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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. 突貫小僧
《ネタバレ》 フィルムセンターで鑑賞。
いきなり「人攫いの出そうな日である」という出だしからして既におかしい。
悪い顔で現れる斉藤達雄、遊ぶ眼鏡の子供に声をかける、顔芸をかましまくる達雄。とうとう体全体でパフォーマンス、通りかかった女性も思わず笑って去っていく。
パンを買いそれにかぶりつく子供、それを取り上げると泣き出してしまう、泣く子供を黙らせるために色々と買うハメになる達雄。
警官にも仲の良い親子くらいにしか見えないのだろう。付け髭だった事がバレる、髭を取ったらただのイケメン、子供に付け髭をつけたり。
泣き出す子供、人攫いの親分?のところに連れて行く10円ハゲだらけのオッサン。ハートマークだらけの襖、松之助って尾上松之助?
オッサンに食べ物や飲み物をガンガンすすめる子供、「やめなさい」とぶっ叩いて叱る、撃ったおもちゃの矢が10円ハゲに命中ww
水鉄砲にたじたじ、桶でガード&叩きつける、尚もおもちゃの矢を打ち込み知らんぷり、あまりにもやんちゃなのでさらっておいて「捨ててこい」と言い出す親分。
一応お辞儀してお別れ、情が芽生えてしまう達雄、おもちゃも置いて一人寂しく・・・と思ったら自分たちも買ってもらおうと子供たちに追いかけまわされるwwwもう子供は懲り懲りだ~[映画館(邦画)] 8点(2015-07-28 16:56:50)《改行有》
2. 東京行進曲
《ネタバレ》 溝口健二の初期のサイレント映画。
当時の東京の様子を上空から拝めるのは大変貴重だが、このフィルムも四分の一にまとめられたダイジェスト。
残りのフィルムは何処へやら。
溝口らしいといえばらしいが、普通の普通の作品。
たった25分だけでもそれが解る。
印象的だったのが、後ろの兜の影と男の影が重なり鬼のようになる場面。
そこに思いをよせる女の表情を重ねる。
これぐらいかな。
後はなんだかんだ言ってハッピーエンド。
船に乗り込み旅立つ・・・・てやっぱり船が出てくるのか。
溝口だな~。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-03 23:33:08)《改行有》
3. ドクトル・マブゼ
フリッツ・ラングの犯罪映画は問答無用の傑作が多い。
アメリカ時代は言わずもがなだが、ドイツ時代も泣く子も黙る傑作・大傑作を幾つか残している。
それがこの「ドクトル・マブゼ」だ。
俺は続編の「怪人マブゼ博士(1932年)」の方が好きだが、この作品も素晴らしい。
前・後半合わせた実に4時間を超える作品だが、スピーディーな展開と持続する緊張の連続は我々を飽きさせない。
ストーリーは一見すると単純な探偵vs悪党の活劇物にも見えるが、物語は第一次大戦で生じたインフレーションによって混乱する人々の様子も巧みに織り込まれているのだ。
今は私腹を肥やすマブゼも、インフレによるどん底から這い上がってきた人間にすぎない。こういったドラマと関係無さそうな部分の掘り下げ。
この丁寧な掘り下げがストーリーをさらに盛り上げてくれる。「カリガリ博士」の制作にも参加したラングだ。「カリガリ博士」で培われたノウハウがこの「ドクトル・マブゼ」に活かされている。
変装と催眠術に長けた天才的な犯罪者マブゼ。重要な株に目を付け莫大な利益を上げるだけでなく、ドイツの経済すらどん底に突き落としてしまう。
更には暴落した株すら買い占めてしまうその恐ろしさ。印刷工場にカジノ。何処までも用意周到な男だ。
アクションそのものは余り派手では無いが、フォン・ヴェンクとドクトルマブゼの心理戦、逃走劇の連続が面白い。
ただ、マブゼの欠点は余りに貪欲すぎた事だ。
その貪欲さが逆に警察たちに糸口をつかませてしまったのではないか。
生きるために金を求め、求めすぎた金によって発狂してしまうマブゼの顛末。
ラング特有の幻想的な雰囲気、突き詰められたサスペンス。犯罪映画の古典と呼ぶに相応しい作品。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-20 01:12:52)《改行有》
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