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プロフィール |
コメント数 |
271 |
性別 |
男性 |
年齢 |
57歳 |
自己紹介 |
歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。 無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。 |
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1. トップガン マーヴェリック
《ネタバレ》 いわずと知れた前作から36年ぶりの新作。
まさに「満を持して」製作された意気込みが伝わって来た。
トム・クルーズを一気にスターダムにのし上げたあの大ヒット作の続編を作るなら、これしかないと思えるような完成度の高い脚本に加え、本作の白眉は言わずもがな、本物のジェット戦闘機に俳優が実際に(正確には後部座席に)搭乗して撮影したと言われる操縦シークエンスの「本物さ」であることは疑いない。
前作でのコックピットはブルーバックのセット撮影だったが、本作では空中で激しいGを受けながら操縦するパイロットの「本物の」息づかいや真に迫る表情を観ることができる。
これはまさに映画館で「体験する」映画という点で、過去のどの航空機アクション映画の追従も許さない高みに至った作品であり、今後、本作を凌ぐ戦闘機アクションは当面期待できないだろうとも思えるほど、完成度が高い。
端的にいえば、前作の主役をトム・クルーズ以外の俳優が務めたとしても、恐らくそこそこヒットはしただろう。だがしかし、この続編はトム・クルーズでなくしては生まれなかったと断言できるほどの、彼のいい意味でのストイックなこだわりが詰まっている。
他の主演作を含め、エンターテイメントとしての「映画」をこれほどまでに高い次元で提供し続け、世界中の人々を魅了し続けているトム・クルーズは現代を代表する映画人として長く名を残すであろうと改めて思った。
<2回目鑑賞後の追記>
2回目はIMAXにて鑑賞。
期待していた通り、高品質な視聴環境のおかげで、より一層作品世界に没入することができた。
本作はテーマパークの何回でも並んで乗りたくなる人気アトラクションと同じような体験型の映画だと改めて実感。
アトラクションは数分で終わってしまうが、本作は2時間余りも楽しめる点でコスパはかなり高い。(しかも身近にあって並ばなくてもよい!)
その意味では、ストーリーの完成度は二の次でもよいはずだが、本作はその点でも一切手抜きはない。前作の伏線を多く回収しつつ、ワンカットも無駄なシーンはないように思える。(特にライバル・アイスマンとの友情あふれるシーンは、やはり本作には絶対に欠かせない)
36年を経たマーヴェリックは心に痛みを抱えたヤンチャな天才パイロットのまま、いい歳の取り方をしていたし、「戦闘機パイロットの役割はもう終わった」と言われても、「そうかもしれない。でも今日じゃない」とほほ笑むシーンは、稀代のエンタメ映画人トム・クルーズの生き様とも重なり、最も印象に残る名シーンだった。
誰しも歳を取るごとに何らかのトラウマをかかえ、いつかは時代や年齢といった壁に突き当たる。その時に背中を押してくれるようなマーヴェリックの活躍を見せてくれ、観客が観たいモノのさらにその上を見せてくれた本作は、やはり満点の評価にふさわしい傑作だ。[映画館(字幕)] 10点(2022-06-06 14:01:41)(良:1票) 《改行有》
2. ドント・ルック・アップ
《ネタバレ》 とにかく、超豪華なキャスティングに驚く本作。
出演料だけでもどれほどかかったのかと、下世話な想像をしてしまうほど…
ブラックコメディとされる本作だが、扱うテーマが彗星衝突による地球滅亡なだけに、コメディ要素よりも相当ブラック色が強いことを覚悟して鑑賞するべき作品。
彗星が地球に衝突するというプロット自体は使い古されたものだが、本作ではよくあるヒーローや、地球を救うために立ち向かう人々はほとんど描かれず、現実をまともに見ようとしない大統領や、視聴率しか考えないテレビ番組、自社の利益誘導しか考えない巨大IT企業のCEOとか、真実を訴えようとする科学者を揶揄するSNSとか、「今」の世界(というかアメリカ)を風刺しまくる内容に、笑いよりも恐ろしさしか感じない。その点では冴えまくった感性を感じる映画だ。
最後、冷凍保存技術で地球を脱出して、生存可能な惑星に降り立った有力者たちが、皆中高年というところも、バカバカしくて全く笑えない。
決してハッピーエンドではないし、胸くそ悪い気分で観終わるため、評価が分かれるところだが、地球の危機は決してSFの世界とはいえない今、世界の指導者やマスコミ、巨大企業の経営者にはお願いだから一度鑑賞していただきたいと思った。[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-20 16:35:29)《改行有》
3. トゥモロー・ウォー
《ネタバレ》 未来に発生した人類存亡をかけた戦いのために、過去(つまり現代の)私たちが徴兵される物語…というアイデアがまず斬新で興味を引く。
さらにその未来の敵の造形や威力が徐々に明かされるプロセスには丁寧に時間をかけており、恐怖が煽られやすい。
その後は、「スターシップトゥルーパーズ」的なバトルがひたすら展開されるわけだが、ここに家族のドラマを入れ込んで、お涙頂戴の展開にしてくるのがハリウッド映画らしいところ。
この手の映画では、普通は主人公が敵をやっつけて、未来から無事帰還してメデタシとなるところだが、本作では、もう一つの後半シークエンスが用意されており、その点ではなかなか見応えはあったと思う。
気分転換にSFアクションが観たいという期待にはしっかり応えるクォリティーはあったし、個人的には序盤で24-TWENTY-FOURのクロエ役の女優を見られたのは嬉しかった。[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-19 10:00:01)《改行有》
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