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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 21世紀の資本 《ネタバレ》 うーん、期待外れ。資本収益率が経済成長率を上回り続けており、これがすなわち金持ちがどんどん良くなって、こっちはさっぱり良くならない(格差)このざま、ということのみ予習して見に行きました(ということですよね?)。もっと、このことを身にしみたいと思ったのですね、さて本作、書籍版では膨大なデータを駆使して説明したことを、あえて数字を使わず、過去のドキュメンタリーや映画を駆使して、つまり映像で説明しようという趣向のものだったのだと解釈しています。しかし残念ながら、そのチョイスされた映像が、なんかメリハリがなく(同じものが繰り返されたり)、やはりデータによる説明が少ないから説得力に乏しかったと思います。上記の主張が身にしみて、こんなことではいかんと立ち上がり、行動様式を変えるということまでに至らず、なんとなく明日からも同じようなことを繰り返してしまいそうです。そうです、残念なのはワタシです。【210225変更】[映画館(字幕)] 3点(2020-06-15 16:07:34) 2. 22年目の告白 -私が殺人犯です- 《ネタバレ》 なかなかの変態映画なんですが、映倫区分はG(どなたでもご覧になれます)。絞殺シーンもさることながら、ラスト間際の千堂の壊れっぷりは相当なもの…。なんてなあ。元少年Aの例の手記をなかったかのように、この物語を消費しているワタシ自身がイヤなんだ。…面白かったです。[DVD(邦画)] 8点(2017-10-15 19:54:32) 3. 日本と原発 《ネタバレ》 本作を観るにあたって、「逆襲弁護士 河合弘之」(さくら舎、大下英治)を読んだ。「弁護とは『正義』ではなく、『論理』だ」と言い、「元々金権弁護士だ」と韜晦する河合弁護士の映画がどのようなものか興味津々とスクリーンに望んだ。しかし。「裁判はたったひとりでも正義をかけて闘える民主主義社会の安全弁みたいなものだ」と弁護士は言う。このこと自体、しごくもっともなことなのだけれど、そんないい子ちゃんじゃないんでしょう。「違法でない限りベストを尽くす」ってスタンスなんだから。原発にまつわるたくさんの事柄がわかりやすく解説がされていてよいのですが、弁護士自身解説者になってしまっています。だから弁護士の熱が伝わってこない。自作自演の限界かと思いますので、やっぱり監督はプロに任せて欲しかった。以上、映画としてのレビューですが、最後に。応援しています、河合弁護士。5兆5045億円の賠償を東電経営陣に求める株主代表訴訟、注目しています。[映画館(邦画)] 7点(2015-03-08 17:34:32) 4. 任侠ヘルパー 《ネタバレ》 イロもんだと思ってみたら、大間違い。結構真面目に作ってあります。草村礼子さんをはじめとした、お年寄り役者さんたちの腹をくくった認知症の演技。リアルだ。いい台詞もあるんだ。「しょうがねえだろ、子分がそういってるんだから。」「いいよな、おまえらバカで。」鑑賞後には、いわゆる「ヤクザ映画を観た後の視点が少し高くなったような気分」にもきちんと浸れました。草彅剛。かっこいい。[DVD(邦画)] 8点(2013-09-15 10:31:31)
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