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プロフィール |
コメント数 |
215 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/ |
自己紹介 |
正直、生まれは平成じゃないです。かなり、昭和なムード。昔みた映画を思い出しながらレビューしますので、記憶がずいぶんあやふやかも。なにか変なところがあったら、http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/のほうにツッコんでおいてください。
好きな女優 「或る夜の殿様」の山田五十鈴、「近松物語」の香川京子 好きな男優 「お茶漬けの味」の佐分利信 好きなキャラクター グレムリンちゃんとマシュマロマン
☆評価基準 10点:超絶。ほとんど奇跡。 9点:傑作。かつ大好きなんだもーんッ! 8点:傑作だし、好きデス。 7点:素晴らしいです。好みの映画です。 6点:まあ、悪くないと思います。 5点:なにか気になるものはあります(~~; |
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1. 時をかける少女(1983)
《ネタバレ》 なにげにちゃんと見たのは今回がはじめて。正直なところ、期待値は高くなかったのだけど、意外なくらいの名作っぷりにビックリ。よくもわるくも、大林宣彦の作風ってずっと変わらなかったのね(笑)。初期の作風が晩年まで維持されてたのだなァと思う。綺麗なリマスター映像のせいもあり、あまり古さを感じませんでした。断崖絶壁の海岸のイメージなども、晩年の作品まで維持されてますよね。
ノスタルジックな感傷趣味やロリコン趣味はやや気持ち悪いところもあるけど、知世の演技は懸念してたほど悪くなかったし、MV風のエンドクレジットも可愛かったです。尾道の町並みも美しいと思いました。
内容的にも、のちの角川版や細田版にくらべて物語の深みを感じる。とりわけ重要なのは、吾朗ちゃん(尾美としのり)の位置づけです。角川版の吾朗や細田版や津田功介にはほとんど存在意義がありません。しかし、大林版における吾朗の存在はきわめて重要だと思える。
主人公の芳山和子が深町くんに抱いた想いは、じつは吾朗ちゃんへの想いだったわけです。いわば、深町くんというのは「吾朗ちゃんの代理」だった。それはちょうど『さびしんぼう』において、尾美としのりが富田靖子に抱いた想いが、じつは母親(藤田弓子)への想いだった、という構造に似てる。さびしんぼう(富田靖子)は「母親の代理」だったのです。これらは、おそらく「もっとも大事な人がもっとも身近にいることに気づく」という愛の物語ですよね。
他方で、老夫婦(上原謙&入江たか子)にとっての深町くんは、幼くして亡くなった孫の代理でした。死者を代理することで、存在しえなかった人物が現出している。それは、たとえば広島や長崎の歴史において、存在しえなかった誰かを現出させるような不思議なパラレルワールドです。これは、たんなるタイムリープの物語ではなく、作り変えられた記憶を経験するマトリックス的な物語だといえる。
個人的には、ロリコンとノスタルジーの入り混じったセンチメンタリズムが苦手なのだけれど(それをいちばん感じるのは子供が指の傷を舐め合うところ)、この映画の場合、それがSF設定の肝になってるのは否めない。その意味で、これは「アイドル映画」というよりも、日本を代表する「SF映画」として評価すべき作品だと感じました。[インターネット(邦画)] 8点(2024-02-26 06:45:37)《改行有》
2. 翔んだカップル オリジナル版
これは力のある映画ですねえ。映画の力に満ちている、というより「映画の力」以外のものを全く何も使っていない(笑)。その潔さというか、大胆さというか、投げやりな感じがスゴイです。原作は読んでいませんが、おそらく、1話分のエピソードをワンシーン(さすがにワンカットではない)で撮るというように説話を積み重ねているんだと思います。前後関係を補足することなく、各エピソードをワンシーンの役者の動きだけで描いて、それが終わると唐突にまた次のエピソードをワンシーンで描く。こちゃこちゃした編集は一切無し。ブツ切りのシーンを数本並べただけで出来上がり、みたいな。細かい設定が知りたけりゃ原作のマンガでも読んどけよ、みたいな。アイドル主演のマンガ映画なんぞを、細かく丁寧に構成する気なんか毛頭ねえんだよ、みたいな(笑)。ある意味、オリジナル脚本のとき以上に、相米のオレ流が炸裂している気がします。薬師丸ひろ子の演技も、鶴見辰吾の演技も、本当に生きていて、これまで見たものの中では最良でした。個人的には、歌がダサいとこも好きでした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-11 13:45:12)(良:1票)
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