|
1. 都会のアリス
これほど台詞が少なく、そして台詞をあまり必要としない映画は始めて観た。この映画は穏やかで美しい音楽や二人の息のあった素晴らしい演技や、数々の綺麗な風景など、台詞以外の部分がとても鮮麗されていて思わず見惚れてしまった。そしてストーリーは有りがちな設定だけど、その馴染みやすい平凡なストーリーは食い入るように観れてしまった。その中でも二人で取った証明写真をアリスが見つめ、笑顔になり、そして女の子らしい格好になったあの場面は、少女の“恋”の芽生えを美しく、そして繊細に描いていた。あの場面は、僕の一番のお気に入りのシーンです。そしてその後の展開は切なさがドッと込み上げてきた。大げさに言えば、片想いの恋をしている時の切なさになんとなく似ている。それほどラストは切な過ぎで、胸が苦しくなる。今も苦しい。この苦しさが消えるのに何日かかるかな?あぁ~苦しい・・・10点(2004-09-28 22:57:13)(良:2票)
2. 遠すぎた橋
戦争の銃撃戦を観ていてもあまり緊張感を感じなかった。終始退屈の連続でした。5点(2004-07-04 12:53:20)
3. 時計じかけのオレンジ
アレックスの視線から描いた作品。そのお蔭で、暴力やレイプ、殺人、全てが正当化され、さらに美化されていた。どんなに汚く、グロテスクで残忍なシーンであっても、目を背ける気にはならなかった。その理由は、カメラワークであったり、音楽や役者の演技力、そしてストーリー、全てが独特で圧倒されっぱなしだった。そして、二時間以上あるこの作品。しかし、その二時間がダラダラと流れて行くわけではなく、一つ一つの出来事や展開に力があり、その力に引き寄せられるかのように画面に釘付けになっていた。この映画はバイオレンスの塊のような映画だった。でもこの映画を観て、アレックスの行動を真似してみたい、と言う気にはまったくならなかった。色んな意味で驚かされ、ショックをうけ、そしてちょっとだけ感動した。この映画は本当に凄い作品だ。8点(2004-06-19 11:10:39)
|