|
1. エクス・マキナ(2015)
思ってた以上にシンプルなストーリー。幾つか想像ついた中でも最悪のオチだった。で、何が言いたいの?AIは怖い?女は怖い?いや今更ですか。古いのよ。手塚治虫が何十年も前にやってた事を今更ですか。何度も言うけど映画は娯楽。後味が悪いだけの映画なんて特に見たいとは思いません。
てかね、2015年ってかなり近代の映画じゃないですか。今更AIすげえAI怖いも無いよ。その前からもうMr.都市伝説関暁夫がsiriだの人工知能だのネタにしてんですよ。新鮮さも何も無いし、そもそもあんな凄いもん作ってる施設でカード認証とかいつの時代の小説よ。当時はもうとっくに生体認証でしょ。2013年にはPhone5sが指紋認証導入してます。80年代に作られた映画バックトゥザフューチャーの生ゴミ燃料にしてる車の方がよっぽど新鮮で画期的ですよ。
何十年も前に描かれた手塚治虫の漫画はもちろん古い。古いのになぜ面白いかというとヒューマンドラマが優れているのと同時に「よくこの時代に思い付いたな」という感動もある。残念、この映画には無い。見終わって何も残らない上に、発想が何もかも古くて白けた。0点でもいいんだけど、CGよく作ったな+ヌードごちそうさん=2点くらい献上してあげる。[インターネット(吹替)] 2点(2020-10-16 04:53:43)《改行有》
2. 映画 聲の形
《ネタバレ》 悔いて改める事によって前に進む、がテーマの様だ。いじめた側もいじめられた側も、自分のせいで相手の青春を壊してしまったと悔いて追い詰められる。苦難を乗り越えた上で和が発生し、良い話だ。
でもこれさ、何が凄いって西宮は石田を好きになってくれてるのに、石田の側には恋愛感情も性欲も芽生えていないという、さすが女性が描いた作品だなと感心する。自責の念ばかりに支配され、簡単にはなびかない骨太な主人公。男なら泣いている女を目の前にして抱き締めてやるくらいの器量は欲しい所だが、このドライさがこの作品の個性でもあるんだろう。(後日訂正:自分が生きるのを手伝って欲しいはほぼプロポーズに近いと思われるので、もしかしたら石田にもそういった気持ちが芽生えていたかも知れない。そう解釈するとなかなかにして微笑ましい展開だ。)
しかしまあこの西宮という子は強いな。あれ以外にもいじめはあったんだろうし、神経質そうな母親と暮らしていたら神経も磨り減るだろうに。数多の苦難を乗り越えてきたにもかかわらず死を選んだのは、愛する石田の今後を思い自分はいなくなった方がいいという選択によるもので、せっかく石田と花火を眺めていい雰囲気の所を中座し何の躊躇もなく飛び降りるとは。この強さ一途さは驚嘆。一方の石田は弱いからいじめに走り、弱いからいじめられたトラウマから立ち直れない。本来ならハンデを背負い庇護される立場であるはずの西宮が強くいてくれたお陰で、弱い石田は立ち直るのだ。これまた一般の作品とは逆で、この作品の大きな個性と言える。
原作のハードな部分を上手く省いた上手い編集。かなりマイルドな作品に仕上がっている。この作品にまだ触れてない人には原作よりもこっちを先に観る事をお勧めしてもいいくらい。俺は原作が辛すぎて二度目を読む気になれないでいたが、この映画は何度でもいけそう。アニメ映画を見てこんなに泣けるなんて珍しい。×が取れる演出には心から感動した。[地上波(邦画)] 8点(2018-08-27 02:39:42)(良:2票) 《改行有》
|