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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 夏の嵐(1954) 映画中、女の独白ナレーションがちょこちょこ入るが、この独白が説明的過ぎていて質が悪い。しかも映像で十分に伝わっていることを、重複して説明してしまうことが多々あり、折角の映像を殺してしまう結果になっている。また、男も女もキャラクターの一貫性に乏しく、心の痛みの重みも説得力も欠けます。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-10 14:41:35) 2. 夏目漱石の三四郎 やっぱりイメージがね。合っていたのは笠智衆さんくらいで、他は結構厳しい。一番酷いのが与次郎。この活気のなさはなんなんだ。もごもごとカツゼツが悪い。これでは折角のキャラクターも台無しである。内容もただストーリーをなぞっているだけで、まとまりに欠ける。原作にあったシーンがただ中途半端な形で映像化された印象。この短い尺では全てを描くのは土台無理というのは判るが、重要なシーンも間の抜けた演出で全く印象に残らないものにしてしまう手腕が恐ろしい。終盤になって突然オリジナリティを発揮し始めるが、これがまた宜しくない。妙な方向に捻じ曲げてしまいました。[CS・衛星(字幕)] 2点(2007-11-30 19:50:01) 3. 嘆きのテレーズ 《ネタバレ》 子供の頃に観て、ラストの展開が強烈に印象に残った映画。今回観直してみたら、座りながらの握りこぶしでの往復ビンタが印象強烈。凄いことをする。全体に良く出来ているものの、惚れ合う過程を素振りよりも台詞だけで済ましてしまっている箇所が目に付くのが難点。大体、逃げ出そうといいだした後に、女性がいかに虐げられているかということを聞かされるというのでは、逃げ出そうといったのが単に旦那から奪い去りたいというだけの意味になってしまいマイナス。虐げられているからこそ、二人で逃げ出し幸せになろうという流れにして欲しいところだった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-27 23:47:57) 4. 渚にて 《ネタバレ》 既に核戦争後の世界からスタートするが、それをはっきりとは説明することはなく、何が起こったのかということを観る側がじわじわと察知させる作りが良い。市民の暴動などもなく、皆、非常に普通に生活をしている。置かれている状況に対して、ちょっと平然としすぎている感じはするが、逆にこの平静がやがて来る結末と相俟って、テーマの重さを強調させる効果も出ている。本当に静かに静かに訴えかけてくる映画ではあります。[DVD(字幕)] 7点(2007-04-15 20:52:19)(良:1票) 5. 殴られる男 《ネタバレ》 この映画に描かれてる業界の醜悪な実態。これに似たようなことは、現実社会でも当たり前のようにあったんでしょうかねぇ。たった一度だけ実力で取ったダウンのあとのボクサーの立ちカットが切ないです。主人公の男気が泣かせてくれる良い映画。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-13 21:10:56)(良:1票)
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