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1. オーケストラの少女
少女と言うにはちょっと年齢高めのパッツィーが繰り広げる、まるでチャン・イーモウ作品のヒロインのような思い込みと猪突猛進(往年のアメリカ映画は今以上に脳天気!)。個人的にはものすご~くうざったく感じましたが、このどこまでも毒気のない展開に、最後は不覚にも少しウルウルしてしまった記憶が…。もう少し展開を捻って、最高音質でリメイクしてくれれば気持ちいいでしょうねぇ。ということで、6点献上。6点(2002-08-21 01:17:15)
2. 大いなる幻影(1937)
監督のジャン・ルノワールは「第一次大戦は紳士の戦争だった」と言ったそうですが、本作を観た人はその余りの平和ぶりに驚くかもしれません。自由闊達な捕虜収容所、礼儀正しい敵兵士、誇りを重んじる元貴族、言葉さえ通じない敵国の女性との恋…。「悪いのは戦争であり個々の人々ではない」という、ルノワールの性善説的な人間愛で描かれる戦争映画の名作ですが、私はその考え方こそが「大いなる幻影」ではないかと思ってしまいました(ルノワールの意図はもちろん違いますが…)。などと捻くれ者であることを露呈しつつ、5点献上。5点(2002-05-02 21:03:09)
3. オズの魔法使
何度かリメイクされているものの、この映像化を越える作品が現れることはまずない(と思わせる)。特にどんなに特殊メイクやCGが発達しようともあのキャラクター達は越えられない。それに、ジュディ・ガーランドの愛くるしいお下げ髪、「総天然色」の効果的使い方、名曲の数々…。技術とイマジネーションの融合体である「映画」という芸術は、こんなにも昔に完成されていました。9点献上。[映画館(字幕)] 9点(2001-10-25 22:33:06)(良:1票)
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