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1. 独立愚連隊西へ
「独立愚連隊」の名前を借りただけで、前作とは全く繋がりの無い続編。その上、コメディ色が強くなっただけでなく、日本軍に対する皮肉も辛辣さを増し、エピソードやアクション・シーンもぐっと増えて、前作よりも全然面白い続編となってます。彼らにとって軍旗は役立たずの布切れ。しかしそこに男の魂を感じ取るや、何よりも大切なものに変わる。飄々と振舞いながらも命の重さを知る、本隊と対極に位置する愚連隊の面々が相変わらずカッコ良い! 本作を観れば岡本喜八という人が、邦画界では如何にモダンな映画監督だったかが良く判ります。ところで、【ロンメル元帥】(略名)さんの提案には激しく賛同。でも、戦争娯楽アクションと言っても、「戦国自衛隊1549」や「ローレライ」レベルでは話になりませんけどね、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-24 00:04:15)
2. 東海道お化け道中
本格時代劇路線に戻った大映妖怪シリーズ第三弾は、ヤクザ同士の争いに巻き込まれた幼い少女の逃避行と、少女を守る腕の立つ渡世人の活躍を描く弥次喜多物。東海道の宿場宿場に妖怪達も棲んでいるという設定なので、彼らも無理なく頻繁に登場してきますが、今回は妖怪達よりも人間達の物語が(オーソドックスながら)とても人情溢れる大人向けのドラマになっていて、個人的には映画としての出来も三作中一番だと思います。私もクライマックスでは思わず目が潤んでしまいました。それでもラストは、ちゃんとお馴染みの百鬼夜行で締めくくってくれてますヨ、7点献上。7点(2004-11-09 00:10:34)(良:2票)
3. 東京オリンピック
本作について聞きかじりの「映画論」を打つつもりはありません。しかしオープニングの聖火リレーのシーンから、圧倒的な画作りに感嘆しつつも、確かに作り過ぎとの印象は払拭できない。そして、それがこの映画の本質的に奏効しているかと問われれば、私もそうは思わない。東京オリンピックの翌年、世紀の大イベントを「カラー映像」で大衆に追体験させるという意味に於いても、後世に伝える記録という意味に於いても、本作は明らかな失敗作です。ただ、断片的ながら、もちろん当時の様子は出てくるので、それを見てるだけでも充分楽しかった。特に、全員ジャージ姿でダラダラと歩く現在の入場と、全員ブレザーか民族衣装で胸を張って行進する当時の入場の違いに、失われた「格式」を感じました。という訳で、6点献上。6点(2004-08-24 18:12:22)
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