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プロフィール |
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913 |
性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. 失くした体
《ネタバレ》 切断された右手の冒険と持ち主の青年の半生が陰鬱に綴られる。独創的でグロテスクで美しい、フランスらしい芸術性の高いアニメーション。設定と作風故に序盤は拒否反応はあったものの、徐々に切断されたあの時に向かって集束していく展開に見入ってしまう。彼の人生は恋とかいった希望を求めては全部裏目に出てしまう過去ばかりであった。ああいうことをしなければ良かったという後悔と共に。その彷徨う右手はどこか希望への執着(=持ち主との接合)、未練みたいなものを感じているように見えた。右手と共にあった人生から切り離されれば、普通は絶望してしまうだろう。生きるも死ぬもどうでもいいとヤケだったに違いない。だが、彼は生きるという賭けに勝った。右手という希望を捨てて、現実に向き合って生きていくことを選んだ。その先は厳しく辛いことばかりかもしれないが、「人生は達観するもの」という真理を突いていると言える。[インターネット(字幕)] 8点(2020-01-13 23:40:10)
2. 長ぐつをはいたネコ(2011)
シュレックシリーズからのスピンオフながら、
シュレックの名前も存在を匂わせる描写も一切なく、
プスの冒険と活躍に専念する。
ところが元ネタの童話とセルフパロディの数々が上手く嚙み合ってない。
当初あった毒も抜けて普通のファミリー映画に堕しちゃったあたり、
打倒ディズニーの野心はどこに行ったのかと。
それなら独立した作品としてもっと暴走しても良いのに、
まずシュレックを見ていないと楽しめない演出があり、物凄いジレンマを感じる。[DVD(吹替)] 4点(2022-08-27 00:35:06)《改行有》
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