでくると、ビョーキではないかと。そんで、街を舞台にひたすらバトルを繰り広げ、破壊の限りを尽くすにも関わらず、パニック描写はわずかなもの、市民の犠牲に至ってはまるで描かれない…ってのは、これまでのシリーズと大差ないので、まあ、言ってもしょうがないのでしょう。そういう面を省略するのは、ウルトラマンも同様ですし、怪獣型ロボットが登場するに至っては(ゴジラ型だけならまだしも、キングギドラ型まで登場)、もうヤケクソのお祭り騒ぎ。にしても、巨大宇宙船があんなに当たり前のように現れてよいもんなんだろうか? 多少は演出上の工夫があるにしても、もう少しイロイロと見せ方を工夫したくなりそうなもんなんですがねぇ。。。という、例によって例のごとく大味な作品なんですけれども、しかし本作、これまでとはキャスティングを変え、マーク・ウォールバーグを主人公に持ってきたのが、大正解。やたらムキムキでとても発明家には見えない役どころですが、彼を主人公に据えて彼自身にも戦いを繰り広げさせることにより、ロボットの演じる戦いと人間の演じる戦いとが、互いに呼応するように描かれ、これがなかなかの見せ場になってます。人間は巨大アパートの壁面で敵と戦い重力と戦う一方で、ロボットたちは文字通り超人的な戦いを繰り広げ、しまいにゃ物理法則なんぞ知ったことかとばかり、車が飛び跳ね、船が空から降ってくる。あまりにぶっとんだ豪快な映像を観てると、驚きを超えて、もう笑うしかないです。とまあ、ひたすら「スゴイ」のですが、内容的にはお世辞にもまとまっているとは言えず、はっきり言えば散漫。2、3本の作品に分けてもよさそうなものを、無理に(明らかに無理に)一本の映画に押し込んでいて、一応はサービスのつもりなんでしょうが……。いっそオムニバス作品とでも思って観た方が、いいかも知れません。そう思って観るなら、一番面白かったのは、第一話ともいうべき最初の方のエピソードだったりもするのですが。ムキムキ発明家のポンコツぶりに、ポンコツ発明品(番犬ロボットのポンコツぶり。あとの方で、敵の番犬ロボット(ポンコツではない)に襲われるハメにもなるのです)。一方でオプティマスもボロボロ。この部分のエピソードには、“ガラクタへの嗜好”とでもいうべきものが感じられて、何ともタマラないのです。[映画館(吹替)] 7点(2014-08-12 22:06:22)(良:1票)

73.  トゥームストーン 本作についてはずいぶん前(多分本サイトが旧システムの頃)に書き込んだ(ハズな)のですが、駄文が行方不明に。もしや映画の神がお怒りになって消したのならゴメンナサイですが(投稿欄のすぐ下に「一度削除されると、該当の作品は二度と投稿できませんのでご了承願います。」と書いてますな…)。さて、我らが『カサンドラ・クロス』の監督でありながら、80年代は御用監督としてボンクラ作品を撮っていた、ジョージ・P・コスマトス。ようやくここではノビノビと楽しんで撮っているようです。史実を意識し、必ずしもヒーロー然とはしていないワイアット・アープ像。銃撃戦もリアルだし、実際、「OK牧場の決闘」なんてのはこの映画の通り、瞬時に終わったらしい。だけど、リアルでさえあればそれで良し、なんていう映画じゃない。ワイアット・アープやドク・ホリデイといった登場人物たちの由来なんかまるで描かず、いきなり、“その道の達人”同士が「おっす」「久しぶり」と顔を合わせる、この辺りは伝記映画なぞとは根本的に違う、むしろヒーロー映画らしさ。登場人物たちの表情をつないでいく演出のもたらす緊張感などは、マカロニ風味とすら言ってもよいかも知れない。後半の断片的な銃撃戦の描写なども、決して史実を再現するためだけの映画じゃない、という意思の表れでしょう。そしてこの“ヒーロー映画”において、ヒーロー中のヒーローは誰かと言うと、何と言ってもヴァル・キルマー演じるドク・ホリデイ、だわなあ。アイスマンとは似ても似つかぬ病弱ぶり、顔色悪過ぎ。この危うさゆえに、一種のモンスターのごとき圧倒的な存在感があります。どこか淡白なカート・ラッセルの飄々とした感じとの差がまた、良いのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-12 01:26:55)

74.  ドゥ・ザ・ライト・シング 《ネタバレ》 戯画化されたスラム街の日常。個性の強い登場人物たちが入れ替わり立ち替わり、繰り返し画面に登場し、この狭いコミュニティの中で、互いに協力し合うのか、反目し合うのか。スパイク・リー監督自身が出演しており、いかにも黒人映画です、という体裁のようで実は必ずしもそうではないのは、映画の中心に置かれている店というのが、イタリア系の一家の店である点。そして映画を見ている我々が最も感情移入するであろうその店が、警官による黒人殺害事件から起こった暴動により破壊されてしまうのだけど、その事件のもともとの発端というのが、黒人青年の起こしたしょうもないイザコザであること。危険な綱渡りでもあるこの映画。白人が観たら「これだから黒人ってやつは」と思われかねない、あえてその設定を選んだスパイク・リー。だけど、おそらくこの作品を観た多くの人は、そんな単純な感想を抱くだけでは済まない、居心地の悪さを感じるはず。その居心地の悪さは、紙幣を丸めて投げつけ合うシーンもそうなんだけど、特に最後にテロップがキング牧師⇒マルコムXの順に流れた時、居心地の悪さは最大限に達する。このようなことは愚かな事だ、という認識も、しかし何もせずにはおれないのだ、という怒りも、どちらも「ほんとう」であることが、キング牧師とマルコムXの二人が並んだ写真かなひしひしと感じられる。この映画、確かに何らの解決を示している訳ではなく、どこか投げ出したように終わってしまう印象もあるけれど、しかし、ユーモアとともにある種の方向性を指し示しているのが、「市長」の存在で、そこに救いも感じさせるところ。あと、これはどうでもいいことかも知らんが、ダニー・アイエロのピザ作りの手つきがかなりテキトーに見えてしまうのだけど(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-16 16:44:21)

75.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 髪の持つ“奇跡”を備えて生まれた少女が、かえってその“奇跡”によって囚われの身となっており、その“奇跡”を手放すことによって自由を得る。この長い長い髪がトグロを巻いているのを見ると、ごめん、どうもソーメンが食べたくなってくるのだけど、それはどうもよくて。その「自由を手に入れる」というコトが、この物語においては、「誘拐犯(一応、育ての親と言えなくもないのだけど)を見捨てる」、という矮小化された行為に過ぎないのが、何だか白けるところ。そりゃまあ、交換条件として“奇跡”を手放すことになるのだけど、どうも見てもこれが単に、“邪魔な長すぎる髪を切っただけ”(短い黒髪がまたやたら可愛く描かれてるしなあ)。でしかも、やっと手にした自由、と思いきや、今度はあんなツマラン男につかまってしまうとは、プンプン(←この辺りがいかにもオッサンのコメントですが)。と言う訳で、内容はさておくことにして、CGの表現力に圧倒される映画、でありました。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-01-03 12:40:53)

76.  トブルク戦線 砂漠を横断し、トブルクの燃料基地破壊を目指す特殊部隊の活躍。という、“冒険アクション映画”の要素が強い戦争映画で、荒唐無稽なところもあり(敵に同士討ちさせたり)、娯楽作品としてなかなか楽しませてくれます。ただ、この「楽しませ方」ってのが、とりあえず印象的なキャラをちりばめておいて、ここぞという場面ではそのキャラたちに惜しげも無く死んで行っていただくという趣向。「準主役は、死んで映画を盛り上げる」というのは、よくあるパターンではありますが、一本の映画の中であまりコレを連発するのも興醒めとなる原因ですので、ご注意。あと、ドイツ軍になりすます、ってのが姑息中の姑息で、馴染めない点でもあります。こんな姑息な作戦なら、途中、裏切り者が出ても、「そりゃしゃーないわな」という気分になっちゃう(しかも意外に盛り上がらず不発だったりする)。とは言え、戦闘シーンのダイナミックさは折り紙つき。ミニチュア撮影のシーンも含め、大迫力。そう、戦闘シーンが充実してりゃ、やっぱりとりあえずは楽しめちゃうもんです。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-19 01:51:28)

77.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》 トラポン第3作。マンネリ街道をひた走りバイオレンス版寅さんと化した本シリーズの、今回のマドンナ役は、皆さんお待ちかねの激安オンナ(って誰も知らんけど)。ブツに手を出すなんぞ運び屋にあるまじき行為、しかもそのブツがこんな有毒生物みたいなオネーチャンだなんて。これはある意味、巨人セーム・シュルトと戦うくらいスゴイことなのであって、ああ、さすがはフランク、と感心してしまうのでした。もっとも、大巨人の方は今回はやや不完全燃焼であったけど(「だからサミーの試合はツマラナイんだよっ!!」by 石井館長)。さらに今回、フランクが凄いのは、実は意外にも頭が良いことが発覚するのです。ダムに沈む自動車、その危機からの奇跡の脱出!! いったいどうしたらこんなスバラシイ方法での脱出を思いつくのか。というより、いったいナンボほどタイヤの空気圧を高くしていたのか。アホ過ぎ。じゃなかった、賢すぎ。そして「線路を走る列車の上を走る自動車」というガキンチョセンスあふれるクライマックス。マンネリと言われようが何だろうが、魅せるところは魅せる。これぞトラポンの真骨頂。ところで、今回の目玉ギミックは「クルマから15m離れると爆発しちゃう」ってコトですが・・・この主人公にとってはむしろ「クルマの15m以内に近付いたら爆発する」の方がツラそうですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-24 21:58:00)(良:1票)

78.  トランスポーター2 トラポンシリーズ第2作。1作目を超えようとかいう気負いはまるでなく、おーんなじような映画をもう一本作ってみました、という趣向。まさに“シリーズもの”の鑑、長続きする秘訣です(まだそんなに続いてはいませんが)。今回、凄腕の主人公が請け負った仕事は「子供の送迎」、しかしこの子供が例によって例のごとく、悪の組織に狙われるのでした。しかしこの組織、最初は医者になりすましてこの子供に何やら怪しげな注射を打とうとたくらむ、たったそれだけの事を遂行するのにどえらく大掛かりな計画を実行しておりますが、しかも主人公の活躍によってこの計画が頓挫するやいないや、「じゃあ今度はB計画だ!」。抜け目が無いにも程がある、もしや、子供を送迎する運転手がとてつもない凄腕だったりしたらA計画が妨害されるかもしれないよね、とか予想してたんですかね。こういう無茶苦茶さがナイスです。ちなみに敵の首領は、剣道?の達人、らしいけど、その後の展開にはあまり関係無し。この辺りのテキトーさもなかなかのもの。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-29 16:23:20)

79.  トパーズ(1969) “異形の傑作”ともいうべき『サイコ』や『鳥』でとうとう、映画の枠からハミ出てしまうような、アクロバットな映画作りをやってしまったこと、これは結局、ヒッチコックにとって自滅的だったのかも知れません。これらの作品の後で、一体何を作ればいいのか? ひたすら目新しさを狙って“映画の解体”路線を突っ走らない限り、ファンの期待には応えられないのか? そんな中で、本作は、スター俳優を起用するでもなく、奇を衒うでもなく、比較的地味ではあるんだけれども、その分もしかして、雑音抜きで楽しんで作った作品だったんじゃないのかなあ、と。内容はヒッチコック作品お馴染みの「スパイもの」で、ヒッチコックらしいカメラの「遊び」も随所に見られます。冒頭のクレーン撮影のワンショットなど、結構意表をついてますし、他にもサスペンスを盛り上げる演出が盛り沢山。もっとも、「キューバ危機の背景には、実はイロイロな事件がありましたとさ」みたいなオハナシなので、ややプロットがまとまらない印象は拭えないんですけれども、その分、シリアスさ、とか、スケール感、みたいなものも感じさせる作品になっているのではないでしょうか。なお、ちょっと気になった点は、中盤、デベロウとファニタとパラの3人がテーブルを囲むシーン、デベロウの背景の壁に誰かが近づいてくる影が一瞬写る(足音も入れられているので多分、給仕の女性の影?)のに、前後のカットにはやっぱり座っている3人しか写っていない。これはミステイクですかね? なにせ心霊写真みたいで気持ちワルいのですが。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-15 22:48:24)

80.  トロイ(2004) 「CG足してド派手に盛り上げといてよ」「とは確かに言ったけど、こりゃ幾らなんでも足し過ぎ。多すぎだあ」「でも、まあ、いいや」的スペクタクル。でも、意外に先頭シーンに違和感が無く、マスゲームとしてのスペクタクル感は十分堪能できます。あと、“人気俳優:筋肉見せっこ対決”もなかなかのもの。ま、それだけの映画と言われれば、反論しませんが(反論できませんが)。肝心の「トロイの木馬」が、最後のつけ足しみたいになっちゃってるのもオドロキ。おかげでアキレスの行動基準が理解不能。いやはや、ペーターゼン監督も、この作品と、『ポセイドン』とを考え合わせると、何か、悟ってはイケナイものを悟っちゃったんでは無かろうか、と、少々不安を感じないでもないのですが、一方では、この割り切りぶりに楽しみな部分もあったりするのでした。[DVD(字幕)] 7点(2009-11-03 08:05:57)

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