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1. エリン・ブロコビッチ
ストーリーは単純だけど(私好み)、実話であることの迫力があるんでしょうねえ。社会派ドラマ・問題提起ドラマとしてみるより、一人の女性の頑張る姿を描いたストーリーとして観たらいいかな。ジュリア・ロバーツ、あんまし好きな女優さんじゃなかったけど、この作品の演技はすごいなあ。見直しました。それにしてもアメリカ人は、元に戻らないことについてはお金であがなおうとする、良い意味でその合理性と執念に感心します。[DVD(吹替)] 8点(2007-02-07 21:54:38)
2. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
《ネタバレ》 好きなんですよね、この映画。最後に向かって一直線に盛り上がる展開があるわけでもないし、トリュフォー得意のドキっとするようなオチがあるわけでもないんです。映画に関わる人のいろんなエピソードが組み合わさりながら、作品完成までの過程が比較的地味にあまりメリハリ無く描かれています。それでも、派手さが無い分、逆にリアリティーがあって、自分も映画製作の現場にいるような気分に浸って楽しむことができる作品です。セリフのないシーンの音楽の使い方も上手です。公開時リアルタイムで観ていれば、もっと点数高かったかと思います。ちなみに、ネコのシーンは「柔らかい肌」に同じシーンがあるのでその時の苦労話ですよね。イタリア人女優のセブリーヌは、トリュフォーがロッセリーニからさんざん聞かされたバーグマンの悪口がモデルになっているらしいです。アレキサンドルが交通事故で死ぬのは、「ジャイアンツ」撮影終了間際のジェームズ・ディーンを思い出します。こういう謎解きのような、宝探しのような楽しさもありますね。[DVD(字幕)] 7点(2006-06-24 22:35:13)
3. エリザベスタウン
《ネタバレ》 失意とそこからの復活。それを支える恋人、友人、家族。そういうモチーフの作品は数限りなくあるけれど、普遍的なテーマだけに上手に作れば何度でも観る者に感動を与えられる。この作品も結構感動を与えてくれるんです。ただ残念なことにあまりにも散漫すぎます。ドリューとクレアが出会ってから、再会するのは分かり切っているのに、その間エリザベスタウンの人たちが如何に父が好きだったかという描写に長時間費やされる。かといって父のキャラクターが明確にされるわけでもないし、ドリューとの親子関係も不明瞭。ドリューとクレアの電話のシーンも会話の内容はほとんど無し。ただ延々と電話をしているシーンだけ。「これだけ長い間電話してるんだから好きになって当たり前でしょ。それぐらいわかってね」っていうことかな。それを映像表現するのが映画だと思うけど。告別式で、母が語る父との恋愛なんか作品にどのような意味を与えるのか全然わからない。120分以上の作品に仕上げる意味がないと思います。ドリューとクレアとの関係に絞って90分ぐらいの作品に仕上げていたら、もっと良い作品になっていたと思います。編集ってほんと大切なんですね。[DVD(吹替)] 5点(2006-06-24 22:33:48)(良:1票)
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