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1. 親指トムの奇妙な冒険
限りなくグロテスク、観ていて体がムズムズしてくる。好奇心に満ち溢れたトムの動作と奇妙な生物のアニメーションが素晴らしく、また小人の世界と人間世界とが隣接しているという設定にも興味をそそられます。我が子を奪われた父親に「ロスト・チルドレン」のロン・パールマンを連想させ、更に世界観は「ダーククリスタル」のような薄気味悪さも感じさせます。ちなみにラストは「デリカテッセン」に似ています(笑)。その辺の作品が好きな方には是非どうぞ![ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-12 11:28:12)
2. 大いなる河の流れ
まさに教育映画という表現がぴったり。色鉛筆(プリズマカラー)だけで描かれたイルカやセイウチ、小魚などの無数の生物が戯れる海の中の映像は驚異的。最先端の技術を用いた「ファインディング・ニモ」に負けるとも劣らない。CGなどでは決して出すことのできない、手描きならではの素朴で繊細な筆致で魅せてくれる。しかし一方の物語はかなり残酷なもので、人間のエゴイズムによって切り裂かれていく自然の様子を監督独自の辛辣なタッチで綴る。もう取り戻すことの出来ない…いや、今からでもまだ間に合う!と言うようなフレデリック・バックの人類に対する戒めの念を感じる。7点(2004-11-14 20:09:55)(良:1票)
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