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1. 永遠と一日
画面に集中して観ていないと話の筋が分からなくなるようなアンゲロプロス作品の中でも、これは比較的分かり易かったので良かったです。言葉を買う詩人の話をする主人公の語り口や、亡き妻との想い出が巧みに交錯する辺りの演出は見事としか言いようがありません。彼にとってはこの一日が一瞬の時間であり、また永遠でも有り得る。この映画をもう一回最初から観るには根気がいるけど、長い長いワンシーンの中で完全に見届けることの出来なかった細部までまたじっくり見直したいです。それにしてもギリシャのバスって面白い構造をしていますね、一度乗ってみたくなりました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-14 18:47:47)
2. 悦楽共犯者
シュヴァンクマイエル監督の作品を観たのは今回が初めてです、ていうかこれ以外レンタルで見つからない!個人的にはS・キューブリックの映画を思い出しました。目まぐるしいカット割に、象徴的なオブジェ。偏執的な登場人物と、そのカメラに対する異様な眼差し。そして交響曲やオペラを使った音楽。いわゆるまとな人間が出てこない映画のように思われますが、これってきっと表向きでは皆普通の人たちなんでしょうね。ただその裏側に焦点を当てているせいか変態に見えるだけで、誰でも彼らと似たようなことはしているはずです(これは少々度を越えていますが・・・)。そんなわけでこの映画を観ること自体が至上の悦楽、観終わった後には自分の欲望が解消されたような何とも形容しがたい気持ちになりました。これで僕も共犯者なのでしょうねぇ。10点(2004-08-19 15:17:38)(良:1票)
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