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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 2分先が見える特殊能力を上手く利用したクライムサスペンス。ライトな仕上がりながら、緊張感もちゃんとあって安定感のある作品。 ニコラスケイジ演じるクリス・ジョンソンは能力を使いこなして、なかなかの無敵ぶり。『カジノ脱出』『ナンパ』『弾丸よけ』などその才能を遺憾なく発揮。ヒーローや主人公がガンガン活躍するのが好きな自分にとっては、この無双モードは結構楽しい。 ストーリーやディテールは荒削り。犯人グループが核爆弾やクリスを狙う明確な理由が明かされない。営利目的なのか、それとも大義名分を掲げたテロリストなのか。それすらも明かされません。 リズが何者なのかも結局わからずじまい。『俺は2分先の未来しか見えないのに、なぜ彼女のことが見えるのか、その理由が知りたい。』と、序盤でクリス自身が高らかに宣言。にも関わらず、それに対するアンサーはないんですね。面白いし、ロマンティックな設定だったので楽しみにしていたのですが。ただ単純に『運命の女性だから』ってだけだとしたら、なんともつまらない。例えば、『リズも能力者』とかゆう因果関係があれば、説得力も生まれたし、ナンパシーンでの『もう止めて』の謎も解けたと思います。 最後の夢オチのような締めくくりは、必要のないサプライズでしょう。そんなものなくても十分面白かったのに。ちょっとやりすぎです。リズを救い、核弾頭を回収して終わり。あとはFBIの特別捜査官にスカウトされるくらいのベタなおまけつきくらいでちょうど良いと思います。『オーソドックス=駄作』という風潮は個人的に歓迎できないです。[DVD(字幕)] 7点(2019-08-14 19:13:17)(良:1票) 《改行有》 2. ネバー・サレンダー 肉弾凶器 《ネタバレ》 走る。殴る。走る。殴る。時々撃つ。爆破。ギャグ。 プロローグ⇒ジョン・トライトンの強さ、魅力際立つアクション。文句なしです。 前半⇒悪者グループ登場。策士かつ武闘派。クールで容赦の無さがgood。ジョン・トライトンの相手として申し分なし。 中盤~後半⇒失速。まずトライトンが不覚を取るシーンが結構多い。冒頭の鬼神のような強さをインプットしちゃったせいで、期待はずれ感や物足りなさを感じてしまいます。また、単調な追いかけっこに終始しすぎてしまったので、多少の飽きがきちゃったのは事実。ついでに言うと、後半になるにつれて強盗グループのくだらない諍いが増えて、萎えます。仲間を撃っちゃうのはダメ。雑魚がもっといっぱいいるような組織なら良いけど、こじんまりとしたパーティーなんだから全部トライトンに始末させなきゃ。 プロローグから前半にかけては展開がスピーディなうえ、肉弾凶器も強盗グループも大変魅力的に描けています。このノリで最後までいってくれたら8点~10点くらい。ただしクライマックスは再び盛り返します。なので全体としてはクオリティ高めなB級グルメとして、幅広い世代に味わえる作品となっています。シンプルイズベストとはまさにこのこと。アクション好きな人なら観て損はないし、暇つぶしには最高な一品じゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2019-05-06 04:19:42)《改行有》 3. ネバーランド 《ネタバレ》 『ピーターパン』作成秘話。 『実話』かどうかは知らないのですが、まるで実話のような趣きがありますね。 ジョニー・デップ、良いです。ケイト・ウィンスレット、良いです。 そして何より子供達が良いです。 『ピーター・パン』のモデルのピーターだけでなく、ジョージやマイク、それぞれに個性があるのが良いですね。 ストーリーは抑揚を抑えてあって、派手さは皆無。 ですが、登場人物たちの心の動きが小説のように感じられるので、見ていて飽きることはありません。 そして『ピーターパン公演初日』という見せ所もあり、観客達といっしょにこちらまで気分が高揚します。 『孤児院の子供達用に25席を確保する。』劇の雰囲気を盛り上げるための最後の仕掛けが、まさかの『客席』であり、『子供達の笑い声』というのが素晴らしい。 ただ悲しいかな。歳のせいか、見ていてどうしても心にひっかかる部分があって純粋な気持ちになりきれません。 ジョニデの奥さん。悪い人ではないのに、二人の仲が冷めきっています。そしてその理由は劇中では語られません。だからジョニデの奥さんが可哀想に見えてきちゃいます。その部分ではジョニデの行動に賛成できず、共感もできず、結果感情移入もできません。 夫婦仲は改善されないまま、結局離婚したってことになるのでしょうか。 このエピソードがこの作品に必要だったのかどうかがそもそも疑問。 実話であればもちろん必要なんでしょうね。もしフィクションだと割り切るのであれば、奥さんのことも大事にしつつ、ラスト二人で子供達を引き取るくらいの思い切ったハッピーエンド。そのほうが気持ちが良い。 見終わったあと、心の中になんかほろ苦いものが残っちゃいましたね。[DVD(字幕)] 7点(2017-01-13 15:19:21)《改行有》 4. ネコのミヌース 《ネタバレ》 ストーリーは子供向け。刺激少なめ。 キャラ良し。テンポ良し。絵本をそのまま映画にしたかのような、心温まる作品。 ただ、そーゆー作品ですから、中盤くらいまでは、余程のネコ好きでなければ少々欠伸はでちゃうかもしんないですね。 ネコ達を使って、次々とスクープをとって名誉挽回、っていう展開はありきたりですが好きなシチュエーションです。 ネコを虐待する町の有力者のゴシップ記事が仇となり、町全体を敵にまわしてからの逆転劇は、真新しさはないものの安心して楽しめる趣きがあります。 てっきりラストはネコに戻るもんだとばかり思っていたので、人間として暮らしていくのは少々意外。 主人公のティベにとって、何もかもが都合良く進んでいくので、驚きとか、そういうものとは無縁ですが、まったり楽しめて、ちょっとだけ幸せな気分をわけてもらえる、そんな作品ですね。[DVD(字幕)] 6点(2015-07-08 07:18:38)《改行有》
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