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1. 眺めのいい部屋
《ネタバレ》 E・M・フォースター×アイヴォリー第1作。 イタリア・フィレンツェを旅するヘレナ・ボナム=カーターはちんまりと可愛いお嬢様ルーシー。 美しい風景・音楽にのせて彼女とジョージとセシルとの三角関係を描き、三部作の中では一番見やすそう。 ここでの「壁越え」は新興ブルジョワのジョージ(ジュリアン・サンズ)との結びつき、言葉少なでも情熱的な彼とフィーリングがあってしまうルーシーだけれど、引き立て役セシルもダニエル・デイ=ルイスが演じているせいか滑稽でも嫌味は少なく、むしろ気の毒な婚約者と映る。 ジョージがメインでもセシルがつまらない人物と思えないのは、彼の存在感もありそう。(今年のアカデミー賞発表後、シネマ好きたちと話しても「やったねデイ=ルイス」の声高し) マギー・スミスは神経質な従妹がはまり、ジュディ・デンチの作家エレノアの本の情報を伝えるメディアとしての使い方がユニーク。 ルーシーの弟フレディのルパート・グレイブスは、次の「モーリス」では重要なスカダーを演じ、現在は「SHERLOCK/シャーロック」のレストレード警部、美少年→美中年の変貌だけど特徴ある前歯は同じで、なつかしい感じ。 初見はキスシーンの美しさが印象的、完全版は無邪気なエロスが拡大。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-01 06:59:57)
2. 長くつ下ピッピの冒険物語
20年前シアターで見た時あまりいいとは思えなかったのは、 「新しい冒険」とあるように本からは遠く離れ、12才のタミー・エリンも9才のピッピには大きすぎる気がしたから。 でも今見るとそうわるくはなく、食べ物を投げたりするのはよくないが、空とぶサイドカー、樽での川下り、木製の飛行機などは新しいピッピを創ろうという意欲が感じられ、ミュージカルの曲、特に主題歌はピッピのテーマソングにふさわしい明るさ♪♪♪ 監督は「地上最大の作戦」のケン・アナキン、孤児院「子どもの家」の院長を個性派アイリーン・ブレナンが愛情深くコミカルに演じる。 この映画やスウェーデンのテレビシリーズ以上に出来がいいと思われるのは93年の米国テレビムービーだけれど、ソフト化はされていない。[映画館(字幕)] 6点(2009-08-09 00:03:06)
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