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1. 東京暮色
『東京物語』からは想像もつかないぐらいに陰鬱でドロドロした愛憎劇。今回の原節子はマジで怖いです。実の母親を睨みつけるシーンでは殺気すら感じてしまう。それにしても、なぜ小津映画のラストはいつも笠智衆と原節子の二人だけになり、「お父さん、一人で大丈夫?」になってしまうんだろう?[CS・衛星(吹替)] 7点(2005-11-20 20:07:21)
2. 東京物語
《ネタバレ》 熱海でおばあちゃんが立ち眩んで転んでから、ずっと胸が締め付けられるような気持ちで観ていました。そしてその後は随所で不覚にも涙。どうも僕はおばあちゃんに弱いようです。これは一種の家族崩壊を描いた作品だが、ただ哀しいだけで終わらせなかったところが◎。今観ても十分名作だと思うけど、もっと年を重ねてから観たら、もっともっと堪能できるんだろうなぁ。[CS・衛星(吹替)] 8点(2005-11-20 20:04:22)
3. どん底(1957)
『蜘蛛巣城』に続く西洋文学の時代劇化。ただし今度はロシア文学。本作の場合は原作が原作だけにほとんど密室劇と化しているが、それで二時間以上やるんだからちょっと退屈してしまった。今回は三船敏郎があまり目立ってなかったのも減点要因のひとつ。でも最後のどんちゃん騒ぎと、喜三郎の捨て台詞は最高によかった。[CS・衛星(吹替)] 6点(2005-11-20 18:28:43)
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