みんなのシネマレビュー |
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1. ドッグヴィル 《ネタバレ》 「超」がつくほどの問題作ではあるが、完璧といっていい位の「人間ドラマ」。死刑反対論者の私にとっては傲慢で、残酷で、認めるわけにはいかないラストシーンではあるが、他に良いラストがあったのか?と考えると、陳腐でヌルい「if」しか思いつかない。あの残酷なラストでしか、この作品は完成しないのだ、と、思い知らされた。そして犬だけが唯一生き残るというピリオドも、神憑り的だ。ラース・フォン・トリアー、恐るべし。(何故か)悔しいが、満点評価。[DVD(字幕)] 10点(2008-02-15 04:30:10) 2. 塔の上のラプンツェル アニメの持つエンタメ性の幅広さを味わいたいなら日本のアニメがベストだが、そのエンタメ性の根幹に関してはディズニーアニメに軍配が上がる。この作品を観た日本人ヲタの私は、そう痛感するのであった。[DVD(字幕)] 9点(2012-08-29 03:04:55) 3. トンマッコルへようこそ 《ネタバレ》 空腹を満たし、緊張をほぐし、語り合い、価値観を共有していく六者三様と村人達のやり取りが素朴でありながら素晴らしく、説教臭さも卑屈さも感じさせない展開が秀逸でした。難点と呼ぶべきか悩み所の空爆シーンでは、完全なる無血主義を貫けない理想論の限界を感じさせもした、が。ラストは何とも優しいピリオド。恐れ入った。この作品を支持することを、非現実で身勝手なユートピア思想だと笑われるかもしれないが、私は一向に構わない。秀作。[DVD(字幕)] 9点(2007-05-19 23:02:12) 4. 時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 堂々のラブコメで、SFで、青春で、アニメーション。野暮で、スキだらけで、手垢の付ききったジャンルであるにもかかわらず、ケチのつけようがない。センスもよく、「ケッ」と感じる隙もない。「青臭い」などとヒネクレた事を言う気にすらさせない。素敵というか凄いというか、素晴らしい。蛇足ながら、 主人公の痩せてるワリに食い意地に汚い所が、可笑しかった。冶部煮も美味しいのに。笑。[DVD(邦画)] 9点(2007-04-27 02:07:11) 5. 東京ゴッドファーザーズ 「オタクに頼らない・萌えに依存しない・固定層を狙わない」で、面白いアニメが出来たので、他のアニメ製作関係者は辛いだろう。アニメはガキだけのモノでもないし、オタクの手慰みになっちゃうのも勿体無い。アニメは、もっともっとエンターテイメントであってほしいと、この作品を見て感じました。ま、ちょっとくらいの奇跡の特盛りは、ご愛嬌じゃない?[DVD(字幕)] 9点(2005-06-02 11:11:46) 6. ドラゴン・タトゥーの女 上質で渋いミステリを、いかにもフィンチャーといった演出で楽しませてもらいました。舞台や小道具、人物描写などの切れ味が、流石です。 リスベット役のルーニー・マーラも、佇まいやら立ち振る舞いやらが異様にカッコイイ。パッツンとした前髪とか、白い背中にある数個のホクロとか、パンキッシュなファッションなど、好みすぎて悶絶。あれに眉があれば、間違いなく求婚…否、満点でした。[DVD(字幕)] 8点(2012-07-27 06:04:43)《改行有》 7. トランスフォーマー 「アルマゲドン」や「パールハーバー」等の作品からしてこの監督の作品、私とはトコトン相性が悪いんですが、今作はかなり面白かった。 何といっても真昼間から人口密度の高い都市のど真ん中で、デカいロボットのド派手なバトルシーンが何しかスゴイ。 「ロボットが主役の映画だからといって舐められちゃいけない」といった監督の気概が伝わってくる。 一億ドルを超える制作費で撮った作品と日本の特撮作品とを比べるのもナンセンスだが、どうしても近年の「ゴジラ」や「戦隊モノ」と比べてしまう。「ここまでやるか?」と呆れてしまう馬鹿集団としか言いようのないハリウッドの力技は、あなどれない。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-15 03:03:20)(良:2票) 《改行有》 8. 東京原発 恐らく低予算だったんだろうと予想できる作品なんですが、いやぁ、まいった。稚拙と感じる点も多々あったが、データや発想の面白さに誤魔化されたカンジでした。低予算な社会派エンタテイメントとしては、すっごい頑張ってる。エンドクレジットの「協力」に電力会社の名前が見当たらないのも、笑える所ではないでしょうか。「役所」広司が都知事なのも、加えて笑えた。[DVD(邦画)] 8点(2007-08-08 00:44:42) 9. となりのトトロ キチンと子供のために丁寧に作られたジブリの真骨頂(と言えば語弊もあるが)作品。大人が子供のためにレンタルビデオ店でアニメ探すときに、この作品が指針となる。そういうアニメ。大人にはチョイと退屈するかもしれないが、退屈だとムゲに言わずに楽しむのがいい大人ってもんです。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-13 14:01:30) 10. ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 恋人が乗っているカローラを追いかけ、裸足で駆けてく本能全開ゾンビに爆笑。有名人そっくりゾンビ狙い撃ちショーにも爆笑。お気軽!簡単!送迎バスを装甲車に改造講座にも爆笑。不穏分子には鉄格子越しにゲイの告白タイムでお説教。しかも効果は絶大!には抱腹絶倒。笑いあり!愛する者達との別離の涙あり!ホノルルマラソンのスタート展示並みのゾンビ人数に恐怖あり!様々なエッセンス(個人的には笑いに偏り勝ちだが)の上にある「サバイバル活劇」である。前作「ゾンビ」には、無かったサービスで、結構満足。前作原理のひとには、抵抗あるかも、だが。で、子供だろうが妊婦だろうが感染しちゃうって言うシビアさは、抵抗感じる人も多いだろう、ね。しかしこれって、欠点所でもある気がするし、評価所だったりも、したりで、複雑やね。8点(2005-02-13 00:05:43) 11. Tommy/トミー ハッピー・ミュージック・ムービー!弾かれる鉄球!有り得ないスピードで駆け上がるベラボーなスコア、ロックンロールミュージック!70代ロック(変化球気味)が好きなら、一寸イケるクチな御味かも。昔大槻ケンヂが「すかんち好きな女の子には、是非見てほしい」とか、言ってたが、偶には大槻ケンヂも良い事を言うんだなぁ、と、思った。8点(2004-11-20 18:11:25) 12. ドラキュラ(1992) モンスターの稚拙さも気にならない訳でもないが、何とも奇妙で切ない物語だったと。自らの血を与えようとし、そして葛藤する伯爵のシーンは、ゾクゾクした。8点(2004-04-21 01:08:05) 13. トレマーズ 《ネタバレ》 明るく、乾いていて、悲壮感も無く、「恐怖」が主役ではない(香付け程度に恐怖かも?)モンスターパニック物。ありそうで、無い。そうか!「高オニ」か~!皆の逃げるシーンでの、あの愉快さは!ま~ぜ~て~(笑)8点(2003-07-06 10:58:05)(良:1票) 14. ドランク・モンキー/酔拳 いい年コイたオッサンは昔、この映画を見た後に小学校とかで熱く語ったもんだ。しかしやたらと酒が美味そうな映画である。笑。8点(2003-06-28 02:17:33) 15. ドラえもん のび太の恐竜 子供と一緒に見て大人もウッカリ感動。しかしのび太が射撃の名手っていう設定、映画版で思い出す。「そ、そうだった!」と。[映画館(字幕)] 8点(2003-06-15 11:06:20) 16. 徳川セックス禁止令 色情大名 《ネタバレ》 今から10年以上前、この作品のVHSテープが大阪某所で800円で売られていた。「買うべきか、否かしかし、うぬう」などと、尋常なく懊悩していたが、当時は断念した。テープの劣化具合が気になったというより「徳川セックス禁止令 色情大名」というへなちょこ感あふれるタイトルに、ワンコイン以上の価値を見出せなかった。買っても多分、一回しか観ない。そう思ってスルーした。 そして近年、私の頭の片隅に居座る「徳川セックス禁止令」というパワーワードは、徐々にではあるが「ちっと観てぇ」程度にぶくぶくと肥大していた。そして2018年。何を思い立ったかしらんがTSUTAYAの検索システムで調べたところ、なんとご近所のTSUTAYAに「レンタル可能」との結果が。 いやはや本作がレンタル版DVDでリリースされ、なおかつご近所のTSUTAYAに鎮座していたとは。万能の神による何の思し召しなのかしらんが、とりあえず借りて観てみた。 うーむ。何というか、すげぇな東映。すげぇな鈴木則文。誰にも真似できない未踏のオンリーワン作品である。鳳啓介・京唄子のラブシーン、山城新伍の万能感、サンドラ・ジュリアンの腰、渡辺文雄のヨコモジ恫喝、切腹シーンのヘンテコな音楽、やらせろ一揆(超楽しそう)、ラストの腎虚オチまでもが秀逸。 要するに「行政がセックスにやいのやいの言うねぃ」というテーマで、ここまで異色なファンキー正調時代劇(矛盾)を制作した向こう見ずっぷりに、感動しました。 蛇足ですが鑑賞後、そんなにムラムラこないのは…個人的な嗜好のせいか、作品の及ばぬ力量のせいか、それとも時代のせいなのか。ちょっと考えさえられた。答えはあなたが観て確かめて!ちなみに私、鈴木則文の映画は「少林寺」に続いてこの映画で二本目です。(トラック野郎観ろよ!)[DVD(邦画)] 7点(2018-04-27 03:12:06)《改行有》 17. 図書館戦争 革命のつばさ 《ネタバレ》 ただのファンサービス的な劇場版かと思いきや、キチンと「原作のテーマ性」に則った作品に仕上がっていたので驚いた。 いかにもラノベ的な「そんなアホな」みたいな世界観ですが、「国や行政が創作に制限を設けることへの怖さ」という点は、現代社会にも通じる所であり、非常に興味深く、面白かった。[DVD(邦画)] 7点(2013-01-29 03:09:27)《改行有》 18. ドグマ 《ネタバレ》 カトリック(というより宗教全般?)や聖書(新旧)のスキマを突付いておちょくり倒した脚本が、何よりも素晴らしい。無駄に豪華なキャストと、全体的に薫るB級さを上手にマッチングさせており、そのアホ臭いくらいの器用さに驚愕するばかり。 ???役にアラニス・モリセットという配役も、憎い。[DVD(字幕)] 7点(2009-09-13 23:04:40)《改行有》 19. ドーベルマン刑事(1977) 《ネタバレ》 原作を完全無視しているという点において、何の疑問も感じないわけではありませんが、なんなんでしょうかこの面白さ。 原作も完全無視なのですが、「チビッコのジャンプ読者がウッカリこの作品を観てしまうのではないか?」という思いやりと言うか、気遣い?というか。それすらも完全無視ですか深作監督&集英社。その姿勢、一周して「格好良いんじゃねえか?」とすら思わせます。時代?1970年代の荒ぶる邦画界の魂とでも言えばいいの?何しかスゲえ。 千葉真一を始め松方弘樹、藤岡重慶、岩城滉一、川谷拓三、ジャネット八田という混沌としたドロ~リ濃厚キャスティング。街娼、トルコ嬢、ストリップ、本番生板ショー、吉外など、危険度の高いワードの多い倫理観をノーブレーキで逆走したような脚本。とことん和製ブルースで終始していた音楽。何もかもがケレン味に満ち溢れていて、格好良かったデス。 兎に角「ジャンプ漫画原作の映画化に名作なし」というジンクスなんて信じていた私の浅墓さに、恥じ入るばかりです。 蛇足ながら、ラストで加納(千葉)が「生きている・死んでいる」と占いに興じ、「…ッ!死んでいる?」と呟いていたシーン。「お前はすでに死んでいる」と言っていただければ、満足できたんですがねぇ。武論尊原作な訳ですし。 [DVD(邦画)] 7点(2009-08-02 23:49:21)《改行有》 20. 読書する女 可愛く吐露されていくエロティックな独白にポーっとしてしまった。うーん。フランスっぽくエロ可愛い(失笑)作品でした。主演・ミュウ・ミュウの勝利ですか、ね。妄想癖のある読書家の頭の中は、面白いモンです。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-02-15 04:41:20)
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